新帝国の奴隷 第24話(最終話)

 

 …ジュプ…!!…ジュプッ!!

 淫猥な音が冷たい鉄格子の小さな部屋の中に響く。

「…あ…、…あぁ…!!

 それと同時に、少年のような甘い吐息も響く。

「…あぁ…、…し、…真吾…さん…!」

 上半身に皮のジャケットを纏い、下半身は何も付けていない秀一。そんな秀一は今、顔を天に向け、虚ろな目をしながら下半身に与えられる快楽に酔い痴れていた。

「…し、…真吾さんが、…僕のを…、…食べてる…!!…夢にまで見た光景が、…今、…目の前にあるんだ…!!

 膝をガクガクさせ、甘い吐息を漏らし、顔を紅潮させている淫らな秀一。

 そんな秀一の足元に、一人の男性が蹲り、秀一の下半身に突き出した彼の男子としての象徴を、淫猥な音を立てながら静かにスライドさせていた。光沢のある鮮やかな緑と白のスーツを全身に纏っている。

 高杉真吾。バイオマンのメンバー・グリーンツーとして、攫われた秀一を救おうと単身、ギアの罠とも知らずに飛び込んだ。

 そこで待ち構えていたのは、自らの意志で、狂気の科学者・ドクターマンの後継者であるプリンスになった秀一だった。

 秀一はもともと、真吾のことを慕っていた。真吾を一人の男性として、特別な感情で見ていたのだ。だがそれは、歪んだ愛の形へと変貌して行った。真吾を自分だけのものにしたい、自分の言うことを聞かせたいと言う、半ば秀一の独りよがり的な想いが彼を突き動かした。

 そうとは知らず、真吾は秀一を連れ戻そうと、懸命に戦った。だが多勢に無勢、また、力の差も歴然としている。みるみるうちに真吾は秀一に陵辱されるような格好となった。彼の目の前で、自身の男子としての象徴であるペニスを勃起させ、刺激をされ、強制的に何度も射精させられた。更に秀一は、ぐったりとした真吾のバイオスーツの股間部分を引き裂き、真吾のペニスを引き摺り出し、愛撫を続け、真吾は更に射精して果てた。

 そして今、真吾はまるで人が変わってしまったかのように、自らの意志で、秀一の勃起したペニスを頬張っていたのだ。

「…あ、…あん…!!

 秀一の艶かしい声と、

 …ジュブッ!!…ジュブジュブ…!!

 と言う淫猥な音が大きくなって行く。

「…ああッ!!…ああッ!!

 秀一の膝がガクガクと大きく震え始めた。

「しッ、真吾さんッ!!もうッ、止めてッ!!…出ちゃうよッ!!

 秀一が腰を引こうとする。だが、そうはさせまいと、真吾は秀一のぷりんとした尻を掴み、動けないようにしてしまったのだ。

「あああッッッ!!!!だッ、だめエエエッッッ!!!!

 秀一がそう叫んだその時だった。

 ドブッ!!ドブドブドブッ!!ドプププププ…!!

 鈍い音がしたと同時に、

「…んッ!!…んくッ!!…んん…ッ!!

 と言う秀一の声。目をぎゅっと閉じ、俯いてしまっている。そして、彼のぷりんとした尻の筋肉が何度も収縮運動を繰り返した。

「…」

 秀一の足元では、真吾が無言のまま、秀一の吐き出した精液を口の中で受け止めていた。

「…も、…もっと…!」

 秀一が後ろへ後ずさると、真吾の腕も自然に秀一の尻を離した。

「もっと真吾さんを感じたいよ…!」

 そう言うと秀一は、真吾の口の前で両手を合わせ、物乞いをするかのようにその両手を差し出した。

「さぁ、真吾さん。ここに僕のを出して」

 すると真吾は、虚ろな表情のまま、ゆっくりと口の中に貯めた秀一の精液を出した。ひとしきり出し切ると、秀一は、

「真吾さん。仰向けに寝てよ」

 と言った。無言のまま、それに従う真吾。

「…フフッ!」

 ニヤリと笑う秀一。

「真吾さん、完全に僕の奴隷になっちゃったね!」

 そう言うと秀一は、真吾の口から両手に受け止めた精液で、真吾のペニスを包み込んだ。

 グチュッ!!

