ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第5楽章 第4話
シュウウウウ…。シュウウウウ…。
鬱蒼と生い茂る森の中に立ち込める焦げ臭い臭い。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
少し開けたところにサイゾウの姿があった。ニンジャブルーの光沢のある鮮やかな空色のスーツから立ち込める煙。それと同時にブスブスと言う煙と炎がくすぶる音も聞こえて来る。
「…あ…、…が…ッ!!」
ニンジャブルーのスーツは今、3人のドロドロの攻撃によって爆発し、一部が焼けただれ、そこから回路が剥き出しになり、煤汚れていた。
「…う…ッ!!」
その時、サイゾウの膝がガクンと折れ、全身が脱力した。そして、文字通りゆっくりと折れるように倒れて行ったのと同時に頭部を守っていたマスクが光を放ち、そこからサイゾウの顔が現れた。
「…う…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
頬が鬱血し、口元からは血が零れている。
「…サ…、…スケ…ぇ…!!」
目が潤み、思わず声にしていたその時だった。
「…相変わらず、サスケ、サスケって…!!…全く、自分の尻拭いは自分で出来ないのかしら…?」
ザッ、ザッ、と言う足音が聞こえ、サイゾウはゆっくりと視線をそちらへ動かす。
「…?」
目の前に立っている男。全身を革の服で覆い、その服のあちこちには無数の刺々しい装飾が施されている。頭髪は金色で、口元は毒々しいほどに真っ黒な口紅が塗られていた。
「…だ…、…れ…だ…!?」
「あら、自己紹介をしていなかったわね」
その男・貴公子ジュニアはニヤリと笑うと、サイゾウの髪の毛を無造作に掴んだ。
「…ッッッッ!!!!」
サイゾウはその痛みに顔をしかめる。だが、貴公子ジュニアはニヤニヤと笑い、
「アタシは貴公子ジュニア。…でもね…!!」
と言うと、みるみるうちに姿を変えて行く。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
サイゾウの目が大きく見開かれ、怯えの表情が浮かぶ。
目の前で姿を変えた貴公子ジュニア。骸骨のように骨だらけの姿。その目はギラリと不気味に輝きを放っていた。
「貴公子ジュニアは人間の姿の時の仮の名前。本当の名前はガジャドクロ。大魔王の息子、と言っておけばいいかしら…?」
その時、ガジャドクロの目がギラリと光った。そして、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と不気味な叫び声を上げたかと思うと、サイゾウの体を持ち上げた。そして、
「おおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う雄叫びと共に、その体を思い切り放り投げたのだ。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その力でサイゾウの体が吹き飛び、
ドガアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う鈍い音と共に、背中を大きな木にしたたかに打ち付けていた。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
全身に痛みが走る。意識が遠退きそうになる。
「…はぁぁ…。…つまんない男…!!…だから、ニンジャレッドがいいって言ったのに…!!」
人間の姿に戻った貴公子ジュニアが溜め息を吐き、サイゾウの前に立つ。
「アタシはね、強い男が好きなの…!!…そうね、アンタのところのニンジャレッドやニンジャブラックなんていいわね!!諦めることを知らない、屈強な男がズタズタにやられて、恐怖に顔を歪ませ、悲鳴を上げることほど、興奮することはないわッ!!アハハハハハハハハ…!!」
「…サ…、…スケ…!!」
思わずサスケの名前を呟いていた。その時だった。
ガシッ!!ガシッ!!
グッタリとしていたサイゾウは、両腕を掴まれる感覚を覚えた。そして、あっと言う間に立たされていた。
「…や…、…めろ…!!」
サイゾウの両横でサイゾウの腕をしっかりと掴み、大の字に立たせている2人のドロドロ。そのドロドロはやはり体が筋肉質で、ちょっとやそっとでは薙ぎ倒せない相手であることを知らしめていた。そして、サイゾウの目の前にはもう1人のドロドロが、ペニスを相変わらず大きく勃起させ、立っていた。
「…ククク…!!」
そのドロドロの向こうで、貴公子ジュニアが笑っている。
「…仕方がないわね…。…せっかくの獲物だもの、勿体無いわ。…いいわ、アンタとも楽しみましょ。アンタを倒したら、次はゆっくりとニンジャレッドやニンジャブラックを甚振ってあげるわ!!」
「…なッ、…何をする気だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!??」
サイゾウが悲鳴に近い声を上げる。だが、貴公子ジュニアはフンと笑うと、
「…やれ!!」
と、サイゾウを捕らえていた3人のドロドロに目配せをした。
パチンッ!!
そして、指を鳴らした途端、
「…なッ、…何だ…ッ!?」
と、サイゾウが怯えた表情を見せた。
…ザワザワ…。…ザワザワ…!!
3人のドロドロの両手が、サイゾウの体の上で妖しく動いているのだ。
「…やッ、…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
全身に鳥肌が立つ。両腕を捕らえている2人のドロドロはサイゾウの腕や側面、背中、そして双丘を妖しく撫でる。そして、サイゾウの目の前に立っているドロドロは両手でゆっくりとサイゾウの前を撫でている。首、肩、うっすらと付いた筋肉質な腹部。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ゾワゾワとした悪寒。その指の動きがサイゾウの心の奥底に眠っていたおぞましい感情を起こそうとしていた。
「…止めろ…!!…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、叫んだその時だった。
「んあッ!?」
突然、サイゾウが素っ頓狂な声を上げた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
目の前に立っているドロドロ。その指先がサイゾウの両胸に浮き出た2つの突起を小刻みに刺激していたのだ。
「はうッ!?ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
ビリビリとした感覚。その刺激に思わず体を仰け反らせるサイゾウ。ドロドロの指は、サイゾウの両胸の2つの突起を時にはくすぐるように小刻みに、時にはその周りを優しく撫でる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
顔を真っ赤にし、目を見開き、拳をギリギリと握ってその刺激に懸命に耐えようとするサイゾウ。その体が徐々に仰け反って行く。
「…あらあら…」
貴公子ジュニアがサイゾウを侮蔑するように笑う。
「たったそれだけで感じちゃったの?ったく、どこまでお子ちゃまなのかしら…」
「…かッ、…感じてなんか…!!」
その時だった。
サイゾウの目の前にいたドロドロの目がギラリと光ったかと思ったその瞬間、その右手をさっとサイゾウの2本の足の付け根部分、サイゾウの男としての象徴であるペニスへ動かしたのだ。その途端、
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
とサイゾウが悲鳴を上げ、腰を引こうとした。だが、横にいた2人のドロドロによって動きを封じられ、サイゾウの腰は前へ突き出されたままだった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ビクッ、ビクッ、とサイゾウの体が痙攣を起こす。
「…フフッ!!」
貴公子ジュニアがやって来る。その時、サイゾウのペニスを握っていたドロドロが手を退けた。
「…プッ!!…アハハハハハハハハ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
貴公子ジュニアは大声で笑い、
「やっぱり感じちゃってたんじゃないッ!!」
と言った。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
サイゾウは顔を真っ赤にし、目を潤ませる。
サイゾウの2本の足の付け根部分。そこに息づくサイゾウの男としての象徴・ペニス。それは今、ニンジャブルーの光沢のある鮮やかな空色のスーツの中で大きく勃起し、臍へ向かって伸びていたのだった。