アースフォースを奪え! 第6話

 

 …クチュ…ッ、…グチュ…ッ!!

 光沢を失った青いチェンジスーツ。太陽の光を浴びてキラキラと雄姿の如く輝いていたそれは今、その雄々しさを失い、代わりに淫猥に濡れ光っているようだった。

「…あ…ッ!!…ああ…ッ!!…ああ…ッ!!

 その青いチェンジスーツを身に纏った青年・大空勇馬。チェンジペガサスにチェンジしたそのマスクからは甘い吐息と共にはぁはぁと言う荒い息遣いが聞こえて来る。

「…フフフ…!!

 そんな勇馬の目の前で静かに笑い、ギラギラと瞳を輝かせる1体の化け物・宇宙獣士ヒドラス。その姿かたちはヒドラー兵と全く同じだった。だが、その思考能力は人間のそれに匹敵し、言葉も操り、今は目の前にいる勇馬のプライドをもへし折ろうとしていたのである。

「…どうだ、…チェンジペガサス…?…ここが随分大きくなったようだが…?」

 そして、ヒドラスが握っているのはなんと、勇馬の2本の足の付け根に息づく、勇馬の男としての象徴であるペニスだったのだ。

「…んッ、…く…ッ!!…うう…ッ!!

 顔を真っ赤にし、目から涙を伝わらせる勇馬。

「…や、…やめ…ろ…ぉ…ッ!!

 その声が弱々しい。

 それもそのはず。

 今、勇馬のペニスはヒドラスによって盛り込まれた媚薬のような成分で大きく勃起していたのだ。しかも、その部分をヒドラスの体から染み出るスライム状の液体によって汚され、それが潤滑剤になって勇馬のペニスへ今までに感じたことのない快楽を与えていたのである。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 その快楽に、勇馬は少しずつ飲み込まれていた。いや、少しずつではない。あっと言う間に飲み込まれたと言っても過言ではなかった。

「…どうなのだ、チェンジペガサス?…快楽を受け止めているのか?」

 そう言うとヒドラスは、勇馬の大きく勃起しているペニスをゆるゆると刺激している手の動きを、ほんの少しだけ早めた。その途端、

「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 と言う勇馬の喘ぎ声が辺り一面に響き渡った。と同時に、

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音も聞こえ始めた。するとヒドラスは、

「おやおや」

 と言い、

「ここからトロトロと溢れて来る透明な液体は何なのだ?」

 と言った。勇馬のチェンジスーツの、勇馬のペニスの先端部分に笠のように纏わり付いた透明に光る液体。

「…ん、…んなの、…しッ、…知らねぇッ!!…知るわけ、…ねぇ…だろうがあ…ッ!!

 本当は分かっているのに、とてもではないがそれを口にすることは出来ない。敢えて強がりを言う勇馬。するとヒドラスは、

「…そうか…」

 と言い、化け物のような醜い顔を勇馬のペニスの先端へと近付ける。

「…な、…何を、…する気…だぁ…ッ!?

 その間もヒドラスは勇馬のペニスを上下し続け、

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音は響き続けている。そして、ヒドラスの不気味な顔から蛇のような真っ赤な舌がにゅるっと現れた。

「…ま、…まさ…か…!?

 チェンジペガサスのマスクの中で、勇馬の顔が真っ赤から真っ青に変わる。その時、ヒドラスの蛇のような舌が、文字通り、自ら意思を持ったかのようににゅるにゅると動き始め、真っ直ぐに勇馬のペニスへと近付いた。

「…止めろ…!!

 瞬時に勇馬の体が震え始める。

「…止めろ…!!

 にゅるにゅると這い回るような動きを見せるヒドラスの舌が、勇馬のペニスの先端に纏わり付いている蜜へと到達する。

「止めろオオオオッッッッ!!!!

 勇馬が叫んだその時だった。

 チュクッ…!!

 小さな音を立て、ヒドラスの舌が勇馬のペニスの先端の淫猥な蜜を抉るように舐め上げた。

「…うああ…!」

 勇馬は小さく声を上げる。そんな勇馬の目の前で、ヒドラスの舌と自身のペニスの先端が淫猥な糸で繋がった。そして、その舌がスルスルと戻って行き、

 グチュッ!!

 と言う音を立ててヒドラスの口の中へ消えた。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 勇馬は恥ずかしさと困惑で声が出せない。その時、ヒドラスは、勇馬の淫猥な蜜を口の中で暫くクチャクチャとやっていたのだが、

「…ふむ…」

 と言うと、

「なかなかの美味だな。まぁ、お前一人の分くらい、全てを吸収する余裕はあるだろうな…!」

 と言い、ニヤリと笑ったのである。

「…や、…止めろ…!!

 恐怖に顔から血の気が引いて行き、

「…たッ、…頼むッ!!…もうッ、…止めてくれ…!!

 と勇馬は震える声で言ったかと思うと、思わず腰を引いた。だが、四肢を他のヒドラー兵達に押さえ込まれていたため、それが出来ない。

「…フフフ…。…無駄だ、チェンジペガサス…!!

 ヒドラスはそう言うと、再びヘビのようにうねうねと動く舌を出して来たのである。

「…頼むからッ…!!…もうッ、…止めてくれええええッッッッ!!!!

 勇馬が叫ぶ。しかし、そんな願いも虚しくヒドラスの舌が再び勇馬の大きく勃起したペニスへ到達する。

 …チュクッ…!!

 ヒドラスの体から分泌されたスライム状の液体でぐっしょりと濡れ光ったその部分に、舌がゆっくりと這い上がって来る。

「ひいッ!!

 思わず目を固く閉じ、顔を仰け反らす。

 …チュクッ!!…チュクチュクッ!!…チュクチュクチュク…ッッッ!!!!

 ヒドラスの舌は、勇馬のペニスの裏側をゆっくりと這う。ぬめぬめと下から上へ、つつっと上から下へ。

「…あッ!!…は…ぁ…ッ!!…ん…ッ!!

 その刺激を甘受してしまう体が情けない。特に、ヒドラスの舌が勇馬のペニスの先端、そしてその下に息づく2つのボールが収められた袋をくすぐるように撫でた時には。

「…ふ…く…ッ!!…んん…ッ!!

 4体のヒドラー兵に体を押さえ付けられ、更にヒドラスの毒によって感度を高められ、それでいて快楽を更に送り込まれる勇馬。抗い切れなくなるのも時間の問題だった。

 その時だった。

 不意にヒドラスの右手が勇馬の股間へ伸びたかと思うと、勇馬のペニスの下に息づく2つのボールを静かに包み込んだのである。

「んんんんッッッッ!!!!

 何とも言えない快楽が勇馬を襲う。その刺激にビクビクと体を反応させてしまう。と、その時だった。

 グジュッ!!

 と言う淫猥な音が聞こえた途端、

「…おやおや…。…またまた、美味なる蜜が溢れて来おった…!」

 とヒドラスが静かに言った。

 勇馬の大きく勃起したペニスの先端には、再び淫猥な液体が滲み出していたのであった。

 

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