暴走 第21話

 

「もっともっと、お前をボロボロにしてやるよ…!!

 ブルーバスター・岩崎リュウジ。普段から吊り上がったその瞳がギラギラと輝き、更に吊り上がって見える。

「…お前を、…もっともっと、ボロボロにしなきゃ、…オレの気が済まねぇんだよ…!!

 目の前にいる者を見ながら、いや、睨み付けながら、リュウジの拳がギリギリと音を立てた。

「…ッ!!

 リュウジの目の前にいるのは、レッドバスター・桜田ヒロム。その目も、懸命にリュウジを睨み付けていた。普段は温和なリュウジが、今はまるで別人のようになっている。いや、実際に別人になっていた。誰かに操られているのではない。自らの意思でリュウジは暴走モードに入っていたのだ。

 だが、ヒロムの視線はきょときょとと泳いでいた。いや、恐怖に怯えていた、と言ってもいいだろう。

 ヒロムのレッドバスターの革のスーツには、濃白色で異臭を放つ塊が放射線状に飛び散っていた。それらが集中する先には、黒の革ズボンから無理矢理引き出されたヒロムのペニスが臍へ向かって大きく勃起し、その菊の蕾のような先端には、濃白色で異臭を放つ液体が泉のように溢れかえっていた。

「…うぅ…!!

 今のヒロムには、リュウジに言い返す言葉がなかった。

 ヒロムの頭は混乱していた。よりによって、自身のコンプレックスとも言うべき、隠しておきたい事実を仲間であり、しかも同性であるリュウジによって引き出され、初めて他人に触れられる経験をし、ゆるゆると快楽を与えられ、抗い切れずに射精して果てたのである。言わば、ヒロムのプライドが、仲間であるリュウジにズタズタにされたのである。

 その時だった。

「何か言ったらどうなんだよッ、ヒロムぅッ!!

 髪の毛を掴み、自身と顔を突き合わせていたリュウジの顔が鬼の形相のように変わり、ヒロムを思い切り突き倒した。

「ああッ!!

 情けなくも声を上げるしか出来ないヒロム。そんなヒロムの太腿の上に、リュウジはどっかと腰を下ろした。そして、

「…覚悟しろよ、…ヒロム…!!

 と言うと、未だ勃起し続けているヒロムのペニスをギュッと握った。

「…痛ッ!!

 ヒロムが顔をしかめる。しかし、リュウジはフンと鼻で笑い、

「こんなんで痛がってちゃあ、この後のお仕置きはキツイぜぇ?」

 と言いながら、ヒロムのペニスを握っている右手をゆっくりとその先端へと移動し始めた。

「…な、…何を…!?

 これからされることが全く想像出来ないヒロムの顔に、恐怖の色が浮かぶ。

「言ったろ?お兄さんが手解きしてやるって…!」

 そう言ったリュウジの右手が、ヒロムのペニスの先端へ辿り着き、その菊の蕾をゆっくりと開き始めた。

「…う、…あぁ…!!

 ヒロムは声を上げることしか出来ないでいる。

「…フフッ!一応は剥けるみてぇだな…!!

 意地悪く笑うリュウジ。

「…綺麗な色をしてやがる…。…やっぱり童貞君かぁ?」

 そう言ったリュウジのブルーバスターの濃紺のグローブが、ヒロムのペニスの先端を包み込んだ。そして、目をカッと見開いたかと思うと、その右手をグリュグリュと音が立つほど捻り始めたのである。

「…うッ!?…あッ!!あッ!!

 その途端、ヒロムの目がカッと見開かれた。

 グチュッ!!グチュグチュッ!!

 ヒロムが出した精液と、リュウジの濃紺のグローブが淫猥な音を立てる。

「ああッ!!ああッ!!あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!

 ヒロムの顔が少しずつ苦痛に歪み始め、赤くなって行く。そして、叫び声は徐々に大きくなって行く。

「ほぉら、感じるだろう、ヒロムぅ?」

 リュウジは不気味に笑いながら、ヒロムのペニスの先端を刺激し続ける。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!

 今まで感じたことのない刺激が、強烈な電流となってヒロムの体を駆け巡る。

 グチュグチュグチュグチュ…!!グチュグチュグチュグチュ…ッ!!!!

 ヒロムのペニスからは淫猥な液体が後から後から溢れ出し、リュウジのグローブとハーモニーを奏でる。

「そぉらッ、よッ!!

 リュウジはそう言うと、ヒロムのペニスの先端を包んでいる右手を更にグッと握り締め、ヒロムのペニス全体を包み込み、グリグリと刺激を加え始めた。

「があああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

 ヒロムが体を弓なりにし、絶叫する。

「痛てええええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!もうッ、止めてくれええええええええええッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

 今のヒロムにとっては、他人に射精させられただけでもかなりの衝撃なのに、その上、射精直後の、普段は包皮にすっぽりと包まれている他人よりも一段と敏感なペニスの先端をグリグリと刺激され、強烈な痺れと痛みがヒロムを襲っているのだ。

「動くんじゃねぇよッ、くそガキがぁッ!!

 リュウジが怒鳴る。そして、

「ニワトリィッ!!!!

 と声を上げた。その途端、

「うぐッ!!

 とヒロムの体がビクリと反応し、再び硬直状態になった。

 グジュグジュグジュグジュッ!!!!グジュグジュグジュグジュッ!!!!

 それでも、ヒロムのペニスへの刺激を止めないリュウジ。と、その時だった。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ぐぅぅわああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

 ヒロムの声が掠れた。と同時に、

 ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッ!!ビュクビュクビュクビュク…ッ!!

 と、ヒロムのペニスの先端が大きく膨らみ、一気に破裂した。そして、物凄い勢いであの白濁の、異臭を放つ液体を当たり一面へ撒き散らしたのである。

「…あ…、…あ…、…あ…!!

 その瞬間、ヒロムの体から力が抜け、ピクピクと小刻みに痙攣を繰り返し始めた。

「…ククク…!!

 リュウジがニヤニヤと笑っている。

「…お子様にはちょっと刺激が強かったか…?」

 そう言いながら、ヒロムのペニスを包んでいた右手をゆっくりと離す。

 グチュッ!!

 淫猥な音が響く。

「…じゃあ、次は、オレを気持ち良くしてもらうぜ、…ヒロムぅ…!!

 グチュッ!!

 リュウジの右手が握り締められ、再び淫猥な音を立てた。そして、その指の隙間からは、ヒロムが吐き出した精液がトロトロと溢れ出した。

 

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