最強獣戦士誕生! 第40話(最終話)
「はぁぁぁぁ…!!」
すっかり変わり果てていた。
あんなにリーダーとして、必死に改造実験帝国メスと戦っていたレッドフラッシュ・ジン。そんなジンが、同じく仲間として一緒に戦っていた、弟のような存在のグリーンフラッシュ・ダイと、ブルーフラッシュ・ブンの変わり果てた姿を見て、挙句の果てにはその2人に陵辱された。
「…最強の戦士の成れの果てが、これか…!」
レッドフラッシュ・ジンに変化している獣戦士ザ・モシャスが大きく溜め息を吐いた。
「はぁぁぁ…!!…うああああ…!!」
両腕を頭上で拘束され、体をくねくねとくねらせるジン。その目は恍惚となり、口元はだらしなく歪み、その端からは涎が溢れ出していた。プリズムフラッシュしているレッドフラッシュの光沢のある鮮やかな赤色のスーツが、今では完全にその機能を失っていた。そもそも、ジンは戦意を喪失しているのだから。
両胸の突起部分には、ザ・モシャスが放った先端がおぞましい口の形をした2本の管が吸い付き、真っ赤な舌がジンのそれを責め立てる。
…ピチャピチャ、…クチュクチュ…!!
くすぐったいような、淫猥な音が奏でられる。と同時に、
「はぁぁぁ…!!…うああああ…!!」
と言うジンの嬌声。くすぐったいような感覚に襲われ、ジンは半ば意識も朦朧としていた。
そして。
そんなジンの、2本の足の付け根。その中心に息づく、ジンの男子としての象徴であるジンのペニス。
光沢のある鮮やかな赤のプリズムスーツのその部分は引き裂かれ、そこから未だに硬く勃起し続けるジンのそれが、天を突くように真っ直ぐにそそり勃っていた。そして、時折、それはビクンビクンと脈打ち、解放を今か今かと待ち侘びているようだった。
「…さぁて…」
ザ・モシャスは静かにそう言うと、ジンの未だに勃起し続けるペニスを、そのしなやかな指で優しく包み込んだ。
「んあッ!!」
ジンが突然の刺激にビクンと体を反応させる。そして、ゆっくりともう1人の自分を見つめた。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
その途端、ジンが荒い息をし始める。ザ・モシャスの指の中で、ジンのペニスが何度も何度もドクンドクンと脈打つ。
「…行くぞ?」
ザ・モシャスは、ゆっくりと静かに、その指を上下し始めた。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
ザ・モシャスの指の動きに合わせるかのように、ジンが小さく喘ぎ始める。と同時に、
クチュクチュ!クチュクチュ!
と言う淫猥な音までも響き渡る。
「気持ち良いのか、ジン?」
そう言うザ・モシャスの姿が再び変化して行き、グリーンフラッシュ・ダイの姿になった。
「…ああ…!!」
ジンが何かを言おうとして顔を起こす。
「…ほぉら、ジンん…。…気持ち良いだろう?」
そう言うとザ・モシャスは、指の動きを少しずつ加速させて行く。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
ジンの嬌声が大きくなって行き、少しずつ腰が浮き始める。と同時に、
クチュクチュクチュクチュ!グチュグチュグチュグチュ!!
と、ジンのペニスから発せられる淫猥な音が鈍くなり始めた。そして、トロトロとした粘着質な液体が更に溢れ、ザ・モシャスのダイとしての指を濡らして行く。
「じゃあ、今度はぁ…」
ザ・モシャスがそう言った瞬間、ザ・モシャスの姿が再び変化し、ブルーフラッシュ・ブンがそこにいた。
「もっと激しくしてみよっか!」
その瞬間だった。
グチュグチュグチュグチュ!!!!
