女王の妖魔術U 第21話(最終話)
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
デンジイエローの光沢のある鮮やかな黄色のスーツが照明に照らされ、黄山の呼吸に合わせてキラキラと輝く。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
目を小刻みに激しく瞬かせ、意識が朦朧としている。それに、体が重い。夢の中でだけではなく、現実世界でもじわじわとエネルギーを搾り取られ、その殆どを搾り取られたと言ってもいいだろう。
そんな黄山のエネルギー、淫猥な液体を屈辱的な方法で搾り取ったのが、目の前にいるバルパンサー・豹だった。
「ひょひょひょひょ…!!」
ヘドリアン女王に洗脳され、1年後の未来からやって来たと言う豹。その目は真っ赤にギラギラと輝き、口元にはニタニタと不気味な笑みが広がっている。
豹は、グッスリと眠っている黄山のペニスを刺激し、そこから溢れ出す淫猥な液体を搾り取り、それをヘドリアン女王に差し出していたのだ。
そして今。
「「ンンッフフフフ…!!」」
2人のヘドリアンがニヤニヤと不気味に笑っている。そして、未来のヘドリアンは豹を見つめながら、
「…今度はお前自身のエネルギーも、空になるまで捧げるが良い…!!」
と言った。
「…え?」
すると、それまでだらしないほどに笑っていた豹が一瞬、動きを止めた。
「…女王…様…?」
「聞こえなかったのか?今度はお前自身のエネルギーも捧げよと言ったのだ!!」
それが何を意味しているのか分かった時、
「…逃げ…ろ…、…豹…ッ!!」
と、黄山が何とかして体を起こしながらそう言った。すると、未来のヘドリアンは、
「無駄じゃ。こやつは完全にイカれとるわ!!」
と言うと、その両手をスゥッと前へ差し出した。そして、
「…ああああああああ…!!」
と低い声を上げ始めたのだ。
「…ベーダーの神よ…。…我に…、…力をおおおおおおおお…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「ユメバクラーッ!!そなたもやるのじゃ!!」
今度は過去のヘドリアンがそう言うと、
「…ぬうううううううう…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、ユメバクラーも不気味な唸り声を上げ始めたのだ。
「ベーダー妖魔術マンダラ、ベーダー妖魔術マンダラァァァァ…」
すると、その声に共鳴するかのように未来のヘドリアンとユメバクラーが共鳴し始める。そして、何とも不気味なオーラが漂い始め、それが黄山と豹を包み込んだ。その途端、
ドクンッ!!ドクンッ!!
と、2人の心臓が大きく高鳴り始める。
「「うぐッ!?」」
息が止まりそうになるほどに苦しい。黄山と豹は同時に胸を押さえていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
「…ひょ…、…ひょひょオオオオッッッッ!!!?」
黄山は苦しそうな表情を浮かべ、豹は何が何だか分からないと言った表情を浮かべている。
「「はぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」」
その時、未来のヘドリアンとユメバクラーが同時に叫び声を上げた。と、次の瞬間、強烈な思念波が黄山と豹を包み込んだ。
「ううッ!?うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
黄山は頭を抱え、狂ったように叫び、ゴロゴロと地面を転がる。一方の豹は、
「ひょひょおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!?」
と、素っ頓狂な声を上げ、呆然としている。
「…なッ、…何故…ッ、…オレも…ッ!?」
「…フンッ!!…そんなの、分かり切ったことではないか…!!」
信じられないと言う表情で自身を見ている豹に対して、過去のヘドリアンは鼻で笑った。
「お前はもう用済みじゃからじゃ!!」
「…え?」
「お前を洗脳し、バルシャークを襲わせ、サンバルカンを内側から崩壊させた。そして今、今度はデンジイエローを襲わせ、デンジイエローもこの闇の空間に閉じ込められるのじゃ!!それはつまり、デンジマンも終わりと言うことを意味しておる。1人が欠けたデンジマンなど、恐るるに足らん!!何せ、必殺技のデンジスパークすら使えなくなるのじゃからな!!…つまり…」
すると、今度は未来のヘドリアンがニヤリとして、
「お前を残しておく理由はもうないのじゃ!!先にも言うたが、私の大願はベーダーの再興じゃ!!それがもうすぐ実現するのじゃ!!ベーダーが世界を征服する、待ちに待った瞬間が来るのじゃ!!アァッハハハハハハハハ…!!」
と高らかに笑った。そして、
「さあッ、デンジイエローッ!!バルパンサーッ!!お前達2人に、最期のいい夢を見せてやろうぞ!!」
と言うと、
「ベーダー妖魔術マンダラ、ベーダー妖魔術マンダラァァァァ…ッッッッ!!!!」
と再び唱え始めたのだ。そして、それは強力な思念波となり、黄山と豹を包み込んだ。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
黄山が悲鳴を上げれば、
「ひょひょおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、豹が素っ頓狂な声を上げて叫ぶ。
ドクンッ!!ドクンッ!!
