●COMMENTARY
No.91「座敷わらしの悪戯」
皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。
COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で49作目になるカクレンジャーネタ「座敷わらしの悪戯」についてお話したいと思います。
この作品がスタートしたのは2016年7月。48作目の仮面ライダー鎧武ネタ「Mr.MOONLIGHT」から3ヶ月の間が空きました。
この作品は、今、読み返しても物凄く切ないです。ニンジャレッド・サスケに恋心を抱くニンジャブルー・サイゾウ。そんなサイゾウの気持ちを応援すべく、恋のキューピッドになる座敷わらし。カクレンジャーの世界観をそのままに、座敷わらしと言う幸せを呼ぶ妖怪を登場させて、お互いがお互いの気持ちに素直になると言う、ファンタジーを盛り込んだ作品でした。
この作品の中で一番言いたかったことは、魔法なんて存在しない、と言うこと。第23話(最終話)で座敷わらしが言った言葉がそのままの意味です。
「…魔法なんてさ、…どこにも存在しないんだ。…ただ、その人がどう思うか、だけなんだよね。自分の気持ちに素直になれば、何でも出来るんだよ。…素直になれないから、正直になれないから、人間は迷い、途方に暮れてしまう。そんな気持ちを必死に否定しようとするものだから、人を傷付け、取り返しの付かないことをしてしまう…。…みんなが思いを素直に言い合えていたら、…きちんと話せていたら、…きっと、みんな幸せになれると思うんだ…」
ニンジャブルー・サイゾウはテレビドラマの中でもちょっとなよっとしていて、オカマチックで。そんなサイゾウがサスケが好きなんだろうなと思えるようなシーンと言うのがあちこちにあって。傷付き、ボロボロになりながらも仲間を助けに来るサスケが来た時、一番嬉しそうな、ほっとしているような、そんな表情をしていました。だからこそ、サイゾウは強くなったのかな、とさえ思います。
ニンジャレッド・サスケはテレビドラマの中でも本当に男らしくて頼もしくて。そりゃ、同じ男から見てもカッコいいと思ってしまうようなキャラクターでした。何より、あのデザインが殆どないニンジャレッドのスーツが物凄くエロくて。着ている人の体付きをクッキリと浮き立たせていました。
この作品の中で、サイゾウは座敷わらしの悪戯によってオナニーをしているところをサスケに見られてしまい、サスケへの恋心がばれてしまいます。そんなサイゾウを助けるように、座敷わらしはサイゾウと共にサスケを犯します。そんな時、サスケは自分の本当の気持ちに気付きます。その気持ちを確かめるように、男らしく、素直にサイゾウに体を投げ出し、それがはっきりした時には狂ったようにサイゾウを犯します。
ちなみに。
この作品の妖怪座敷わらしにはモチーフになったキャラクターがいます。お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、2014年放送の「烈車戦隊トッキュウジャー」でトッキュウ1号・ライトの本当の姿、つまり、小学生時代の鈴樹来斗を演じていた馬渕誉くんです。あの生意気な、ちょっと大人ぶったキャラクターをそのまま座敷わらしのキャラクターに生かしました。
馬渕君は残念なことに、トッキュウジャーに出演したのを最後に、芸能界を引退してしまったようです。いろいろ事情があったんでしょうね。出来ることなら、大人になった子役さん達でトッキュウジャーのその後をやってもらいたいくらいです。
それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!