淫猥な音が更に響きを増した。と同時に、
「んあああああッッッッッ!!!!!!」
と言うジンの叫び声。目をギュッと閉じ、体を大きく弓なりにする。
「あああああッッッッッ!!!!!!…でッ、…出るッ!!」
ジンがそう言った時だった。突然、ザ・モシャスが、ジンのペニスへの刺激を止め、同時に、ジンの胸に張り付いていた管までもがスッと離れたのである。
「…あッ!?…あ、…あッ!!…あああッッッ!!!!」
突然、ぽんと投げ捨てられたような状態になったジンが、そのもどかしさに体をくねらせる。ジャラジャラと腕に付いている鎖だけが乾いた金属音を上げる。そして、どうして、とでも言いたそうな表情でザ・モシャスを見る。
「あれ、ジンん?もしかして、出したかったの?」
ブルーフラッシュ・ブンに変化しているザ・モシャスが揶揄するように言う。
「…ッ!!」
その途端、ジンの顔が真っ赤になり、ギュッと目を閉じた。
「ンフフ!ジンったら、素直じゃないなぁ!」
ザ・モシャスはそう言うと、再びジンのペニスをキュッと握った。
「んッ!!」
その途端、ジンが再び体をビクンと跳ねらせた。
「行くよ、ジン!」
次の瞬間だった。
グチュグチュグチュグチュ!!グチュグチュグチュグチュ!!
淫猥な音と同時に、
「うぐわああああああッッッッッッ!!!!!!」
と言うジンの叫び声。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
ジンが腰をガクガクと上下させ、顔を真っ赤にし、目を硬く閉じている。そして、
「ああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫したその時だった。
ザ・モシャスの背後から別の管が静かに忍び寄り、ザ・モシャスが上下しているジンの勃起したペニスをスッポリと覆ったのである。
次の瞬間、その管がポウッと光を放ち、その光はジンの体をも包み込んだ。
「あああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジンの絶叫が響き渡る。同時に、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!!!!!
と言う鈍い音がして、その音に合わせるかのように、ジンの体が光の中で大きくバウンドする。そして、その光の中から伸びているおぞましい形の管が、ジンが放った全てのエネルギーを吸い取るかのように塊を奥へ奥へと流し込んで行った。
「…クククク…!!!!」
どのくらい時間が経っただろう。グリーンフラッシュ・ダイや、ブルーフラッシュ・ブンの時よりも遥かに長い時間かかったように思える。
「…うううう…!!」
いつの間にか、通常態に戻ったザ・モシャスが静かに目を閉じ、低く呻いている。その体からは精気が漲り、静かにオーラを放っていた。
「…うぅううう…!!…うおおおおおおッッッッッッ!!!!!!」
突然、ザ・モシャスが雄叫びを上げた。その瞬間、ザ・モシャスの闘気が暴発し、爆風が辺りを破壊した。
「…ふううう…!!」
生み出された当初の姿はどこにもなかった。目の前には、普通の人間、いや、美青年が静かに佇んでいた。その体には精気が漲り、目はギラギラと輝いていた。
「…そうだ…」
ザ・モシャスはそう言うと、静かにジンの方を振り向いた。そして、静かにジンのもとへ歩み寄る。
「…お前に言っていなかったことがあったな…」
目の前のジンは静かにベッドに横たわっていた。その目は閉じられ、精気が感じられず、あんなに怒張していたペニスはすっかり萎えて小さくなっていた。
「グリーンフラッシュからは強靭な肉体と力を、ブルーフラッシュからは素早さを貰い受けた。そして、ジン、お前からは…」
そう言うとザ・モシャスはジンの唇に、自身の唇を静かに押し当てた。
「…お前からは、どんな状態でも揺らぐことのない、闘志と冷静な判断能力を頂いた…。…これでオレは完璧な生命体となった…!!」
そう言った時だった。
ベッドに横たわっていたレッドフラッシュ・ジンと、床に転がっていたグリーンフラッシュ・ダイ、ブルーフラッシュ・ブンが光に包まれたかと思うと、その体は宙に浮き、小さな光の玉へとその姿を変えた。そして、それはザ・モシャスの手のひらの中へ静かに納まった。
「…お前達はこれからもオレの生命の源となって、永遠にオレの中で生き続ける。…見ているがいい。…この世界は、オレが支配してやるさ!…お前達から授かった、この無限の力でな!」
そう言うとザ・モシャスは静かに実験室の入口へ歩いて行く。
「…もう、オレには怖いものは何もない…!」
その目がギラギラと不気味に輝く。
「…レー・ワンダ?…レー・ネフェル?…大博士リー・ケフレン?…大帝ラー・デウス?…それがどうしたって言うんだ?…そんなやつら、…このオレが捻り潰してくれるわ…!」
静かに実験室の扉を開けるザ・モシャス。
「…オレが、…真の大帝となるのだ…!」
ザ・モシャスが実験室を出ると、その扉はバタンと言う無機質な音を立てて閉まった。
しんとした静寂が、再び戻って来た瞬間だった。
最強獣戦士誕生! 完