宇宙からの侵入者　第１２話（最終話）

「…あ…あ…あ…あ…!!」

　さっきまで真っ赤だった顔が、今は真っ青に変わっている。大きく開かれた目と口。

「…あ…が…!!」

　体をブルブルと小刻みに震わせ、短い声を上げることしか出来ないダイナブラック・星川竜。

「…あ…、…あぁぁ…!!」

　背後から何かがモゾモゾと蠢く。しかも、普段、排出しかしたことのないところから侵入を試みている。

「…ククク…!!」

　目の前にはタコシンカが目をギラギラさせ、ニヤニヤとしている。

「どうだ、ダイナブラッック？全身を隈なくオレ様のタコ足で甚振られている感覚は…？」

　８本のタコ足が、まるで意図されたかのように竜の体に絡み付いている。４本のタコ足は竜の四肢、２本は竜の筋肉質な両胸の突起、１本は竜の男としての象徴であるペニス。そして、最後の１本が今、竜の背後の双丘のくぼみへと侵入を開始していたのである。だが、竜は、

「…あ…、…あぁぁ…!!」

　と、何とも情けない声を上げることしか出来ないでいる。そんな竜に苛立ったのか、

「どうなんだッ、ダイナブラックぅッ!?」

　と、タコシンカが竜の双丘の窪みに捻じ込んでいるタコ足に力を入れた。その途端、

「うぐッ!?」

　と竜が目を更に見開いたかと思うと、

「ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

　と悲鳴を上げた。

「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

　排出することしか知らないその部分に、タコシンカの太く、ゴツゴツしたタコ足が入って来る。そのおぞましい感覚に全身鳥肌が立ち、その部分には今まで感じたことのない感覚が襲い、吐き気を催すような感覚さえしていた。

「…止めて…くれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!ぐわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

「…ククク…!!…さぁ、ダイナブラック!!…貴様の淫猥な液体を一滴残らず、メギド様へ捧げるのだ!!」

　タコシンカはそう言うと、竜の双丘のくぼみの奥に潜ませているタコ足をゆっくりと動かし始めた。

　…グニュッ!!…グジュッ!!…ズチュッ!!…ズチュッ!!

　淫猥な音が聞こえるのと同時に、

「ぐああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!痛てえッ!!痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」

　と言う竜の絶叫が辺りに響き渡る。

「痛てええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!…もッ、…もう…ッ、止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

「…ククク…!!…随分と締まりがいいな…!!…オレ様のタコ足が物凄い力で締め付けられる…!!」

　心なしか、タコシンカの顔が赤らんでいるように見える。

　無理もない。普段、排出しか知らない場所へ何かが力ずくで入って来ようとすれば、双丘の筋肉に力が入り、それを押し出そうとする力が働く。

「…ククク…!!…どこまで耐えられるかな…？」

　タコシンカの目がギラリと光った。その瞬間、

　ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!

　と言う淫猥な音が再び聞こえ始める。そして、

「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

　と言う竜の絶叫も響き渡る。

「ハーッハッハッハッハ!!さぁ、ダイナブラックッ!!オレの勝利の美酒に、貴様の液体を捧げるのだあッ!!」

　メギドが満足そうに笑う。

「…う…、…う…、…ううう…ッッッッ!!!!」

　満足気に笑うメギドを見て、懸命に歯を食い縛る竜。そして、

「…く…っそ…おおおお…ッッッッ!!!!」

　と呻くように言った。その時だった。

「そぉらッ!!」

　タコシンカの目がギラリと光り、竜の双丘のくぼみから体内に入り込んでいるタコ足を更にグッと押し進めた。その途端、

「はうッ!?」

　と、竜が素っ頓狂な声を上げたのである。

「…ん？」

「…おお！」

　タコシンカが不思議そうに、そして、メギドが歓喜の声を上げた。

「タコシンカッ!!今、ダイナブラックの体内で蠢いているそのタコ足をその場所で小刻みに動かすのだ!!」

「…こう…か…？」

　そう言うと、タコシンカはタコ足の先端部分をクニュクニュと小刻みに動かし始めたのだ。その瞬間、

「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」

　と、竜が目を大きく見開き、顔を真っ赤にして喘ぎ始め、その体をガクガクと大きく震わせ始めたのだ。

「…なるほど…な!!」

　何かを察したかのように、タコシンカが竜の体内に入り込んでいるタコ足全体を小刻みに動かし始めた。その途端、

　ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!

