最強獣戦士誕生! 第3

 

「…あ、…あぁ…!!

 膝立ちになったグリーンフラッシュ・ダイ。今、ダイの顔は真っ赤になり、虚ろな瞳はどこを見ているのか分からなかった。

「…ん、…んく…ッ!!

 そんなダイの腰がピクピクと小刻みに震え、そのたびに彼の尻の筋肉が収縮運動を繰り返し、グリーンフラッシュにプリズムフラッシュしている彼の光沢のある鮮やかなスーツが薄暗い闇の中でキラキラとその輝度と、彼のぷりんとした尻の肉付きを目立たせていた。

「…」

 そして、そんなダイの下には、ダイと同じようにプリズムフラッシュしたレッドフラッシュ・ジンが横たわっていた。ジンの目は固く閉じられたままで、その端から涙を零していた。彼の顔はダイとは正反対に真っ青になり、その口には、ダイの巨根を咥えさせられていたのである。

「…ふぅ…!」

 ダイが大きく溜め息を吐き、自分の股下にいるジンを見る。そしてニヤリとすると、

「さぁ、ジン。オレのをきれいにするんだ」

 と言い、ジンの首を少し持ち上げた。そして右手でジンの鼻を摘まみ、更に左手でジンの後頭部をしっかりと持った。

「…ん、…んん…ッ!!…んんん…ッッッ!!!!

 ジンの顔が真っ青から真っ赤に変わって行く。

「苦しいだろう?息が出来ないだろう?」

 ダイがニヤニヤしながら言う。

「だったら、オレがジンの口の中に出したオレの精液を飲むしかないよなぁ?」

 おぞましいことをさらっと言ってのけるダイ。その時、ジンの体から少しだけ力が抜けたのがダイの手に伝わって来た。そして、

 ゴクン!!

 と言う大きな音がし、ジンの喉が大きく動いた。

「…ククク…!!

 ダイが低く笑い声を上げる。そして、

「そうだ、ジン。いいヤツだな、お前は!」

 と言い、ゆっくりと自身のいきり立つペニスをジンの口から抜き、両手をジンの頭から離した。

「…う、…げほッ!!…がはッ!!…うあああ…ッッッ!!!!

 ようやく息が出来るようになり、ジンが大きくむせ返る。しかし、未だに四肢を拘束されているため、思うように身動きが取れないままだ。

「あッ!?

 突然、ジンとダイの背後でやや高めの声が聞こえた。ブルーフラッシュ・ブンだ。彼もまた、ジンやダイと同じようにブルーフラッシュにプリズムフラッシュしていた。

「な、何やってんだよッ、ダイぃッ!?

 大慌ててダイのもとへやって来るブン。

「あん?」

 ダイがめんどくさそうにブンを見つめる。

「ジンにダイの精液を飲ませちゃダメだろうッ!?オレらの精液はザ・モシャス様に捧げなきゃいけないんだから!!

 その声を聞いた時、ジンの表情が歪んだのに、ダイもブンも気付いてはいなかった。するとダイは、

「少しぐらいいいだろう?オレ達だって普通のオスなんだぜ?気持ちいいことをしたいじゃねぇか!?

 と膨れっ面をする。その時だった。

「…めろ…!」

 不意に小さな声が聞こえた。

「?」

「…ジン?」

 ダイとブンが一斉にジンを見る。

 ジンは、両手両足を拘束されたまま、ブルブルと体を震わせ、2人を見つめていた。いや、睨み付けていた。

「…止めろ…!!

「どうしたんだよぉ、ジンん?」

 ブンが声をかけたその時だった。

「もう止めろぉぉぉッッッ!!!!ダイぃッ!!ブンんッ!!

 ジンが大声を上げた。

「…こんな…!!…こんなこと、…あるはずがないッ!!…メスに加担するなんて…!!…獣戦士に、…自分達の、…エネルギーを、…与えている、…なんて…!!…いい加減に、…目を覚ませッ!!…ダイッ!!…ブンんッ!!

 その目から涙がポロポロと伝う。

「…ジン…」

「…ジンん…」

 ダイとブンの表情が一瞬、変わったのをジンは見逃さなかった。しかし、その時だった。

「…ぷッ!!

 ブンが吹き出し、大声で笑い始めたのだ。

「…な、何言ってるの、ジンん?」

 顔を真っ赤にし、目尻に涙を浮かべて笑うブン。

「…何…って…?」

 自分の心の叫びが通じなかったのかと、呆然とするジン。

「…オレら、別に加担してるわけじゃないよ?」

「そうだぜ、ジン?」

 そう言うとダイは、ゆっくりとジンの首元からベッドを下りた。そして、ジンの顔に自身の顔を近付け、

「オレ達は本能の赴くままに動いているだけだ!」

 と言ったのだ。

「…あ、…あぁ…!!

 ジンの顔が絶望に歪む。と、その時だった。

「さぁ、もっと気持ちよくなろうよ、ジンん!!

 そう言ったブンが、再びジンのペニスを優しく包み込んだ。

「あッ!!

 突然のことに声を上げ、腰をピクンと反応させるジン。

「あはッ!!ジンったら、これだけのことで感じちゃってるんだね!!

 そう言いながらブンは、ジンのペニスをゆっくりと上下し始めた。

「…んッ!!…んあ…ッ!!

 その優しい刺激に思わず声を上げるジン。と、同時に、今まで静かにしていたジンのそれが再び頭をもたげ始めたのだ。

「あはッ!!ジンったら、やっぱり感じちゃってるよ!!ジンのオチンチン、また大きくなって来た!!

 そう言いながらブンは、ジンのペニスを上下する手の動きを少しずつ早めて行く。

「あッ!!あッ!!ああッ!!ああッ!!あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!

 ジンがその刺激に思わず喘ぎ、体を弓なりにして行く。と同時に、

 クチュクチュクチュッ!!クチュクチュクチュッ!!

 と言う淫猥な音が聞こえて来る。

「フフッ!!やっぱり感じてるんだな、ジンん?」

 ダイがその光景を眺めながら言う。

「凄いよ、ジンん!!ジンの淫乱な液体が、また溢れて来たよぉ!!

 ブンが嬉しそうに言う。

「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!!!ああああッッッッ!!!!!!

 ジンは叫び続けることしか出来ないでいる。

 それよりもジンは、自分の心の奥底に生まれている妙な感情に戸惑わずにはいられないでいた。

 

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