違反切符 第7話
「…あ、…あぁ…!!」
いろいろなものが無造作に放り投げられ、足の踏み場もないほどに散乱している小汚い部屋。その中央に、肩幅以上に足を広げさせられ、腰を突き出している男性。
その体は光沢のある鮮やかな緑色のクルマジックスーツに覆われ、彼の体付きをクッキリと浮かび上がらせていた。
中でも。
腰を突き出したその中心部分。その男の、男としての象徴である性器が大きく勃起し、キラキラと輝くクルマジックスーツの中で、照明による光の影と相まって妙な立体感を浮き立たせていた。
グリーンレーサー・上杉実。彼は今、この小汚い部屋で醜態を晒そうとしていたのである。
「アハハハハハ…!!」
目の前には、腹を抱え、涙を流しながら大声で笑い転げる一人の学生服姿の男がいた。伊達健太。
実と健太。2人の運命の歯車は確実に動き始めていた。
「…ス、…スッゲェよ、実ぅッ!!…お前のチンポ、…スッゲェ、デッケェなぁッ!!」
「…ぐ…ッ!!」
反論出来ない。いや、しようと思えば出来たかもしれない。だが、今の実にはそれが出来ない理由があった。
「…へぇぇ…。…これが大人のチンポってやつかぁ…!!」
健太が実の大きく勃起した股間のそれに再び手を伸ばす。
「んッ!!」
健太の手に包まれた実のそれ。だが、実は腰を引くこともせず、じっとその場に立ち尽くしている。
「…ん、…んんん…ッ!!」
グリーンレーサーのマスクの中で歯をグッと食い縛り、目をギュッと閉じている実。
「スッゲェ!オレの手の中に納まり切らねぇよ!!先端もスッゲェ、括れてるし、形もクッキリしてるし。それに、太いし、硬てぇし…!!」
そう言った時、実の横に健太が不意にしゃがみ込んだ。
「…?」
実がうっすらと目を開けたその時だった。
「はうッ!!」
脳天を突き抜けるような電撃が実を襲う。
「…あ…あ…あ…!!」
ゆっくりと俯くようにする実。そんな実の股間。大きく開かれた股下から手が入れられている。
「…タマもデケェし、コリコリしてんだな!!」
実の横に座り込んだ健太が実の股間に左手を通し、そのコリコリとした実の睾丸の感触を楽しむかのように揉み込む。
「あッ!!あッ!!あッ!!」
その手の動きに合わせるかのように、実が艶かしい声を上げる。
「あはッ!実、感じてんだな!!…じゃあ…」
そう言うと健太は、今度は右手で実の股間の大きく勃起しているそれを握り、その側面を物凄い勢いで擦ったり、それを激しく上下したりし始めた。
「んああああッッッッ!!!!」
実が思わず体をビクリと跳ねらせ、頭を天井へ向けた。
「フフッ!!オラッ!!オラオラッ!!」
健太の手が強弱を付けながら実のそれを擦ったり上下したりを繰り返す。
「…や、…止めろオオオオッッッッ!!!!…止めてくれええええッッッッ!!!!」
ビクビクと実の股間が健太の手の中で暴れる。快感の電流は確実に実の体を、思考回路を支配しようとしていた。
「ほらほらぁ!!こんなことをされるとどうなるのかなぁ?」
健太はそう言うと立ち上がり、実の股間を刺激したまま背後へ移動する。そして、実の筋肉質な尻の窪みに何かを当てた。
「ブスッ!!」
健太が擬音語を上げる。
「んはああああッッッッ!!!!」
その刺激に実が思わず声を上げる。
「フフッ!!実を甚振ってたら、オレのまででかくなっちまったぜ!!」
健太の学生服の股間部分には大きなテントが張られ、それを実の筋肉質な尻の間に差し込んだのだ。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!!!」
実が悲鳴を上げる。
「ああ…!!」
その時、不意に健太がウットリとした表情を見せた。
「…な、…何か、…ヒーローを犯してるような気分だ…!!」
そう言いながら、腰を前後に振る健太。健太の大きくなった股間のそれが実の尻に何度も何度も当たる。
「止めろオオオオッッッッ!!!!」
前も後ろも責められ、ガクガクと膝を震わせる実。
「…たッ、…頼むッ!!…もッ、…もう…ッ、…止めてくれええええッッッッ!!!!」
実がそう叫んだその時だった。
グシュッ!!
淫猥な音が聞こえ、
クチュクチュッ!!クチュクチュクチュッッッ!!!!
と言う音が更に広がった。
「…あああッッッ!!」
健太が声を上げる。
実のグリーンレーサーの股間部分。大きく膨れ上がった実のそれの先端部分が光沢を失い、ぐっしょりと濡れていたのだ。
「みッ、実ぅッ!!やっぱ、感じてたんじゃんッ!!」
そう言うと、相変わらず実の股間を握ったまま立ち上がり、実の目の前に立った。そして顔を近付け、
「変態ヒーローさん!」
と囁くように言った。
「…わ、…わいは、…変態やない…!!」
ぼそぼそと呟くように言う実。
「あん?聞こえねぇよッ!!」
そう言うと健太は、実の股間のそれを再び激しく上下し始めた。
「うッ!!あッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
快感の電流が再び実を襲う。
「ほらほらぁッ!!やっぱり感じてんじゃん!!」
健太はそう言いながら、実の股間のそれを上下し続ける。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
実の悲鳴と、
クチュクチュクチュッッッ!!!!クチュクチュクチュッッッ!!!!
と言う淫猥な音がいつまでも響いた。