　と言う淫猥な音と、

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」

　と言う竜の悲鳴が響き渡る。

「止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!…たッ、…頼むううううううううッッッッッッッッ!!!!!!!!」

「おおッ、ダイナブラックぅッ!!貴様のチンポが、更に固さを増したではないかッ!!」

　別のタコ足に包まれている、ダイナブラックのスーツから飛び出したダイナブラックのペニスが再び息を吹き返したかのように、ビクビクと脈打ちながらそのタコ足の中で大きく勃起し始めた。

「ハーッハッハッハッハ!!いいぞッ、ダイナブラックぅッ!!」

　メギドは満足そうにそう言うと、

「おいッ!!」

　と、側に控えていたシッポ兵を呼び、それまで手にしていたグラスを渡した。その中には、毒々しいほど真っ赤なワインが注がれている。

「こいつの上に、ダイナブラックの淫猥な液体を注がせるのだ!!」

　その言葉に、シッポ兵は竜とタコシンカの足元へ行き、竜のペニスの先端にそのグラスを近づけた。

「さぁッ、タコシンカぁッ!!ダイナブラックに止めを刺すのだあッ!!」

「ははーッ!!」

　タコシンカの目がギラリと光る。

「…や…め…ろ…!!」

　竜が声を震わせながら言う。

「心配するな、ダイナブラック!!貴様の命までは奪わん。…だが、貴様は今後、メギド様の奴隷と化すのだ…!!」

　そして、

「…行くぞ…!!」

　と言うタコシンカの声と同時に、

　グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!

　ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!

　と、竜のペニスと双丘のくぼみから淫猥な音がハーモニーを奏でた。いや、それだけではない。竜の筋肉質な両胸の突起部分に入り込んでいるタコ足もモゾモゾと蠢いているのだ。

「ふああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」

　全ての性感帯を同時に攻撃され、竜の意識が遠退く。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」

　全身が激しく痙攣する。

「…でッ、…出るッ!!」

　竜が目をギュッと閉じる。そして、

「出るううううッッッッ!!!!ひがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」

　と絶叫した。その瞬間、

　ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!

　と言う物凄い音を立て、竜のペニスの先端から濃白色な液体が後から後から溢れ出した。そして、

　…ビチャッ!!…ドポッ!!…ドポッ!!

　と言う音を立てて、シッポ兵が差し出しているグラスの中へ落ちた。

「ハーッハッハッハッハ!!」

　メギドが勝ち誇ったように笑う。そんなメギドの前に、シッポ兵がグラスを差し出した。

「…んんん…、…何とも言えない芳醇な香りよ…!!」

　そう言うとメギドは、毒々しいほど真っ赤なワインを、その上に乗った竜の淫猥な液体ごと一気に飲み干した。

　…ゴクンッ!!…ゴクン…ッ!!

　メギドの喉が音を立てて動く。

「…あ…あ…あ…あ…!!」

　それを呆然と見つめる竜。

「…美味い…!!」

　満足気に笑うメギド。

「美味いぞッ、ダイナブラックッ!!貴様は一生、オレのためにその液体を差し出すのだッ!!ハーッハッハッハッハ!!」

　満足気に大声で笑い、手にしていたグラスを投げ捨てるメギド。

　そのグラスは乾いた音を立てて砕け散ったのだった。

宇宙からの侵入者　完