引き裂かれた絆 第17話
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
淫猥な音が響き渡る。と同時に、
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
と言う若々しい男性の声も。
「…もッ、…もうッ!!」
顔を真っ赤にし、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返すゲキブルー・レツ。
「…もう…ッ!!…本当に…ッ、…止めて…ッ!!…にッ、…兄さああああんんんんッッッッ!!!!」
実の兄であるゲキバイオレット・ゴウに犯されているレツ。
どんよりとした曇り空の屋外で、自分が兄と一緒に封印したはずのロンを目の前に、ロンに操られた兄によって。その兄はレツに強烈な暴行を加え、弱ったレツを陵辱したのだ。
レツの男としての象徴であるペニスを刺激し、勃起させた上、スーパーゲキブルーの真っ白なスーツを引き裂いて引っ張り出し、手と口によって柔らかな愛撫を加えた。戦いと仕事の連続でろくにその処理をしていなかったレツには、兄の愛撫はひとたまりもなかった。
初めて味わう、他人による刺激。その快楽と共に、更に、ロンによって生み出されたもう1人のゲキブルー・レツ、ロンの言葉を借りれば、自身の本心がレツの心を乱した。最後にはロンとゴウの前で絶頂を迎え、その直後の敏感になったペニスの先端を強く刺激され、透明な液体を撒き散らすと言う痴態を演じたのだ。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
その間にも、ゴウはレツのペニスを口の中に含み、ジュボジュボと言う淫猥な音を大きくしながらその頭を上下に激しく動かしている。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
ゲキブルーにビーストオンした状態で、光沢のある鮮やかな青いそのスーツの股間部分から自身のプライドとも言えるべきペニスを曝け出している。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
ゴウはそんなレツのペニスを時には優しく、時には激しく刺激し続けている。
と、その時だった。
「…んま…ッ、…また…ッ!!」
レツが目をギュッと閉じ、悔しそうな表情を浮かべたその瞬間、腰がビクンッ、と大きく跳ねた。と同時に、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う鈍い音がゴウの口の中から聞こえて来た。
「…おや…」
ロンがニヤリと笑う。
「…ゲキブルー…。…あなた、…また出してしまったのですか?」
「…あ…、…あぁぁ…ッ!!」
ブルブルと体が震える。その目からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
「…に…、…さ…ん…!!」
そんなレツの目の前にいるゴウは今、レツのペニスを口に含んだまま、じっとレツを見つめている。すると、ゴウの目がニヤリと不気味に笑い、レツのペニスをそっと口から出した。
ジュボッ!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
淫猥な音が聞こえたその時、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と、レツは短い声を上げた。
「…参った…ぜ…!!」
ゴウの口元から真っ白い液体がトロトロと淫猥な糸を引いている。
「…まさか、レツがまたイクなんてなあ…ッ!!…しかも、…オレの口の中に…!!」
「…あ…、…あぁぁ…!!」
短時間で2度も絶頂を迎えたレツ。もう、大声を上げる力も残されてはいなかった。
その頃になると、レツ達の周りには人だかりが出来ていた。自身が勤める会社の前で恥辱行為を受け、マスクが取れた今ではその顔が遠巻きに通行する人間に知れ渡ることとなり、それも恥辱を増す要因となっていた。
「…レぇツぅぅぅぅ…ッッッッ!!!!」
ニヤニヤしながら、再びレツに伸し掛かるゴウ。
「…ひッ!!」
そんなゴウの2本の足の付け根部分を見た途端、レツは小さく悲鳴を上げた。
そこに出来上がった巨大な膨らみ。
まるで、自ら意思を持ったかのように大きく勃起した兄のそれは、ゲキバイオレットのスーツの中でビクンビクンと蠢き、その先端からはトロトロと淫猥な液体を滴らせ、地面とを淫猥な糸で繋いでいたのだ。
「…にッ、…兄さんッ!!…や、…止めて…ッ!!」
そう言った時だった。
