COMMENTARY No.34Te amo.が言えなくて」

 皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。

 COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で22作目になるキョウリュウジャーネタ「Te amo.が言えなくて」についてお話したいと思います。

 COMMENTARY No.33「秘密の契約と心の闇」が僕の中で20作目になる作品でした。21作目は、僕の中での続編2作目にあたるタイムレンジャーネタ「僕だけのヒーローU」でした。

 

 この作品がスタートしたのは2013年3月でした。

 この作品も、まずはタイトルから。「Te amo.が言えなくて」とありますが、日本語や英語以外の言語を使ってタイトルを付けたのはこの作品が初めてでした。まぁ、テレビドラマ本編もポルトガル語やスペイン語がたびたび登場しましたしね。それに倣って、この作品もスペイン語でのI love you.の意味で「Te amo.」を使いました。

 この作品、気が付いた時には物凄く温かい作品になっていました。主人公はキョウリュウブルー・有働ノブハルことノッサンと、キョウリュウグリーン・立風館ソウジの年の差コンビ。その差16歳。そんな年の差の恋愛を、キョウリュウレッド・桐生ダイゴことキング、キョウリュウブラック・イアン・ヨークランド、キョウリュウピンク・アミィ結月、そして、キョウリュウバイオレット・弥生ウルシェードが、なんやかんやと邪魔をしながらも2人の恋路を見守ると言う。キングの言葉を使わせてもらえば、「オレ達、戦隊だからなあッ!!」と言うところですね。

 

 さてさて。そんなキョウリュウブルー・ノッサンですが、とにかく不器用。それはまぁ、テレビドラマを見ていても分かりましたが、恋愛に関しては超奥手。アフロヘアで、無精ひげがあって、服装はいつも「何でも屋まるふく」の作業着。そりゃ、女の子にももてないでしょうよ、と言う感じなのですが、そんな人間臭さが逆に良かったです。脚本はあの「DRAGON QUEST〜ダイの大冒険〜」を執筆された三条陸先生。三条先生となれば、やっぱり人間臭さを持つキャラクターって言うのは登場して。キョウリュウブルー・ノッサンは、「ダイ大(ダイの大冒険)」で言えば、魔法使いのポップなんだろうなぁと思ったりもしていました。

 

 そんなノッサンに恋心を抱かれるのはキョウリュウグリーン・立風館ソウジ。立風館と言う武士の家柄で育ち、戦国時代からの由緒正しい暗殺剣術・無双剣の後継者。そんなだから、当然のことながら恋愛には奥手、と言うか、無頓着。ノッサンがお節介なくらいに世話を焼いても、それを迷惑そうにしたり、キョウリュウバイオレット・弥生ちゃんがキョウリュウレッド・キングのことを好きで、なおかつ、キョウリュウピンク・アミィもキングのことが好きと言う三角関係なのに、その場の空気を読まないソウジ君がアミィをけしかけてみたり。

 そんなこともありながらも、何だかんだでこの2人はいい関係になって行きます。

 

 でも、最終話。ちょっと切ない終わり方になりました。もしかしたら、この小説よりも後になって、2人は別れているかもしれません。お互いがお互いを想うこと、それが何より大切だと思います。

 お互いにお互いのことを想って別れることだってあります。ノッサンとソウジ君も、お互いのことを想って別れを選ぶかもしれません。それは、皆さんのご想像にお任せしたいと思います。

 それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!