 淫猥な音がして、真吾のペニスへ秀一の精液が注がれ、

 …グチュッ!!…グチュグチュグチュ…!!グチュグチュグチュグチュ…!!

 と言う音を立てながら、真吾のペニスが再び上下される。すると、さっきまで萎えていた真吾のペニスが、再びムクムクと勃起し始めた。と同時に、

「…あ、…あぁ…!!

 と真吾が声を上げ始めた。

「…真吾さん…」

 グチュグチュと音を立てながら、秀一が真吾を呼ぶ。

「…もっと、…もっと真吾さんを感じたいよ…!!

 そう言うと秀一は、真吾のペニスを上下する手をそっと離した。

「…っあッ!!

 突然、刺激を止められ、真吾の体がビクビクと跳ねる。

「もっと気持ちよくなろうよ…」

 秀一がそう言いながら、真吾の体を跨いだ。そして、自身の双丘の窪みを、天を向いて勃っている真吾のペニスに宛がった。

「…んッ!!

 ゆっくりと秀一が腰を下ろし始める。と同時に、秀一の顔が歪んだ。

「…あ…、…あぁ…ッ!!

 ろくに慣らしもしないで、無理矢理真吾のペニスを自身の体内へ納めようとする秀一。激痛が彼の体を支配する。だが、今の彼にはそんなことはどうでも良かった。愛する真吾を、完全に自分のものにするために、手段を選ばなかったのだ。

「…うああ…!!

 一方、真吾は、ペニスが締め付けられ、そのたびに声を上げる。やや顔を歪めるものの、秀一のそれとは比ではなかった。

「…はあああッッッ!!!!

 秀一が声を上げ、一気に腰を下ろした。

「…あああ…!!

 真吾はウットリとした表情を見せている。

「…い、…行くよ…?」

 秀一がゆっくりと腰を上下し始めた。

 …ズチュッ!!…ズチュッ!!

 淫猥な音が再び響き始める。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 秀一が快楽に酔い痴れ、声を上げる。と同時に、彼の大きく勃起したペニスが激しく上下する。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 同時に、真吾にもこの上ない快楽の波が押し寄せる。そして真吾は、無意識に腰を上下に突き動かし始めた。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 自身の腰の上下運動に合わせるかのように、真吾が腰を上下させる。

「気持ちいいッ!!気持ちいいよぉッ、真吾さあああんッッッッ!!!!

 秀一が叫んだその時だった。

 ガシッ!

 不意に腰を掴まれた秀一。

「…し、…真吾…さん…?」

 真吾を見た瞬間、秀一は、自身の体が熱く火照るのを感じた。

 真吾の瞳。その瞳はまるで野獣のようにギラギラと輝きを放っていた。

「…うぅぅ…!!

 そして、低く唸るような声。その途端、物凄い勢いで秀一が押し倒され、その反動で真吾が膝立ちになっていたのだ。

「…しゅ…う…い…ち…さ…ま…!!

 目をギラギラさせ、口元には涎が溢れている。精悍な顔付きの高杉真吾は、最早、そこにはいなかった。

「…いいよ…!」

 秀一にも笑みが零れる。

「…真吾さん、…僕を犯してよ…!!

「…ううぅぅ…!!

 真吾が唸り始め、再び腰を前後へ動かし始めた。

 ズチュッ!!ズチュズチュズチュ…!!

 淫猥な音が再び聞こえ始める。

「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!

 秀一の叫び声も響き渡る。

「しッ、真吾さあああんッ!!

「うおおおおおッッッッッ!!!!!!

 真吾は無我夢中で腰を振り続け、狂ったように雄叫びを上げる。

「おおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!!

「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 真吾の腰のグラインドが大きく激しくなって行き、同時に秀一の喘ぎ声も大きくなって行く。

「うおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 真吾が絶叫し、自身の怒張したペニスを秀一の双丘の窪みの最奥部へぶつけたその瞬間だった。

 ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブ…ッッッッ!!!!

 真吾は尻の筋肉を何度もビクビクと収縮させながら、秀一の体の最奥部に、自身の熱い精液を大量に放ったのだった。

 

 それ以降、グリーンツー・高杉真吾がバイオベースに戻って来ることはなかった。

 

新帝国の奴隷 完