「…え?」
レツはそんな声を上げざるを得なかった。
「…な…、…んで…!?」
レツの両腕が静かにゴウの背中へ回り、逞しい体を抱き締めている。するとゴウは、
「…気持ち良かったんだろ、レツ?」
と言った。相変わらず、目をギラギラと輝かせて。するとレツは、
「…うん…」
と頷いていた。だが次の瞬間、
「…なッ!?」
と、ハッと我に返ったように顔を真っ赤にするレツ。そして、
「…そッ、…そんなことッ、…あるもんか…ッ!!」
と頭をぶんぶんと左右に振り、懸命に否定する。
「そうなのかぁ?」
ゴウがちょっと不服気にそう言ったが、すぐに、
「…なぁ、…レツぅ…」
と言うと、ゆっくりとレツの体の上に起き上がった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
レツの目の前には、ゲキバイオレットのスーツの中で大きく勃起したゴウのペニスがある。
「…オレも…、…気持ち良く…、…して…くれねぇ…か…?」
ゴウの右手が自身のペニスとその下に息づく2つの球体を揉み込む。まるで、レツに見せ付けるかのように。
「…うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴウの誘うような視線。それに嫌悪を覚えたレツは絶叫する。
「もうッ、止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
だが、そんな言葉とは裏腹に、体は地面にしっかりと横たわったままだ。
(…な…、…んで…!?)
レツが自問する。
その時だった。
『…ククク…!!』
不意に、自分の声ではあるが自分の声ではない何かが聞こえて来た。
『…鈍いヤツだなぁ…。…まだ分からねぇのかよ…!?』
「…ッッッッ!!!?」
その瞬間、レツの体から血の気が引いた。
「…まさか…!?…まさか…!!」
『そッ!!そのまさかッ!!』
もう1人の自分だ。もう1人のレツが、本物のレツの意識の中に語りかけて来ている。
(…お前が…。…僕の体の自由を奪っているのか…!?)
拳はブルブルと震えるものの、やはり体が言うことを聞かない。
『そうだよ。僕は本物のお前さ。お前の本当の気持ちなんだ』
その時、レツはゴウの後ろに、もう1人の自分の幻影を見たような気がした。
『お前はさぁ、本当は兄さんに犯されたくて仕方がないんだ!!』
(…そッ、…そんなこと…ッ!!)
『そんなこと、あるよねッ!?』
と、その時だった。
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
鈍い音が聞こえたと思った瞬間、
「…うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、レツは悲鳴を上げていた。
「…にッ、…兄さああああああああんんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ゲキバイオレットのスーツから飛び出した、どす黒い肉の棒。ゴウの男としての象徴・ペニス。
「…フフッ!!」
その先端は真っ赤に腫れ上がり、その鈴口からはトロトロと淫猥な液体を滴らせている。
「…レツ…!!」
ゴウのその瞳を見た瞬間、レツはドキッとした。ゴウの切なそうな瞳が、妙に脳裏に焼き付いた。
「…オレのも…、…しゃぶってくれよ…!!…レツ…!!」
「…いッ、…嫌…、…だ…ッ!!」
ところが次の瞬間、信じられないことが起こっていた。
「…え?…え?」
口ではゴウへの愛撫を拒否するレツ。だが、レツの両腕は静かにゴウのペニスへ伸びていたのである。
「…嫌だ…ッッッッ!!!!」
レツの目から再び涙が溢れる。
「嫌だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!誰かああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
レツが絶叫する。
『アハハハハハハハハ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!…バァカッ!!誰も助けに来ねぇよッ!!これはお前の本心なんだからよオオオオッッッッ!!!!』
レツの頭の中で、もう1人のレツが勝ち誇った笑いを上げている。
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
レツが大声で叫んだ瞬間、
「はうわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、ゴウも叫び声を上げていた。