2人の心臓が大きく高鳴る音が響き渡る。そして、
「「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」」
と2人が短い声を上げ始めた。
「…オッ、…オレの…ッ!!」
「…チッ、…チンポ…が…ッ!!」
豹と黄山がその光景を信じられないと言った表情で見つめる。
デンジイエローのスーツから飛び出した黄山のペニスは再び大きく勃起し、真っ赤に腫れ上がった先端が更に大きく腫れ上がる。そして、
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と豹が悲鳴に近い叫び声を上げた時だった。
ブツッッッッ!!!!ビィィィィッッッッ!!!!
短く鈍い音が聞こえたその時、豹のバルパンサーのスーツのその部分が一気に裂けた。そして、ビイイイインンンン、と言う音と共に豹のペニスがスーツの中から飛び出して来たのだ。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
豹が顔を真っ赤にして悲鳴を上げる。
ビクビクと脈打つ豹のペニス。先端まですっぽりと包まれたペニスがビクビクと脈打ち、ドロドロと淫猥な液体を溢れさせ続けている。
「…い、…嫌だ…!!」
豹の目から涙が溢れ出す。
「…ひょ…、…豹オオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
黄山が絶叫する。だが、そんな2人を嘲笑うかのように、
「ベーダー妖魔術マンダラベーダー妖魔術マンダラベーダー妖魔術マンダラベーダー妖魔術マンダラベーダー妖魔術マンダラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う未来のヘドリアンの狂気じみた叫び声と、
「キィエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言うユメバクラーの奇声が同時に響き渡った。
「「ひがああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
黄山と豹が狂ったように叫ぶ。と同時に、
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が響き渡り始めた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
「…チッ、…チンポが…ッ!!…勝手に…ッ!?」
豹が喘ぎ、黄山は声を上げる。
グジュグジュと言う淫猥な音。それは2人のペニスが、触れられてもいないのにまるで上下に刺激されているかのように動いていたのだ。
「ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「…やッ、…止めろ…ッ!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「…さぁ…。…お前達の…、…命の…、…最期の…、…輝き…を…!!」
「未来の私よッ!!」
未来のヘドリアンの姿が透き通り始めた。それに気付いた過去のヘドリアンが思わず声を上げる。すると、未来のヘドリアンはニッコリと微笑み、
「…後は…、…頼んだぞ…?」
と言うと、
「はぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫んだ。その瞬間、
ゴウウウウウウウウ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う今までの中で最も強烈で邪悪な思念波が黄山と豹を包み込んだ。
「「ひぃぎぃやああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
2人が絶叫する。その間も、2人のペニスからはグジュグジュと言う淫猥な音が聞こえ続け、ビクビクと何度も何度も脈打った。そして、
「「イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
と絶叫した次の瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
と物凄い音を立てて、2人のペニスから大量の濃白色な強烈な臭いを放つ液体が再び飛び出した。だが、それだけでは終わらなかった。
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
「「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
黄山と豹は涙を流しながら狂ったように叫び、腰を何度も何度も上下に激しく揺り動かす。そして、2人のペニスからは、
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
と、大量の淫猥な液体が後から後から溢れ続けたのだ。
「「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
「「…とッ、…止まら…ない…ッッッッ!!!!…ぐぅわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
「「ひぎぃいいいいああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
「「…こッ、…壊れる…ッ!!…オレのッ、…オレのッ、…チンポが…ッ!!」」
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
「「…こッ、…壊れるううううううううッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
「「ぐぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」」
2人のペニスからは淫猥な液体が止まることを知らないかのように後から後から飛び出し、2人はただただ叫ぶ以外に為す術はなかった。
それからは簡単だった。
2人の戦士、デンジイエローとバルパンサーから奪ったエネルギーは、ベーダー城で科学者ダストラーによって新たなベーダー怪物の卵に注射され、強靭な肉体を持つベーダー怪物が何体も生まれた。そして、デンジイエローを失ったデンジマンは4人で戦うも苦戦を強いられ、いや、劣勢になり、1人、また1人とベーダー怪物の餌食になって行った。
そして、世界はベーダー一族による、過去のヘドリアン女王だけの世界へと化し、歴史が変わった。それはつまり、機械帝国ブラックマグマだけではなく、サンバルカンと言うものすらないものとされたのだった。
女王の妖魔術U 完