COMMENTARY No.15「処刑!メガレッド」「処刑!メガレッドU」

 皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。

 COMMENTARY No.15からいよいよ、僕の作品についてのお話をして行きたいと思います。COMMENTARY No.12でもお話したように、僕が小説を思い付くきっかけと言うのは様々です。人間ウォッチングをしている時だったり、僕が今まで出会って来た友達や先輩、後輩に対する憧れや切ない想いだったり。それから、イメージプレイをしている最中だったり、そんなことが大好きな友達とお話をしている時だったり、あとは、戦隊ヒーローのドラマを見ている時だったりです。

 僕が書き上げる作品には、上記のうちのどれかが必ず入っています。まぁ、当たり前と言えば当たり前なのですが(笑)

 

 COMMENTARY No.1でもお話したように、僕が戦隊ヒーローをいろいろする小説を書き始めてだいたい20年くらい。やっぱり、インターネットが普及して、僕と同じような、戦隊ヒーローに対する歪んだ思いをお持ちの方がたくさんいらっしゃると言うことを知って、過去の戦隊ヒーローの様々な情報を簡単に手に入れられるようになってからですね。う〜ん、やっぱり、インターネットは偉大だ!(笑)

 そして、そんな僕の作品が皆様の目に触れるようになったのが2005年。某サイトに投稿するようになってからです。そのサイトに掲載されるようになったのが2005年1月だったので、それよりも前からその運営者様とはいろいろお話をしていたことになります。そうすると、2003年か2004年から準備期間としてスタートしていたことになるのでしょうかね。

 

 そこで登場した作品が、メガレンジャーネタ「処刑!メガレッド」でした。世の中に、人様の目に僕の作品が留まるデビュー作だったわけです。

 裏話。実はこの作品、元ネタがありました。COMMENTARY No.5に登場した高校時代の後輩を主人公にして、彼が孤独のヒーローとなって独りで敵に立ち向かい、捕らえられ、様々な屈辱や陵辱を与えられて行く、と言ったような、まさに後輩に対する歪んだ思いを凝縮した作品だったわけです。もちろん、後輩と、伊達健太を演じていた大柴隼人さんが同い年だったと言うのもあり、メガレッド・伊達健太自身をかぶらせてもいましたよ。

 それを、某サイトの運営者様とお話をしていた時、その方がメガレンジャーが大好きで、メガレンジャーがスーツ姿のまま陵辱される小説が書けないかと言う話になったんだと思います。いかんせん、人様に見せるのは初めてのことなので、僕も滅茶苦茶、緊張したのを覚えています。物凄いプレッシャーと、僕の作品のようなものを世の中に出していいのかと言う葛藤と。でも、すぐに出しちゃいましたけど(笑)

 そんな時、後輩を主人公にした作品がストックにあったのを思い出し、それを「アレンジ」。主人公の名前をその後輩の名前からメガレッド・伊達健太へ変更し、あっと言う間に全ての話を彼に送信。そりゃ、そうですよね。元ネタがあって、それこそ、キャラクターの名前を変えるだけなので1話にかかる時間は長くても30分くらい。あっと言う間に全ての話を修正し、送りまくりました。

 今から思えば、彼に対して残酷なことをしたなぁと思います。この「処刑!メガレッド」は全32話。そりゃ、僕と同じように片手間でサイトを運営している彼にとっては大変な作業だったんだろうなぁと思います。メールで送られてくるそれをコピペしてサイト用に編集してアップする。それは自分がサイトを立ち上げて、様々な小説やその他のページを作るようになってから痛いほどに分かりましたからね。おまけに、「処刑!メガレッド」だけじゃなく、様々な作品をどんどん、どんどん送ってましたから。

 その勢いだけで書き上げた「処刑!メガレッド」は2019年に加筆修正を行い、1話1話の長さを一定にし、ストーリーも大幅にスケールアップしました。

 

 それから10年の月日が流れ、2015年のお盆の頃――。

 ある時、テレビを見ていた時にふっと元ネタの神が降臨したんです。「キミの家に、戦隊ヒーローがやって来る!」と言ったような企画CMを見た時だったか。「あ、これ、使える!」とまさにひらめキーング!!したわけです(笑)

 普通なら、小学生くらいまでの子供を持つ親が応募して、抽選で当たれば、ヒーローが家にやって来るのですが、もし、それを戦隊ヒーローと知り合いがやったとしたら。

 そんな時、ターゲットに選ばれた戦隊ヒーローがメガレッド・伊達健太だったわけです。健太ありきの小説ではなく、小説ありきの戦隊ヒーローなわけなので。

 じゃあ、メガレッド・伊達健太がターゲットだった場合、どんなストーリー展開にするか。もし、抽選で当選したのがメガレッド・伊達健太と同級生の、しかも、クラスメイトだったら。しかも、そのクラスメイトが超陰険で、健太の弱みを握っていたとしたら…。

 そんなプロットがあっと言う間に頭の中に浮かび上がり、出来上がったのが「処刑!メガレッドU」です。Twitterでも繋がっている某フォロワー様とお話をしていた時、メガレッドのスーツ爆破とか、メガレッドが苦痛に叫び、顔を歪ませるのを読みたいと言うリクエストがあったこともあり、それをどんどん上乗せして行き、そして導き出した最終章が、健太のクラスメイトは実は邪電帝国ネジレジアの首領・Dr.ヒネラーの甥であり、彼はネジレッドへと変貌して行くことでした。

 

 伊達健太は本当に動かしやすく、また、甚振りやすいキャラクターなんです。熱血漢で猪突猛進なところがあるけれど、本当はお調子者でややおバカ。やっぱり、高校時代の後輩がかぶるんですよね。そんなキャラクターだからこそ、やっぱりとことんまで甚振りたくなるのかもしれません。

 そして、そんな伊達健太が完全に堕ちた作品が、戦隊オムニバス「ヒーロー源氏物語」の第28話〜第30話の「メガレッド編」です。

 それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!