新帝国の奴隷 第6話
「ああああッッッッ!!!!」
四つん這いにさせられたグリーンツー・高杉真吾。彼の野太い声が、冷たい無機質な空間に響き渡る。
「…ああッ!!…あ…は…ッ!!」
項垂れていた頭を時々、ピクリと上げながら、真吾はマスク越しに声を上げた。
「…やっぱり凄いや、真吾さん…!」
グリーンツーに変身している真吾の足元で、真吾とは真逆の、清々しい少年の声が聞こえて来る。プリンスだ。
「真吾さんのここ、凄く大きいね!体格と同じだあ!」
そう言いながらプリンスは、真吾の股間を包み込んでいる右手をゆっくりと、真吾の股間を優しく愛撫するかのように出し入れする。
「…んッ!!…んああ…ッ!!…んん…ッ!!」
プリンスの手の動きに合わせるかのように、真吾が喘ぎ声を上げる。その声は必死に恥辱に耐えようとしていた。
「…やッ!!…んくッ!!…止めるんだ…ッ、…秀一…君…ッ!!…んんッ!!」
真吾の頭は混乱していた。
(…本当に、…秀一君が洗脳されてしまったのか…!?)
いや、あのドクターマンのやりそうなことだ。メカ人間の頭脳に、秀一としての、いや、人間としての行動パターンを組み込んでいたとしたら…。息切れはそれで説明が出来る。
だが。
グリーンツーのマスク越しの真吾を見つめるプリンスの視線はどうだろう。もし、秀一が本当に真吾のことをそう言う意味で想っていたとしたら…。恋をする少女のような瞳は簡単に説明が付く。だが、これもドクターマンが巧妙に仕組んだ罠かもしれない。
(…試しに、バイオキックでプリンスを跳ね飛ばしてみようか…)
一瞬、そう考える真吾。だがすぐに、
(いや、それは出来ない!!)
と大きく首を振る。もし、プリンスが本当に秀一だったとしたら、バイオキックを放った瞬間、何千kgと言うキック力が秀一にぶつかることになる。そうすれば、秀一は即死状態だ。
「…ねぇ、真吾さん」
と突然、プリンスの声が真吾を現実に引き戻した。
「…うわあああッッッ!!!!」
プリンスが、秀一が、真吾の顔の真横にいたのだ。驚いた真吾は思わず秀一の手を振り払い、後方へドスンと尻餅を付いた。
「…フフフ…!」
プリンスは、妖しい笑みを浮かべながら真吾を見ている。
「…も、…もう、止めよう。…秀一君ッ!!」
真吾の股間は少しだけ膨らみを増し、真吾のペニス部分が少しだけ形を成していた。
「…真吾…さん…」
その時だった。プリンスが歩み寄って来ると真吾の両肩を掴み、ゆっくりと伸し掛かって来たのだ。
「…う…、…うあ…!!」
声を出す暇もなく、ゆっくりと後ろへ倒れ込む真吾。その上にプリンスがゆっくりと伸し掛かり、真吾に抱き付くような格好になった。
「…あぁ…。…真吾さん…」
プリンスが目を閉じ、真吾の胸に顔を埋めている。
その時、真吾は下半身に違和感を感じた。
「…しゅ、…秀一…君…!!」
真吾の、やや大きくなり始めている股間部分にぶつかる、秀一のそれ。
(…やっぱり、本物の秀一君なのか…!?)
だが。
相手はドクターマンだ。メカ人間にも、人間の男性と同じように興奮作用で股間部分を膨らませるようなものがあったとしたら…!
(…オレはッ!!…一体、どうすれば…ッ!!)
その時だった。
「…真吾さん…。…僕を抱いてよ…!」
プリンスがうっとりとした表情で真吾を見つめ、呟くように言った。
「…あぁ…」
真吾はそう声を上げると、ゆっくりと両腕を秀一の背中に絡ませた。
「…真吾さん…」
そう言いながら、プリンスの右手がゆっくりと下半身の方へ下りて行く。そして、お互いの股間部分が重なり合うところへ手を捩じ込ませた。
「…んあッ!?」
真吾が体をビクリと跳ねらせる。
「…真吾さん。…少しずつ硬くなって来たよ…?」
真吾に抱かれ、うっとりと目を閉じ、右手で真吾の股間を撫でるプリンス。
「…もっと触りたい…」
プリンスはそう言うと、ゆっくりと真吾の体の上を下へ下りて行く。そして、真吾の太腿の上に体を乗せるようにして、真吾の股間を優しく撫で続ける。
「…んッ!!…ああ…ッ!!」
真吾も一切の抵抗を止め、成り行きに身を任せることにした。
「…真吾さん。…凄い!!」
少しずつ勃起して行く真吾のペニスは、グリーンツーの光沢のある鮮やかなスーツの中でその姿を現しつつあった。その硬い茎に合わせるかのように、プリンスがそれに沿って手を動かす。
「…真吾さん!!…完全に大きくなったよ!!」
嬉しそうに言うプリンス。
「…う…、…うあ…ぁ…!!」
真吾が顔を上げる。ベルトを窮屈に押し上げながら、股間部分が大きな山を作り出している。
「やっぱり凄いや、真吾さん!」
勃起した真吾のペニスを撫で続けるプリンス。
「やっぱり大人のペニスだね!先端なんか、くっきりと割れてる!くびれも凄いし、皮の剥け方もきれいだ!それに凄く太くて、物凄く硬いし、熱いよ!」
そう言うとプリンスは、真吾のペニスをキュッと握った。
「んあああッッッ!!!!」
その瞬間、真吾はゾクゾクとした感覚に襲われ、思わず声を上げた。
「…凄い…!!」
グリーンツーのスーツ越しに真吾の勃起したペニスを持ち上げ、しげしげと眺めるプリンス。
「…も、…もう、…十分だろ…?…もう、…止めるんだ、…秀一君…!!」
羞恥に苛まれながら、声を詰まらせて真吾が言う。すると、プリンスは静かに首を横に振った。
「…まだまだだよ…!」
その顔付きは、今までの穏やかな表情から一変していた。
「…お前を、…徹底的に辱めるまではな!」
次の瞬間だった。
「…うぐッ!?…ぐうわああああッッッッ!!!!」
プリンスの頭が動いたかと思うと、真吾のペニスに激痛が走ったのだ。
「…あ…あ…あ…!!…しゅ、…秀一、…君…!!」
プリンスが真吾のペニスを口に頬張り、思い切り噛み付いていたのだった。