ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第6楽章 第12話(最終話)
「…コイツは…。…健太は…。…オレの奴隷にする…!!」
そう言った大輔の目はギラギラと輝き、口元はニタァッと不気味な笑みを浮かべていた。
「…何?」
ユガンデが声を上げるが、
「もう不要なんだろ?ジャビウスT世とやらも死んだようだし、Dr.ヒネラーの天下ってことじゃないか!!」
と、大輔が言った。そして、地面に横たわったままどこを見ているかも分からない健太の体を起こすと、
「だから、コイツをどうしようが、オレの勝手だろ?」
と言ったのだ。
「きッ、貴様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
カッとなったユガンデがダークサンダーを振り上げた。その時だった。
「止めろッ、ユガンデッ!!」
シボレナの声が響く。
「なッ、何故だッ、シボレナッ!?メガレンジャーはオレ達の獲物ではないのかッ!?」
「…」
だが、シボレナはニヤリとしたまま、大輔を見つめている。
「…いいだろう…。…メガレッドは貴様にくれてやる…!!」
「シッ、シボレナッ!?」
「ただしッ!!」
凛としたシボレナの声。
「メガレンジャーの正体を、教えてもらおうか?」
「…フンッ!!」
大輔は鼻で笑うと、ちらりと健太を見つめる。そして、
「…もう、いいよな?バラしても?」
と言った時だった。
…ギュッ…!!
健太の右手。ボロボロに汚れた白いグローブが、大輔の腕を掴んでいた。
「…だ…、…い…、…す…、…け…」
その目からぽろぽろと涙が零れ落ちる。
「…ああ、そうだった…」
不意に大輔が何かを思い出したかのように声を上げると、首に手をやった。
「オレの首に付けてあったコイツなんだけど…」
「…う…、…うああああ…ッッッッ!!!!」
健太が目を見開き、声を震わせる。だが、大輔はカチャカチャと言う音を立てながらそれを首から外すと、健太の目の前へ突き出したのだ。
「…え?」
何か信じられないものでも見るような表情で大輔を見上げる健太。
「…これ、玩具なんだよ…!!」
「…」
その時の健太の顔を、大輔は忘れることはないだろう。
安堵したような、絶望したような。健太の瞳からは輝きがすっかり消えていた。
「…じゃあ、行こうか、健太!!」
クネクネの姿に変わっている大輔にとって、自分よりもガッシリとした、自分よりも背が高い健太を抱えるのは容易いことだった。
「…あぁっと、そうだった…」
歩き始めようとしたその時、大輔は何かを思い出したかのように言うと、背後にいるシボレナをチラリと見た。
「…メガレンジャーの正体は、諸星学園高校3年A組の生徒だ。メガレッドの伊達健太、メガブラックの遠藤耕一郎、メガブルーの並木瞬、メガイエローの城ヶ崎千里、そして、メガピンクの今村みくだ。更に、メガシルバーの早川裕作はI.N.E.T.と言う世界科学連邦のメンバーで、月面に基地がある」
そう言うと、大輔と健太の姿はその場から消えていた。
「随分と、面白い展開になって来たようだね?」
呆然と目の前を見つめていたユガンデとシボレナのもとにボクはやって来ると、シボレナに声をかけた。
「ジャビウスT世とか言うヤツももうこの世にはいないし?Dr.ヒネラーの野望も叶ったことだし?後はお前らがこの世界を蹂躙すればいいだけじゃないのかい?」
「…ク…ッ!!」
それでもユガンデは苦々しそうに呻く。
「…メガレッドは…。…オレの獲物だったのだ…!!」
「まぁ、我々の手にかかって果てるより、親友と思っていた者の手にかかって果てる方が、メガレッドにとっては本望なのではないのか?」
シボレナの口元には笑みが広がっている。
「…それに…。…我々の目的はこの世界の支配。メガレンジャーの1人が欠け、正体も分かった。となれば、後は簡単なこと。Dr.ヒネラーを頂点とする世界を作る日も近い」
その時、シボレナがボクを見た。
「貴様には感謝するぞ。貴様のお陰で、我々はメガレッドを倒すことが出来た」
「べっつにぃ?ボクは過去の歴史が変われば、それでいいだけだし?」
そう言うと、ボクはユガンデとシボレナにクルリと背を向け、スタスタと歩き始めた。
「…?…どこへ?」
ユガンデが声をかけて来る。
「さぁねぇ。次はどの時代へ行こうかな…?」
20世紀と言う世界に長く居座り過ぎた。もう少し先の世界へ行くとしよう。
「アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、ボクはマントを翻し、大声で笑いながら姿を消したのだった。
それからはすぐだった。
