アースフォースを奪え! 第10話

 

「…何でも、…言う通りにするから…ッ!!

 大星団ゴズマの侵略から地球を守るべく結成された電撃戦隊チェンジマン。そのメンバー・チェンジペガサスに変身する大空勇馬。戦士として命を賭して戦う運命にありながら、自らが打倒しなければならない大星団ゴズマの宇宙獣士、しかも、下級兵士であるヒドラ―兵をパワーアップさせたかのようなヒドラスにあり得ない言葉を吐いた。

 勇馬の悪い癖がとうとう露見したのだ。自分が少しでも弱い立場に置かれると急に弱気になり、楽になる方を選ぼうとする。

「…さぁ、…どうしてやろうか…!!

 光沢のある鮮やかな青色、いや、そこに粘液がトロトロと零れ落ちているヒドラスが不気味な笑みを浮かべて勇馬を見ている。

「…うう…ッ!!

 そんなヒドラスの正面に、X字に拘束されている勇馬。チェンジペガサスに変身しており、光沢のある鮮やかな青色のチェンジスーツがキラキラと輝いている。そのスーツは勇馬の体に密着するかのように纏わり付き、勇馬の体付きをクッキリと現わしていた。

「…ククク…!!…いい光景だな、チェンジペガサス…!!

 ヒドラスの瞳が、勇馬の体の一点を見つめている。

 光沢のある鮮やかな青色のチェンジスーツの中に、一点だけ裂けている部分があった。

 勇馬の2本の足の付け根、勇馬の股間に息づく、勇馬の男としての象徴・ペニス。その部分のスーツが切り裂かれ、そこから勇馬のペニスが大きく勃起した状態で飛び出していたのだった。うっすらと茶色の包皮に、淡いピンク色の中身が見え隠れするそれは、光沢のある青色のチェンジスーツに妙なコントラストを与え、見るものを妙な気持ちにさせていたのは確かだった。

 そして、その状態でX字に拘束された勇馬の足元は大きく円形に穴が開き、その中にはクカカカと不気味な唸り声を上げる数多のヒドラ―兵が、グチュグチュと言う淫猥な音を響かせるゲル状の液体の中で蠢いていたのである。

「…忘れるなよ、さっきの言葉…!」

 ヒドラスの手には1つのリモコンが握られている。

 それはつまり、勇馬が少しでもヒドラスの機嫌を損ねれば、勇馬をX字に拘束している金具が解かれ、勇馬はヒドラ―兵達が蠢くゲル状の液体の中に突き落とされることを意味していた。

「…た、…頼むから…!!…もう、…止めて…くれ…!!

 チェンジペガサスのマスクの中から、勇馬の震える声が聞こえて来る。だがヒドラスは、まるで蛇のように細い舌をシュルシュルと口から出し入れを繰り返していた。人間で言う、舌舐めずりのように。

「…ふむ…」

 するとヒドラスは、鋭い爪を持つ右腕をゆっくりと上げた。

「…まずは…」

 ヒドラスの目がギラリと輝く。

「…こうだ…ッ!!

 頭上に上げたヒドラスの右腕が、鋭い閃光と共に振り下ろされた。

 ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!

 鋭い衝撃音と共に、勇馬のチェンジペガサスのスーツの胸の部分がスパークし、大量の火花が飛び散る。そして、

「うぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と勇馬が悲鳴を上げて体を大きく仰け反らせた。

「…あ…あ…あ…!!

 激痛に意識が朦朧とする勇馬。しゅうしゅうと立ち込める煙が焦げ臭い臭いを放つ。

「…ククク…!!

 ニタニタと不気味に笑うヒドラス。

「…あ…、…あぁぁ…!!

 意識が戻って来た時、勇馬はマスクの中で思わず顔を赤らめた。

 勇馬のチェンジペガサスのチェンジスーツ。そのゼッケンのように白く覆われた胸の部分に3本の切れ込みが横一文字に入っていた。ヒドラスの鋭い爪が、チェンジスーツをも引き裂いたのである。そして、その部分からは、勇馬の両胸の淡いピンク色の突起が見えていた。

「…ほう…」

 ゆっくりと勇馬に近付くヒドラス。

「…く、…来る…な…!!

 勇馬の目には涙が浮かんでいた。

「…良い色合いだな、…チェンジペガサス…!」

 シュルシュルと不気味な音を立てながら、ヒドラスの蛇のような舌がそこへ近付くと、それをくすぐるように撫で始めた。

「…っは…ッ!!

 その瞬間、勇馬の体がビクンと跳ねる。

 …シュル…ッ!!…シュルシュル…!!

 先分かれした細い枝のようなヒドラスの舌が、勇馬の胸の突起を絡め取るように動く。

「…んく…ッ!!…は…ッ、…あぁ…ッ!!

 初めての感覚に戸惑いを隠せない勇馬。

「…やッ、…止め…ろ…ぉ…ッ!!

 身動きの取れない体で、ビクンビクンと痙攣させながら、懸命にその刺激に耐える勇馬。

「…ククク…!!

 そんな勇馬を更に追い詰めるかのように、ヒドラスの舌がぬめぬめと勇馬の胸の上で妙な動きを繰り返す。

 …ジュク…ッ!!

 やがて、先分かれした細い枝のようなヒドラスの舌から、人間で言う唾液のような分泌液が溢れ出し、勇馬の突起を淫猥に輝かせる。

 …グチュッ!!…グチュグチュ…ッ!!

 他の分泌液と同じように粘着質なそれは透明で、悪臭を放っていた。

「…んぐ…ッ!!

 その強烈な臭いが勇馬の鼻を掠め、思わず吐き気を催す。すると、それに気付いたのか、ヒドラスがゆっくりと顔を離した。そして、今度はヌルヌルと光る指先で、勇馬の両胸のそれをつんつんと突き始めたのである。

「…んッ!!…んん…ッ!!

 右胸の突起を突かれたかと思えば、今度は左胸の突起を突かれる。左胸の突起を突かれたかと思えば、今度は右胸の突起を突かれる。ヒドラスが勇馬の体で遊んでいるとしか思えない状態だった。

「…んな…ッ、…何が…楽しい…んだよ…ッ!?

 恥ずかしさで頭がいっぱいの勇馬は、ヒドラスに向かって思わずそんなことを聞いていた。するとヒドラスは、

「フフ。…大の男が、…いや、…地球を守る正義のヒーローが、実は物凄く淫乱でした、と言うのは傑作ではないか…?」

 と言いながら、そのヌルヌルとする指先で今度は勇馬の両胸の突起をクリクリと撫で始めたのである。

「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!

 そのくすぐったいような刺激に、勇馬が思わず喘ぐ。

 …グチュッ!!…グチュッ!!

 同時に、淫猥な音も大きくなって行く。勇馬の胸には、ヒドラスの指先から分泌される粘着質な液体がどんどん纏わり付き、3本の切り込みの中にどんどん塗りたくられて行く。

「ああああッッッッ!!!!…く…ッ!!…ああああッッッッ!!!!

 体を仰け反らせ、首をブンブンと大きく左右に振る勇馬。

「…や…めろ…オオオオッッッッ!!!!…止めて…ッ、…くれええええ…ッッッッ!!!!

 勇馬の叫び声が、暗く狭い空間に響いた。

 

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