最高のプレシャス 第10話
「ひがああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!…ッ…ク…ッ!!…あ…あ…あ…あ…!!…ぁぁぁぁああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
野太い悲鳴と、
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が、夕闇が迫った部屋に響き渡る。
「…もッ、…もう止めてくれッ!!…魁イイイイッッッッ!!!!」
両手両足を拘束され、ただ叫ぶことしか出来ない暁。その体の上には魁が覆い被さり、暁のボウケンレッドの赤と白を基調としたスーツに浮き出た暁の胸の2つの突起を片方は舐め、片方は指で優しく愛撫を繰り返す。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
叫びながら、暁は混乱していた。
(…オレは…。…オレはこんなにも感じやすい体だったのか…!?)
プレシャスを追い求めることに夢中で、自身の性欲など、考えたこともなかった。いや、そもそも自慰行為を最後にしたのはいつだっただろう。思い出せないほどに過去のことだったようにも思える。
魁に秘密を握られ、その代わりにと屈辱行為を受けている。だが、その屈辱行為を快楽として受け止めている自分がいるのも確かだ。
「…たッ、…頼むううううッッッッ!!!!魁イイイイッッッッ!!!!…もッ、…もうッ、…止めて…くれええええッッッッ!!!!」
無意識に腰を激しく上下に揺り動かした。そして、完全に勃起し、その部分で大きな山を作り上げている暁の男としての象徴が、何か硬いものにぶつかったその時だった。
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
それまで暁の胸の突起を淫猥な音を立てて舐め上げていた顔を上げ、暁と目が合った。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
快楽と言う刺激から一時的に解放され、暁が顔を真っ赤にして魁を見つめる。すると、魁も暫く暁を見つめていたが、
「…フフッ!!」
と笑ったかと思うと、
「暁さあん。暁さんのチンポ、ビンビンだぜ?そんなに感じてたのかよ?」
と言うと、魁は暁の大きく勃起したペニスを見た。だがすぐに、
「あれ?」
と声を上げたかと思うと、ニヤリと笑った。
「ちょっとおッ、暁さあんッ!!感じてるなら感じてるとか、気持ち良いとか言えば良いじゃん!!チンポの先、ぐっしょぐしょに濡れてるじゃねえかよッ!!」
「…ク…ッ!!」
そうなのだ。
ボウケンレッドのスーツ。暁の2本のガッシリとした足の根元に息づく、暁の男としての象徴・ペニス。太く、長く、大きく勃起したそれは臍へ向かって真っすぐに伸びていた。そして、その先端からはドクドクと淫猥に照り輝く液体を溢れさせ、良く見ればスーツ越しに暁のペニスの真っ赤に腫れ上がった先端の色が見えていた。
「…暁兄ちゃあん…!!」
ニタニタと不気味に笑う魁。その目は明らかに暁を蔑んでいた。
(…コイツ…!!)
いつもの純粋な、甘えん坊の魁はそこにはいなかった。完全に立場が逆転し、次に魁に何をされるのかと言う恐怖が暁を包み込んでいた。
「…兄ちゃん…、…本当に変っ態さんだねッ!!僕にちょっと乳首を弄られたくらいで、こんなに濡らして…!!」
「…ぐ、…うううう…ッッッッ!!!!」
恥ずかしさと屈辱感で思わず歯軋りする。だが魁は、そんな暁のプライドを更にズタズタにするようなことを言い始めたのだ。
「…ククク…!!…暁兄ちゃん、まさかとは思うけど、童貞じゃないよね?このいやらしい液体も物凄い量が溢れ出ているし、凄く濃いんだけど…!!」
そう言うと、魁はマジレッドの真っ赤なグローブの指先でそこをクリクリと刺激する。
…クチュッ!!…クチュクチュグチュグチュ…!!
淫猥な音が聞こえ、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と、暁が短く喘ぐ。
「あはッ!!暁兄ちゃん、こんなことでそんなに感じるの!?」
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
「…フフッ!!でも、まだまだ頑張れるよね、兄ちゃん?」
その時、魁が勢い良く立ち上がっていた。そして、蔑んだ目で暁を見下ろしている。
「…こ、…今度は、…何をする気だ…ッ!?」
自分でも声が震えているのが分かった。無防備に無様な姿を曝け出している自分。そして、それを勝ち誇ったように見下ろしている魁。自身に屈辱的な行為を与えている魁が次に何をしようとしているのか、何となくだが予想出来た。だが、逆を言えば、それを期待している自分がいたことも確かだった。
「覚悟してね、暁兄ちゃんッ!!」
そう言った時、魁の右足が上がったかと思うと、暁の大きく勃起したペニスの上にゆっくりと下ろされた。
「…あ…ッ!!」
その刺激に、暁はピクリと体を跳ねらせる。だが、
「…ぐ…、…うううう…ッッッッ!!!!」
と呻き声を上げ、顔を歪ませ始めたのだ。
「…フフッ!!」
魁は、暁のペニスの上に振り下ろした右足に少しずつ力を入れ始め、暁のペニスを踏み躙り始める。暁の硬いそれを左右に踏み躙ったり、小刻みに振動を加えたり。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その足の刺激が再び快楽となって暁のペニスに伝わり始めた。と同時に、
…グチュッ!!…グチュッ!!
と言う淫猥な音がそこから聞こえ始める。
「あはッ!!暁兄ちゃんのチンポから、いやらしい液体がドクドクと溢れ始めて来たよ!!」
そう言いながら、魁は暁のペニスを踏み躙る足の動きを少しだけ早めた。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
体がビクビクと跳ね、魁が与えて来る刺激を甘受してしまう暁。そして、
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が大きくなって行く。
「フフッ!!暁兄ちゃん、このままイッちゃう?」
「…止めろ…!!」
魁が言った意味が分かり、暁は思わず声を上げていた。
「…止めろ…!!…頼むから…ッ、…もう…ッ、…止めてくれ…!!」
「やぁだ♪」
魁は嬉しそうに右足を動かし続け、暁のペニスを刺激する。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
淫猥な音が深みを増して行く。と同時に、
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と暁が叫び声を大きくし、体をくねらせる。そして、
「…だッ、…ダメだ…ッ!!…イクッ!!…イクッ!!」
と言い始めた。その瞬間、
「おっとッ!!」
と、魁が暁のペニスを踏み付けている足をぱっと放した。
「…あ…」
ドクドクと下半身の奥深くから込み上げて来る感覚を止められ、
「…ああ…ッ、…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と暁が体を仰け反らせて叫ぶ。
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガクガクと腰を何度も何度も上下に動かし、込み上げて来る感覚を必死に抑えていた。
「…ククク…!!」
魁は相変わらずニタニタと不気味な笑みを浮かべて暁を見つめている。
「ダメだよ、暁兄ちゃん!」
その目がギラリと光った。
「兄ちゃんは、僕がちゃんと手でイカせるって決めてるんだから…!!」