終わらない因縁 第28話
「ぐはああああッッッッ!!!!」
大五の気力から放たれた無数の光の矢をまともに浴びて、リュウレンジャーの光沢のある鮮やかな赤色のスーツからしゅうしゅうと煙が上がっている。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
地面を転がり、激痛に身を捩じらせる亮。その痛みは体中だけではなく、心も蝕んでいた。
「…だッ、…だ…か…ら…ッ!!…その玉を、…使う…な…ああああ…ッッッッ!!!!」
ブルブルと震える右手を伸ばし、目の前でニヤニヤと笑い続けるシャダムを懸命に睨み付ける。するとシャダムは、
「…フン…!!」
と、相変わらず亮を侮蔑したように笑い、
「だったら、お前の気力を差し出せ!そうすれば、この大地動転の玉を遣わなくて済む。そして、お前の愛しい兄の命は助かると言うわけだ!」
と言った。
「断るッ!!」
ヨロヨロと立ち上がる亮。
「…オ、…オレの…ッ、…気力も…ッ!!…兄貴の、…大五の気力も…ッ!!…渡すもんかああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、次の瞬間、
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫んだかと思うと、亮はシャダムに向かって突進して行った。
「…愚かな…!」
シャダムの目がギラリと光った。そして、
「大五ッ!!」
と言うクジャク、いや、万華鏡伯爵の声。
その時だった。
ズバッ!!ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!
ズババババッッッッ!!!!ズバッ!!ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!ドガアアアアンンンンッッッッ!!!!
亮は体中に激痛が走ったのを感じたと同時に、亮の周りをたくさんの大輪剣が舞っているのに気付いた。そして、それが亮の体を斬り付け、リュウレンジャーの光沢のある鮮やかな赤色のスーツがスパークして爆発する。
「ぐはッ!!」
「ぐおッ!?」
「ぐぅわああああッッッッ!!!!」
バランスを崩し、ゴロゴロと地面を転がる亮。
「…く…ッ!!」
何とかして立ち上がる。だが目の前には4人の大五が立ちはだかっていた。そして、
「「「「天幻星・二刀斬りッッッッ!!!!」」」」
と叫んだかと思うと、物凄い勢いで駆け出し、亮に斬りかかった。
ズバッ!!ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!
ズババババッッッッ!!!!ズバッ!!ズガアアアアンンンンッッッッ!!!!ドガアアアアンンンンッッッッ!!!!
4人の大五の姿が亮の視界から消えたかと思うと、体に激痛が走り、スーツがスパークして爆発する。
「ぐわッ!!」
「ああッ!!」
「がはああああッッッッ!!!!」
「うぅわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
同じところでクルクルと舞っている亮。その姿はどこか滑稽に見えた。
「ハーッハッハッハッハ…!!!!」
シャダムが下衆な笑い声を上げる。
「いいぞッ、大五ッ!!もっとだ!!もっともっと、亮を痛め付けるのだああああッッッッ!!!!ハーッハッハッハッハ…!!」
「…ぐ…、…うううう…ッッッッ!!!!」
その頃、亮は地面に片膝をつき、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返していた。その目が霞み、目の前でニヤニヤと不気味な笑みを浮かべて立っている4人の大五が歪んで見える。
「…あ…に…き…?」
そう言えば、もう1人の大五がいない。と、その時だった。
「お前が悪いんだ、亮」
突然、強烈な殺気と共に、背後から声が聞こえた。
「…ひ…ッ!!」
その瞬間、亮は悲鳴に似た声を上げ、思わず、背後を振り返っていた。
「覚悟しろよ、亮!」
背後には、目をギラギラと光らせ、手には獅子棍棒を持った本物の大五がいた。そして、
ドゴオオオオッッッッ!!!!
と言う音と共に、その先端が亮の腹部に減り込んでいたのだ。
「…お…、…ご…!!」
亮の目がカッと見開かれる。
「…あ…に…き…!!」
その時、大五の目がカッと見開かれたかと思うと、
「うぅおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫び、その獅子棍棒を亮ごと持ち上げた。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
亮の体が持ち上げられ、背中から地面に投げ飛ばされた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
背中をしたたかに打ち付け、亮は思わず体を弓なりにする。それは、亮の2本の足の付け根に息づく、亮の男としての象徴であるペニスとその下の2つの球体がこんもりとした山を作ることを意味していた。
「…ほう…」
その時、大五がゆっくりと亮のもとへ歩み寄ったかと思うと、それをシシレンジャーの緑色のブーツでゆっくりと踏んだのだ。
「ぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
亮は悲鳴を上げ、ガクンと地面に伸びる。
「お前、普段からデカいんだな!気力がたくさん奪い取れそうだ…!」
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
大五の右足が亮のペニスを踏み躙るたびに、亮は短い声を発する。
「…や、…止め…ろ…お…ッ!!…兄…貴…ぃ…ッ!!」
だが、大五は無言のまま、亮のペニスを踏み付けている右足を小刻みに動かし始める。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その小刻みな振動が亮のペニスから快楽の電流となって亮を襲う。
「…やッ、…止めろ…オオオオ…ッッッッ!!!!…あッ、…兄…貴…イイイイ…ッッッッ!!!!」
思わず、大五の右足を掴もうとしたその時だった。
ガシッ!!ガシガシッッッッ!!!!
亮の両手両足を、4人の大五が掴んでいる。
「…な…ッ!!」
気付いた時には、亮は地面に大の字に押さえ付けられていた。
「やッ、止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時だった。
亮の右足を掴んでいた大五が亮の股の間に入って来たかと思うと、右足を突き出した。そして、それは亮の股下に捩じ込まれたのだ。
「んあッ!?」
突然の刺激に、亮は体をビクリと跳ねらせる。そして、頭を上げると、
「…ま、…まさ…か…!?」
と声を震わせた。
「…そうだ…!」
その時、亮の股下に足を捩じ込ませている大五、本物の大五以外の大五が初めて口を開いた。その目をギラギラと輝かせて。
「お前の気力を奪うために、徹底的に快楽を与えろと言うシャダム様のご命令なのでな!」
その瞬間、亮の股下に捩じ込まれている緑色のブーツが小刻みに動き始めた。
「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
ペニスへの刺激と、股下への刺激。2ヶ所を同時に小刻みに刺激され、快楽の電流が亮の体を物凄い勢いで駆け巡る。
「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて眉間に皺を寄せる。だがすぐに、
「んんんんああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、亮は大声で叫んでいたのだった。