●COMMENTARY
No.93「ドッペルゲンガー」
皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。
COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で51作目になる仮面ライダーゴーストネタ「ドッペルゲンガー」についてお話したいと思います。
この作品がスタートしたのは2016年7月。この月はカクレンジャーネタ「座敷わらしの悪戯」、スーツアクターネタ「スーツアクター」、そして仮面ライダーゴーストネタ「ドッペルゲンガー」の3作を同時にスタートさせると言うとんでもないことをしていました。
まぁ、あの頃は作品を途中まで書いては一区切り、途中まで書いては一区切りとしていましたからね。
この作品も難産でしたね。仮面ライダーネタと言うのはどうも書き辛いことが多いです。伏線が張られていることよりも、単純に世界観が難しいと言ったところでしょうか。戦隊ヒーローのように善と悪がはっきりと分かれていて、勧善懲悪なストーリー展開とキャラクターだったら楽なのですが、仮面ライダーはそれがごちゃごちゃに入り乱れている。それが、作品を書き辛くさせる一因かもしれません。
この作品の主人公は仮面ライダースペクター・深海マコト。幼馴染みの仮面ライダーゴースト・天空寺タケルを助ける頼もしいお兄ちゃんで、タケルからも「マコト兄ちゃん」と呼ばれて慕われています。そして、この2人、いつもテレビの画面でイチャイチャしていたんですよ。そりゃあ、小説を書くとしたら思い付くこととしては1つしかないわけで。
マコト兄ちゃんとタケルは密かに愛を育んでいた、と言うことにしました(笑)
舞台設定としてはテレビドラマでややクライマックスに差し掛かった辺り。眼魔の世界の住人・アデルが世界を支配しようとしていた頃のことです。「カギは天空寺タケル」と言うモノリスの言葉がずっとキーワードになっていました。
この作品の中ではマコトとタケルは付き合っている。でも、タケルはゴーストのままでまだ生身の体を復活させていない状態。そんなタケルに、マコトは普通に触れることが出来る。
そんな中で、もう1人のマコト・コピーマコトが現れます。
このもう1人のマコトと言うのは、眼魔の世界でアデルが作り出していたコピー。アデルは眼魔の世界で満たされない日々を送っていたのです。寂しさを紛らわすため、そして、恋心を抱くマコトを欲しいと言う欲望でコピーを作り出しまいた。
その時はただ単にマコトが欲しかったから。でも、それは次第に歪んだ欲望へと変わって行き、嫉妬がタケルを執拗に狙うようになります。
そして、いつの間にか入れ替わっていたコピーのマコトがタケルを愛撫し、狂わせて行きます。それはタケルを消滅させるため。そして、本物のマコト兄ちゃんはアデルのその陰謀に気付き、眼魔アイコン・フーディーニアイコンが作り出した結界の中へ飛び込んだ時には時既に遅し。マコトの目の前でタケルは消滅してしまいます。
そして、マコト自身もコピーのマコトとアデルに陵辱され、更にモノリスによって生み出された愛するタケルに陵辱され、最終的にはアデルの慰み物となるのでした。
やっぱり、嫉妬をテーマにすると作品って書きやすいですね。この作品も結局はアデルの嫉妬が生み出した物語だったわけです。
マコト兄ちゃん、ちょっと目付きがきつく、無愛想に見えますが、意外とイイモノかもしれません(笑)
それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!