●COMMENTARY No.25「嫉妬と狂気」
皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。
COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で11作目になるゴーカイジャーネタ「嫉妬と狂気」についてお話したいと思います。
この作品を執筆し始めたのは2011年10月。その年に放映されているスーパー戦隊をテーマにリアルタイムで小説を書くと言うのは、この辺りから定着して来たのではないかと思います。
この作品の登場人物はゴーカイグリーン・ハカセことドン・ドッゴイヤーと、ゴーカイシルバー・伊狩鎧。テレビドラマ第19話「15戦士の鎧」のワンシーンがモチーフになっています。
ゴーカイジャーは推しメンと言う推しメンがいなくて、敢えて言えば、ゴーカイグリーン・ハカセでしたね。文化系で、弱くて、何かあるとすぐに逃げ出すような、そんな感覚。それが僕に重なっていろいろ共感出来る部分もありましたし。
でも、ゴーカイシルバー・鎧が登場してから、やっぱり、心のどこかで鎧を甚振るのを想像していたり。あんな同級生とか後輩とかいたら間違いなく襲うよ、的な(笑)
「どうしてあいつばかり?」と言う嫉妬が、「いつか、あいつを貶めてやる!」と言う狂気へと変わって行く――。そんな思いは誰にでもあるものだと思います。嫉妬深い生き物、それが、人間なのかもしれません。
そんな嫉妬に似たような感覚と言うのは、僕自身だって持ち合わせていました。小中学校の同級生に電気アンマをやりまくったのだって、彼が僕のヒーローだったからであり、カッコいいがゆえに、辱めてやりたい、貶めてやりたいと思ったからです。
そして、その思いは高校時代の後輩へと繋がって行きます。明るくてお調子者で、でも、根は真面目で優しくて。性格がまさにゴーカイシルバー・鎧そのものだったんです。
結局、人間ってないものねだりなんですよね。他人が、自分にないものを持っているからこそ、嫉妬もするし、その嫉妬に狂って狂気へと走る。
僕もそうでした。子供の頃から基本的にコンプレックスの塊だった僕。運動が出来て、明るくて爽やかでカッコいい同級生とかに嫉妬もしましたし、その歪んだ思いをこう言った小説に投影して昇華したりもしていましたし。
このゴーカイジャーネタ「嫉妬と狂気」も、実は元ネタがあって。高校時代の後輩の弱みを見つけて、それをネタに屈辱的な行為をしまくると言う、まさにハカセと鎧の関係。その元ネタをこの小説のために「アレンジ」し、僕の思いをハカセに実際にやってもらうことで自分自身がスカッとしていたわけです(笑)まぁ、以前にもご紹介しましたが、高校時代の後輩と言うのが、メガレッド・伊達健太を演じた大柴隼人さんと同い年だったと言うのもあるのですが。やっぱり、メガレッドは甚振り甲斐のある戦隊ヒーローと言うことになりますね(笑)
そのため、執筆速度も非常に早く、4ヶ月で完結しています。
そう言うひねくれた性格だからこそ、今でも僕より身長が高くて爽やかで、そこそこイケメンで、適当にエロくて、と言うような方がヒーローになって、僕が持っている戦隊ヒーローの全身タイツを着てやられてくれると萌えますね!それこそ、僕の嫉妬が狂気へと変わって行く瞬間と言うか(笑)
それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!