終わらない因縁 第30話
光沢のある鮮やかな赤色のリュウレンジャーのスーツ。その胸の2箇所、気力転身している亮の胸の突起部分はその突起をクッキリと浮き立たせるように光沢を失い、丸く染みが出来上がっている。
そして。
亮のがっしりとした2本の足の付け根部分。亮の男としての象徴であるペニスは大きな山を作り出し、その形をクッキリと浮かび上がらせていた。長さ、太さはもとより、その先端部分の括れの形も美しいフォルムを作り出していた。そんな先端が広範囲にわたってぐっしょりと塗れ、スーツの光沢を失わせていた。その染みは濃白色な粘液の塊であり、強烈な異臭を放っていた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、呼吸を大きくしている亮。その虚ろになった目からは涙がポロポロと零れていた。
「ハーッハッハッハッハ…!!」
シャダムの下衆な笑いが真っ白な空間に響き渡る。
「…ぶッ、…無様だッ!!…情けないにもほどがあるぞッ、亮オオオオッッッッ!!!!」
ベルトをあしらったデザインから覘かせている目に涙が溜まっている。すると亮は、
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
と呻き、目を硬く閉じた。そして、リュウレンジャーの真っ赤なグローブに包まれた拳をギリギリと握り締めた。
「…ククク…!!」
そんな亮の見上げた視線の先では、シシレンジャーに気力転身した大五が、相変わらず目をギラギラと輝かせ、不気味な笑みを浮かべていた。
「いっぱい出たなぁ、亮。さすが、俺の弟だ」
そう言うと、
「さぁ、クジャク。亮の気力から大地動転の玉を…」
と言った。するとクジャク、いや、万華鏡伯爵はコクンと頷き、
「感謝するぞ、亮!」
と言うと、両手を自分の目の前へ差し出した。その両掌が眩しく光り輝いたその瞬間、亮が放った淫猥な液体までもが共鳴するように輝き始めたのだ。
「…んなッ、…何だ…ッ!?」
ズボボボボ、と言う音が聞こえるかのように、亮のペニスの周りにあった淫猥な液体の塊が蠢いて行く。
「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そして、それは亮のペニスの先端に残っているそれまでも引っ張って行き、亮の体の内部が吸い取られるような感覚が襲う。その刺激に、亮は思わず体を弓なりにし、声を上げていた。
「アハハハハ…!!」
そんな亮の無様な姿を見て、クジャクが笑う。
「見ろ、大五!亮のヤツ、まるで魚河岸に揚げられた魚のようではないか…!」
「…フフッ!!」
大五もニッコリと笑う。そして、
「亮。気持ち良いだろう?まるでお前のチンポを吸い取られているような気分だろう?」
と亮を揶揄するように言った。すると亮は、
「…あ…、…に…き…ィィィィ…ッッッッ!!!!」
と大五を睨み付ける。その時だった。
「…お、…おお…!!」
シャダムの右手の上に浮いていた真っ白に眩く光る球体・大地動転の玉。それがさっきよりも大きくなっていた。それに声を上げたシャダムだったが、すぐに不機嫌な表情をしたかと思うと、
「…まだ、足りぬ…!!」
と言ったのだ。そして、
「おいッ、万華鏡伯爵ッ!!そして、大五ッ!!亮からもっともっと気力を奪い取るのだ!!」
と言い放った。
「…そうだな…」
「あッ、兄貴ィッ!?」
大五の目が更にギラギラと野獣のように輝く。それを見た亮が悲鳴に近い声を上げた。
「もうッ、止めてくれッ!!いい加減、目を覚ましてくれよッ、兄貴イイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「…覚悟しろよ、…亮…ッ!!」
そう言った時、大五は胸の前で印を結んでいた。と、次の瞬間、亮の四肢を押さえていた4人の大五が立ち上がった。そして、それぞれが眩い光に包まれ始めたのだ。
「…ッ!?」
それを呆然と見つめている亮。その時、
「…行くぞ…!!」
と言う、大五の低い声が聞こえた。
「…え?」
亮がそう言ったと同時に、4人の大五は眩しい光の玉となり、なんと、亮のスーツの、ぐっしょりと濡れているそこへと入り込んだのだ。
「…な…ッ!?」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。だが、
…グジュッ!!…グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音と同時に、強烈な刺激が亮のペニスを再び襲い始めたのだ。
「うあッ!?ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
未だに勃起が収まっていない亮のペニス。そこが独りでに上下運動を繰り返している。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
射精した直後のペニスを刺激されれば、痛みやくすぐったさ、痺れに似た感覚が襲って来る。
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
「…止めろ…ッ!!…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
亮はゴロゴロと転がりながら、股間を必死に両手で押さえる。だが、
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音と同時に、亮のペニスが上下に小刻みに刺激される。
「んんんんああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
じんじんとした感覚が亮の下腹部から再び伝って来る。
「…どッ、…どうして…ッ!?」
先ほどの大五の足の刺激で終わったと思っていた。だが、精神的な高揚はまだ続いている。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
淫猥な音は更に響き続ける。亮の体もビクッ、ビクッ、と大きく痙攣するようになって来た。
「…ぁぁぁぁ…!!」
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、亮がブルブルと震え始めた。そして、
「…んまッ、…また…ッ!!…イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!ちっきしょおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫した。その瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う鈍い音と共に、亮の腰がガクガクと前後に揺れ、リュウレンジャーの真っ赤なグローブの中に濃白色な、異臭を放つ塊を再び放出したのだった。