終わらない因縁 第32話
ブツブツッッッッ!!!!ブッッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う鈍い音が辺りに響いたその瞬間、亮は自身の男としての象徴であるペニスにひんやりとした風を感じていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
それが何を意味しているのかを理解した途端、
「ううッ!?うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、亮は顔を真っ赤にして絶叫していた。
「…みッ、…見るなああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!見ないでくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
リュウレンジャーの光沢のある鮮やかな赤色のスーツ。その光沢を失った部分から飛び出した、亮の男としての象徴・ペニス。それは今、亮の体と垂直に勃起し、ビクン、ビクンと亮の心臓の脈動に合わせるかのように蠢き、その先端からはトロトロと淫猥な液体を溢れさせていた。
「「おおおおッッッッ!!!!」」
それを見たシシレンジャー・大五と、クジャクこと万華鏡伯爵が同時に声を上げる。
「素晴らしいぞ、亮ッ!!お前のペニスもなかなかの代物だ!!」
万華鏡伯爵が顔を紅潮させて言う。
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
亮は目を硬く閉じ、呻くように言うと、硬く閉じられた目からぽろぽろと涙を零した。
その時だった。
「…亮…」
亮の背後にいる大五の優しい声が聞こえたかと思うと、亮の体にビリビリとした電流が流れ、
「はうああああッッッッ!!!!」
と、亮が目をカッと見開き、体を硬直させていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
亮の大きく勃起したペニス。それが緑色のグローブに包まれている。
「…ああ…、…亮…」
大五がウットリとした表情でそれを見つめている。
「…お前のチンポ…、…初めて見た。…グローブ越しにも硬さや熱さが伝わって来る…」
そう言いながら、大五は亮のペニスをゆっくりと上下に動かす。
…グチュッ!!…グチュ…ッ!!
亮のペニスの鈴口から溢れ出す淫猥な液体がグチュグチュと音を立てる。
「…や…め…ろ…ッ!!」
ビクッ、ビクッ、と体を痙攣させながら言う亮。
「…頼む…から…ッ!!…もう…ッ、…止めて…くれ…ッ!!」
だが、大五は、
「フフッ!!」
と笑うと、
「止めてしまっていいのか?こんなに熱くなっているのに…」
と言うと、亮の背後で立ち上がり、亮を地面に横たわらせた。
「…あ…に…き…!?」
体が鉛のように重く、素早く動くことが出来ない。そんな亮の上に四つん這いになり、跨るようにする大五。
「…止めろ…!!」
亮の声が震えている。そんな亮の体の下に片腕を通すと、大五は亮の右横に添い寝するように横たわった。そして、
「…かわいいな、…亮…」
と言いながら、亮の頭を静かに撫でる。
「…んなッ、…何やってんだよ…ッ、兄貴イイイイッッッッ!!!!」
傍には万華鏡伯爵だけではなく、シャダムもいるのだ。そんなヤツらにこのような痴態を見せ付けている。それだけでも亮には耐えがたいことだった。
「…はッ、…離れろよ…ッ、…兄貴イイイイッッッッ!!!!」
だが、亮の体は相変わらず鉛のように重く、大五に腕を回すことも出来ない。
「…亮…」
大五の顔が近付いて来る。その目が切なくなっている。
「…ん…ッ!?」
思わず目を見開く。だがすぐに、
…チュッ!!…チュクチュク…ッ!!…チュッ!!
と言うくすぐったい音が聞こえて来る。
「…んん…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じている亮。その唇が大五の唇に塞がれている。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
大五の舌が亮の口腔を蹂躙する。その舌が動きまわるたびに、クチュクチュと言う淫猥な音を響かせる。
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
亮は顔を真っ赤にし、苦しそうに呻く。だが、その声が大五を興奮させるのか、シシレンジャーのスーツから飛び出した大五のペニスは未だに大きく勃起したままで、先端からは透明な液体を滴らせ続けている。
「…ククク…!!」
その様子を見ていたシャダムが、亮と大五をバカにするかのように低く笑う。
「…そうだ、亮…。そうやって朽ち果てて行け。…お前が愛する兄貴の手によって、…全ての気力を放出するがいい…!!」
「…フフッ!!」
そんなシャダムの横に、クジャクこと万華鏡伯爵が、その目をギラギラと輝かせて立つ。
「我々が直接手を下さずとも良さそうですね」
その時、クジャクの視線も亮と大五を侮蔑するかのようになっていた。
「この2人はこうやって自滅の道を辿る。そして、我らは苦労せずして大地動転の玉を作り上げ、その力でシャダム様の望む世界を作るだけのこと…」
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
シャダムと万華鏡伯爵の声が聞こえたのか、亮が大声を上げようとした。だが、大五に口を塞がれているため、呻き声にしかならない。そして、体は相変わらず動かすことが出来ないでいた。
「ご覧下さい、シャダム様」
万華鏡伯爵が嬉しそうに言うと、亮を一瞥する。
「最早、リュウレンジャーは指一本動かすことが出来ないようです。フフッ!!私が短時間の間に2度も気力を奪ったせいでしょうか?」
「…フン…!!…さぁな…!!」
シャダムはあまり興味なさそうに言うと、右手のひらに浮いている真っ白な眩く光る大地動転の玉を見つめる。
「俺はこの大地動転の玉が完成しさえすれば、それで良い。他人の情事など、全く下らぬわ!!」
「…あら…」
万華鏡伯爵がちょっと意外と言う顔をしたその時だった。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
突然、亮の悲鳴が2人の耳を劈いた。
「…あ…に…き…イイイイ…ッッッッ!!!!」
亮と大五の顔が離れ、亮は顔を真っ赤にして大五を見上げている。そんな大五は左腕で亮を抱きかかえたまま、右手は亮の左胸の突起を摘まんでいた。
「…フフッ!!…亮。お前、ここも感じるんだよな…?」
そう言うと、大五はシシレンジャーの緑色のグローブで、亮の左胸の突起をくすぐり始めた。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
その動きに合わせるかのように、亮はビクビクと体を跳ねらせる。同時にそれは、リュウレンジャーのスーツから飛び出した、亮の男としての象徴であるペニスをもビクビクと跳ねらせることを意味していた。
「…止めろ…ッ!!」
頭がぼんやりとして来る。大五が与えて来る感覚が、亮を少しずつ狂わせ始めていた。
「…止めろ…!!…止めろ止めろ…!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、亮は大声で叫んでいた。