COMMENTARY No.33「秘密の契約と心の闇」

 皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。

 COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で20作目になるハリケンジャーネタ「秘密の契約と心の闇」についてお話したいと思います。

 

 この作品がスタートしたのは2012年11月でした。

 まずはタイトルから。「秘密の契約と心の闇」とありますが、この「〜と〜」と言うのは、ハリケンジャーのテレビドラマの各エピソードでも「〜と〜」と言う形式が使われていて、まずはそれを意識しました。で、内容的には、ハリケンイエロー・尾藤吼太が自らのエネルギー(=いやらしい液体)を差し出す代わりに、流れ忍者・サクヤとその仲間を助けると言う「秘密の契約」をし、そうすることによってハリケンイエロー・吼太のおぞましい感情が吼太自身を壊して行くと言う「心の闇」を持つ、と言うコンセプトにしました。なので、タイトルが「秘密の契約と心の闇」となったわけです。

 

 そんなこの作品の登場人物は、先述のようにハリケンイエロー・尾藤吼太。吼太もまた、僕が大好きなパワーファイター系でしたね。心も優しく、ハリケンレッド・椎名鷹介と同じく熱血漢で頻繁にいがみ合う仲でした。

 そんな吼太の目の前に現れた流れ忍者・サクヤ。この「サクヤ」とは、2010年に放送された「天装戦隊ゴセイジャー」に登場した天地望を演じた中村咲哉君から取ったものです。なので、作品の中のサクヤが中高生くらいとなるわけです。

 サクヤとその仲間を助けるために、人間の命を奪う代わりに吼太のいやらしい液体を差し出す。それは同時に、吼太の中にもっと快楽を貪りたい、もっとサクヤに甚振られたい、と言うおぞましい感情を生み出し、次第にその感情に完全に支配されてしまいます。

 

 すっかりその快楽に支配されるようになった時、そんな吼太の異常にメンバー全員が気付きます。こっそりとサクヤのもとへ向かおうとした吼太を引き止めたのが、ゴウライジャーの1人、カブトライジャー・霞一甲でした。

 吼太に目を覚まさせようとしますが、サクヤに完全に洗脳されてしまっていた吼太はそれを信じようとしません。それどころか、一甲に刃を向けて来たのです。

 そんな一甲もサクヤの罠にかかり、そのエネルギーを何度も何度も搾り取られます。いや、搾り取られたのはカブトライジャー・一甲だけではなく、ハリケンイエロー・吼太もまた、サクヤによってエネルギーを何度も何度も搾り取られたのでした。

 

 子供にヒーローがやられてしまうと言うのはなかなか興奮します。「僕だけのヒーロー」「僕だけのヒーローU」のタイムグリーン・シオンと、タイムレッド・竜也やタイムイエロー・ドモン、タイムファイヤー・直人。「どっちもどっち」のブラックマスク・ケンタとブルーマスク・アキラ。「最強獣戦士誕生!」のグリーンフラッシュ・ダイと望、「ちぎれた翼」のブラックコンドル・結城凱とトラン、「新帝国の奴隷」のグリーンツー・慎吾と蔭山秀一などなど。

 これからも、そんな機会があったら、子供に責められるヒーローも描いてみたいと思います。

 それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!