最強獣戦士誕生! 第5話

 

 望に男の象徴であるペニスを愛撫され、自分の意思とは関係なく勃起したダイ。彼は今、グリーンフラッシュにプリズムフラッシュした状態で、その光沢のある緑のスーツの股間部分をしっかりと際立たせていた。

 ダイのペニス。それはダイの体付きと同じように大きく、太く、真っ直ぐに臍へ向かって伸びていた。その先端はくっきりと溝が浮き出ており、ダイの鼓動に合わせるかのようにドクン、ドクンと脈打っていた。

「…え、…えっと…」

 プリズムフラッシュしたままのダイの声が、マスクの中から聞こえて来る。

「…オ、…オレは、どうすればいい?」

 戸惑いも覚えながら、ダイが恥ずかしそうに言う。その両手が無意識に股間へ行く。

「ダメだよッ、ダイさぁん!」

 望が慌ててダイの両腕を掴んだ。

「もっと良く見せてよ!」

 望は少し腰を屈めると、覗き込むようにしてダイの勃起し続けているペニスをしげしげと眺めている。

「…は、…恥ずかしいよぉ、望ぅ…!」

 そう言いながら、ダイは心の奥底に存在する、もう1つの感情に戸惑いを覚えていた。恥ずかしいと言いながらも、心臓はドキドキと高鳴っていた。そして、下半身の奥底では何かじわじわと込み上げるものがあった。

「じゃあ、ダイさん!」

 不意に望が声を上げた。

「?」

 マスク越しから望を見つめるダイ。マスクの中が暑い。そのくらい顔が火照っていたのだ。

「グリーンフラッシュのままで、僕にやられちゃってよ!」

「は!?」

 唐突に何を言い出すんだとばかりに、ダイはきょとんとして思わず聞き返した。すると望はちょっと顔を赤らめて、

「僕ね、ダイさんみたいに強い大人の男性が、と言うか、ヒーローが僕みたいな子供にやられちゃうってのに凄く興奮するんだぁ!」

 と言った。

「…は、…はぁ…」

 ダイは理解に苦しむ。これが今時の中学生なのだろうか。

「ダイさんみたいにカッコよくてさ、凄く強い人が僕みたいな子供に為す術もないままやられちゃうんだ。しかも、いやらしいことをされながら、気持ち良くもなっちゃうんだよ?そう考えただけで興奮しない?」

「…う…」

 何と答えたらいいのだろう。

(望ってこんなに積極的だったっけ?)

 明らかに戸惑っている自分がいた。とその時、望がダイに近付いて来たかと思うと、いきなりギュッと抱き付いたのである。

「…の、…望…?」

 また、面食らってしまった。望がいつものように潤んだ瞳でダイを見上げていたのである。

「…ダイさん…。…僕達、…友達でしょ?」

 ノックアウト。

「…ああッ、もうッ!!」

 ダイが大声を上げる。

「の、望ぅ!その瞳は卑怯だぞぉ!!」

 そう言いながらも、マスクの中のダイの目は細くなっていた。苦笑していたと言った方が早いだろう。

「え〜?僕は普通だけどぉ?」

 望が悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。するとダイは、両手を腰に当てながら大きく溜め息を吐き、

「…しゃーねぇなぁ…」

 と呟いた。

「ダイさん?」

「…よしッ!!」

 そう言ったと思った瞬間、ダイがさっとファイティングポーズを取ったのである。

「出たな、メスの手先めッ!!このオレがやっつけてやるぜッ!!」

 望はダイの変わりように一瞬、呆気に取られたが、ニヤリとすると、

「フフッ!!グリーンフラッシュ、お前のパワーを全て搾り尽くしてやるよ!」

 と言った。

「やれるもんなら、やってみろってんだッ!!」

 そう言うとダイが望に向かって両腕を伸ばして来た。そして、あっと言う間に望を抱き締めた。

「…クッ…!!」

 望がダイの抱擁から逃れようと懸命に力を入れる。だが、怪力の持ち主であるダイの腕から逃れることは、やすやすとは出来そうになかった。

「さぁ!動けるもんなら、動いてみやがれッ!!」

 ダイがニヤリとして望を見下ろす。

「…これでも食らえッ!!」

 望がそう叫んだ時だった。

「…うッ…!?」

 ダイが呻き声を上げ、体をくの字に折り曲げた。

「…て、…て…め…え…ッ!!」

 ダイの腹部に、望の右拳が減り込んでいる。その瞬間、望を抱擁しているダイの両腕の力が緩んだ。

「フフッ!!形勢逆転だね、グリーンフラッシュ!!」

 望はそう言って、ダイの両腕からスルリと抜け出した。

「…ま、…待ちやがれ…ッ!!」

 ダイが、はしゃいでいる望を追うかのように動く。すると望はダイの背後へ回り、

「食らえッ!!」

 と言い、背後から股間へ手を伸ばした。その瞬間、

「んあああッッ!!」

 と言うダイの悲鳴が部屋中に響き渡った。

「…あ…、…あ…あ…あぁ…!!」

 ダイの体がグインと伸び、その股間からは望の手が出ている。望の手はまるでボールを掴むかのように、ダイの股間を鷲掴みにしていた。

「…フフフ!グリーンフラッシュの弱点なんか、とうにお見通しなんだよぉだッ!!」

 望が嬉しそうに言う。

「…うぅ…ッ!!」

 その瞬間、ダイの体から力が抜けたかと思うと、ガクリと膝から崩れ落ちた。

「おっと!」

 望はそう言うと、ダイの股間から腕を抜いた。ダイがドサッと床に両手と膝を着く。

「…はぁ…、…はぁ…!!」

 望の目の前で四つん這いになり、大きく息をしているダイ。

(…な…ん…で…?)

 ダイは戸惑う。ちょっと望に股間を鷲掴みにされただけなのに、こんなに興奮している自分がいる。

「…う…、…あぁ…!!」

 その時、ダイは、自身の体が熱くなって行くのを感じた。そして、下半身の中心にじんじんとした疼きを感じ始めていたのである。

「おやおや?どうしちゃったの、グリーンフラッシュ?」

 望はそう言うとダイの足元でしゃがみ込み、その股の間からそっと腕を入れた。

「んあッ!!」

 ダイが体をビクリとさせ、過剰に反応する。望の指先が、ダイの股間に触れたのだ。

「どうしちゃったんだよぉ、グリーンフラッシュぅ?もう終わり?」

 望の手が、ダイの股間を通り越し、お腹の辺りを擦っている。

「…う…、…あぁ…!!」

 ダイは、この後に襲って来るであろう感覚に、ますます体が火照った。

「何も言わないなら、こっちから行くよ?」

 望がそう言った瞬間、ダイの体に再びあの強烈な電流が流れた。

「んああああッッッッ!!!!」

 ダイが叫び声を上げる。望の右手が、ダイの股間を優しく包み込んでいたのだった。

 

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