COMMENTARY No.99「終わらない因縁」

 皆さん、こんにちは!K-TARO(けーたろう)です。

 COMMENTARY No.15から僕の作品についての裏話的なエピソードをお話しています。今回は、僕の中で60作目になるダイレンジャーネタ「終わらない因縁」についてお話したいと思います。

 

 この作品がスタートしたのは2017年2月。僕の中での問題作第1弾です(笑)

 何が問題作だったかと言うと、シシレンジャー・大五がクジャクと体を重ね合うと言う展開になっているように見えてしまっていたと言うことです。戦隊ヒーローの男としてのプライドを、同じ男である敵キャラがズタズタにすると言うゲイ向けのストーリーなのに、読み方によっては男女の絡みを描いてしまっていたと言うことです。

 いや、本人はそんなつもりは全くなかったんですよ。大五が体を重ねていたのは万華鏡伯爵と言うれっきとしたゴーマ怪人であり、クジャクはそんな万華鏡伯爵が見せた幻だった、と言う設定だったのですが、今でもこの作品は賛否が分かれるものとなってしまいました。

 今だからネタ晴らししますが、この頃、女性幹部にヒーローがやられてしまうと言う動画を見まして。この頃からですかね、そう言ったテーマの動画が世の中に出回るようになったのは。それを見ていて、何となく、それがヒントになったと言うのがありました。

 

 この作品はテレビドラマ最終回の後日談と言う設定でした。

 消えてしまった大地動転の玉。その玉を求め、怨念と化し彷徨っていたゴーマの幹部・シャダムが再び動き出します。大地動転の玉は気力と妖力が合わさった時、再び作り出すことが出来ると知ったのです。

 これを伝えたのがゴーマ十五世。シャダムに倒された元ゴーマ皇帝が、まるでシャダムに餞の言葉を送るかのようにそう伝えたのです。

 それが、シシレンジャー・大五と、リュウレンジャー・亮を襲うきっかけとなって行きます。その手始めに、万華鏡伯爵が呼び出され、大五にクジャクの幻を見せ、体を重ね合い、その気力を奪って行ったのでした。

 

 その異変に気付いたのがリュウレンジャー・亮。

 シシレンジャー・大五が体を重ねているのは万華鏡伯爵なのに、大五はクジャクと体を重ねていると思っている。愛する女性だからこそ、興奮状態は半端なく、大五は何度も何度も気力を奪われます。

 ほぼ抜け殻になってしまった大五を亮は必死に説得しようと試みますが、大五はそれを信じないばかりか、逆に亮に刃を向けて来ます。愛する女性を傷つけようとすれば、そりゃ、いくらかつての仲間であっても許せるわけがありません。何てったって、大五とクジャクは純愛と言うか、時を超えた大恋愛だったわけですから。

 そして、シシレンジャー・大五の気力が全て奪われそうになった時、今度は大五自身もリュウレンジャー・亮を狙って来ます。そして、亮は大五、万華鏡伯爵に蹂躙の限りを尽くされ、何度も何度も気力を奪われ、抜け殻となってしまいます。逆に大五は完全に万華鏡伯爵が作り出したクジャクの幻影に堕ち、シャダムの世界征服の手助けをするのでした。

 それでは、今回はこの辺で。K-TAROでした!