終わらない因縁 第12話
光沢のある鮮やかな緑を基調としたシシレンジャーのスーツ。がっしりとした大五の2本の足を覆うその付け根部分に息づく大五の男としての象徴であるペニス。それは今、大五の体にぴったりと密着するように纏わり付いているシシレンジャーのスーツの中でクッキリとその形を現していた。そして、その先端部分、綺麗なフォルムを作っているその割れ目部分には淫猥に照り輝く透明な液体が溢れ出していたのだった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
クジャクの妖術に身動きを取れなくされ、大五はブルブルと体を震わせることしか出来ない。それは恥ずかしい姿を愛する女性に見られていると言う羞恥と、次は何をされるのかと言うおぞましい感情との2つに去来していた。
「…大五…。…何と美しい…」
クジャクが大五のペニスの先端に溢れ出したその液体をそっと指で掬う。その刺激に、
「んくッ!!」
と、大五は声を上げて体を跳ねらせる。
「…糸を引いている。…何と粘着力が凄まじいのだ…!!」
クジャクはそう言いながら指の腹でそれを擦り合わせる。そのたびにクジャクの指先からはクチャクチャと言う音が聞こえた。
「うああ…ッ!!」
シシレンジャーの獅子の顔を象ったマスクの中で、大五は顔を真っ赤にする。
「あはッ!大五のペニスから更にドクドクと気力が溢れて来たぞ!!」
目を輝かせたクジャクが嬉しそうに言う。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
その様子を見ていた大五の呼吸が俄かに荒くなる。
「…たッ、…頼むッ!!…ク…ジャク…ッ!!」
体を動かしたくても指一本、動かすことが出来ない。ただでさえ、そのもどかしさに狂いそうになっているのに、更にこの仕打ちだ。普段は冷静沈着な大五も、クジャクの前ではただの1人の男と化していた。そんな大五の心情を見透かしているのか、
「うん?どうしたのだ、大五?」
と、クジャクは悪戯っぽい瞳を大五に向ける。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
そんなクジャクの視線にまでゾクゾクとした電流が背筋を流れる。
「…お、…俺の…、…俺の…!!」
「俺の?」
「…俺の…、…俺の…、…チンポ…を…!!」
「…大五の、…ペニスを…?」
「…うああ…ッ!!」
「フフッ!!」
クジャクはゆっくりと大五の元へ歩み寄り、両腕を大五の背中へ回し、抱き付いた。
「…ク…ジャ…ク…!!」
「心配せずとも良い。じっくりとお前のペニスを、いや、ペニスだけではなく体中を愛撫して、より濃厚な気力を放出させてやろう」
その時、クジャクのしなやかな指がゆっくりと大五の体を這い上がって来た。そして、大五の筋肉質な左胸に浮き出た突起を爪でやや強めに引っ掻いた。その途端、
「ああッ!!」
と大五は声を上げ、体を少しだけ仰け反らせた。
「フフッ!!」
クジャクは嬉しそうに大五のそこをくすぐるように刺激する。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
くすぐるように小刻みに指を動かしたり、その突起の周りを優しく撫でたかと思えば、その突起自体をキュッと摘まんだりを繰り返すクジャク。そのたびに大五は喘ぐ。
「…じゃあ、…こうするとぉ…」
クジャクはそう言うと、今度は両手で大五の両胸の突起を同じように刺激し始めたのだ。その途端、
「んはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、大五が更に大きな声を上げる。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
身動きを取れなくされているにも関わらず、大五の体はビクッ、ビクッ、と痙攣を続ける。
「…クジャク…!!…クジャクううううッッッッ!!!!」
ビクビクと痙攣しているのは大五の体だけではなかった。
クジャクが大五の両胸の突起を刺激するたびに、大五のペニスもビクビクと痙攣を繰り返し、ドクドクと淫猥な液体を溢れさせていた。そして、今やそれは、粘着質な糸を地面にまで滴らせていたのだ。
「おお、大五!!何と淫猥なのだ!?」
声を高らかにするクジャク。
「…たッ、…頼む…ッ!!…クジャク…ッ!!…俺の、…俺のチンポを…ッ!!…刺激して…くれ…ッ!!…俺を、…イカせてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
愛する女性に体を愛撫され、大五は既に狂っていた。だが、そんなことで開放するクジャク、いや、万華鏡伯爵ではなく、
「まだまだだ、大五。強力な大地動転の玉を作り出すには、もっともっと、お前の気力を濃縮させる必要があるのだ。シャダムに打ち勝つには仕方のないこと。すまぬが、もう少し、我慢しておくれ」
と、いかにもらしいことを言ってのけた。
「…ッ!!」
その途端、大五の顔ははっとしたような表情になり、
「…そ…う…だ…。…シャダムを、…倒すためには、…俺は、…俺は…!!…もっと、…もっと耐えてみせる…ッ!!」
と言った。
「…ありがとう、大五。…それでこそ、私が惚れた男…」
クジャクはそう言うと、
「大五。ここからは更にキツイかもしれぬが、耐えておくれ」
と言いながら、両手を静かに回し始め、胸の前で両手を合わせた。そして、何やらぶつぶつと呟くと、そこから妖しくピンク色に光るオーラのようなものが出て来たのだ。
「行くぞ、大五ッ!!」
その瞬間、その妖しい光の玉が大五を包み込んだ。
「…ッ!!!!??」
その途端、大五の体がグインと大きくしなった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その目がカッと見開かれ、体の痙攣が更に激しくなる。
「…ぁぁぁぁ…!!」
大五の体に熱い何かが込み上げて来るのが分かる。それと同時に、自身の男としての象徴であるペニスに痛みを感じた。
「…な、…何…だと…!?」
大五のペニス。クジャクを想うあまり、大きく勃起していたそれが更にムクムクと大きくなり始めているのだ。
「…お、…俺の、…チンポが…!!」
その時だった。
「…い、…痛…い…ッ!!…痛て…ッ!!…痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
大五のペニスがシシレンジャーのスーツの中ではちきれんばかりになっていた。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
…ブッ!!
大五の叫び声と一緒に、何か、鈍い音が聞こえ始める。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
…ブツッ!!…ブツブツ…ッ!!
「…お、…俺の…チンポが…!!」
大五のシシレンジャーのスーツのその部分。大五のペニスが外へ飛び出さん勢いで大きくなり、スーツの縫い目を引き千切ろうとしていたのだ。
そして、
ブツッッッッ!!!!
と言う一番大きな音が聞こえたその瞬間、
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う大五の絶叫と共に、
ビイイイインンンンッッッッ!!!!
と言う音を立てて、大五のペニスがシシレンジャーのスーツを突き破り、スーツから解放された反動で大きく上下に揺れ動いたのだった。