ネジレジアの総攻撃によって諸星学園高校が襲われ、正体を明かされたメガレンジャーの面々は次々に倒されて行った。同時に、月面にあるI.N.E.T.も猛攻を受け、あっと言う間に崩壊した。
だがその間、メガレッド・伊達健太は一切、姿を現すことがなかった。
…ジュボ…ッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
人の気配がない鬱蒼と茂る森の奥。その一角に、寂れた小屋があった。その中で、明るい紫色と鮮やかな赤色のスーツを身に纏った者が蠢いている。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
大輔がメガレッドのスーツから飛び出した健太の男としての象徴であるペニスを口に含み、ジュボジュボと淫猥な音を立てている。
「…あぁ…。…あぁぁ…」
健太のメガレッドのスーツは元通りに修復され、光沢のある鮮やかな赤色が太陽の光に照らされ、キラキラと輝いていた。
「…良かったな、健太ぁッ!!Dr.ヒネラーがスーツを元通りにしてくれて!!地球を侵攻出来たお礼だってさ!!」
「…」
だが、健太は虚ろな瞳のまま、大輔のされるがままになっている。
「やっぱり、健太はカッコいいよ!!オレだけのヒーローだよ!!」
大輔は嬉しそうにそう言うと、健太のペニスを再び口に含んだ。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
淫猥な音が大きくなる。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
その音に合わせるかのように、健太の体が少しずつ弓なりになって行く。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
いつの間にか、健太の両腕は大輔の頭を押さえるように、大輔の後頭部に載せられていた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
そして、健太の腰がガクガクと上下に激しく動き、ジュボジュボと言う音を立てて健太のペニスを刺激する大輔の喉奥深くに何度も何度も突き刺さる。
「…イ…、…ク…ッ!!」
健太が呻くようにそう言った時、健太の腰が今まで以上にグンと突き上がった。
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
淫猥な音が聞こえ、健太のペニスから淫猥な液体が大輔の喉奥深くへ注ぎ込まれた。
…ゴクッ!!…ゴクッ!!
大輔は、健太が淫猥な液体を吐き終わるまでじっと動かずにいたが、やがて、大きく喉を動かしてそれを飲み干していた。
「…ふぅぅ…!!」
真っ赤に光る大輔の目。口元には淫猥な液体が糸を引いている。
「…ご馳走様、健太。今日も美味かったよ…!!」
そう言いながら、大輔は健太を跨ぐようにすると、未だに大きく勃起したままの健太のペニスをゆっくりと自身の双丘に宛がった。
「Dr.ヒネラー、大したものだね。健太のスーツを元通りにするのと同時に、健太のチンポがずっと勃起したままでいるようにしてくれるなんて…。…お陰で…、…ほら…!!」
…ズブッ!!…ズブズブ…ッッッッ!!!!
鈍い音が聞こえた途端、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、健太が体を仰け反らせて大きな喘ぎ声を上げる。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
と同時に、今度は大輔が短い喘ぎ声を上げ始めた。
「…け…ッ、…健太…ッ!!」
健太の腰がガクガクと上下にリズミカルに動く。それはつまり、
ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!
と言う音を立てて、大輔のぷりんとした双丘の奥の秘門が犯されることを意味していた。
「…け…ッ、…健太…ッ!!…健太ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
狂ったように叫ぶ大輔。無我夢中で腰を上下に動かす健太。
(…耕一郎…。…瞬…。…千里…。…みく…。…裕作さん…。…おっさん…)
ぼんやりとする意識の中で、仲間だった者達の顔が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す。
(…みんな…、…ごめん…!!)
その目から一筋の涙が零れ落ちた。
ヒーローが戦闘員に陵辱される抒情詩 第6楽章 完