暴走 第26話

 

「ぐああああああッッッッッッ!!!!!!

 レッドバスター・桜田ヒロムの少年から大人へなり始めているやや高めの叫び声が、冷たく無機質な地下倉庫に響き渡る。

「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!

 激痛で意識が遠のきそうになる。だが、そうはさせまいと、グイグイとヒロムの体を押し上げる者がいた。

「ぎゃあぎゃあうるせぇなぁ…!!もっとムードを出せねぇのかよ…?」

 ヒロムと向かい合うように座っているブルーバスター・岩崎リュウジが、ややうんざり気味に言う。

 ヒロムとリュウジ。特命戦隊ゴーバスターズの仲間であり、しかも同性である2人が何故、向かい合っているかと言うと。

 いや、正確には向かい合っていると言うより、リュウジの体の上にヒロムが乗っていると言った方が早いだろうか。しかも、ただ座っていると言うだけではなかった。明らかにそこには違和感が漂っていたのである。

 ヒロムのレッドバスターのバスタースーツ。その胸元が大きく真横一文字に切り裂かれ、ヒロムの地肌が見えていた。そして、ヒロムの胸の小さな、淡いピンク色の突起も見え隠れしていた。そして。

 ヒロムの股間。黒い革のスーツが無残にも破られ、そこからヒロムの男子としての象徴が飛び出していた。しかもそれは大きく勃起し、その先端からは濃白色な、異臭を放つ液体がトロトロと溢れていたのである。更に。

 ヒロムの後部。双丘の膨らみの中心部も股間から続くように破られ、そこへ太く硬く、どす黒い異物が挿入されていた。リュウジの大きく勃起したペニスが、ヒロムの秘門を突き破るかのように突き刺さっていたのだ。

 当然のことながら、リュウジも様子がおかしかった。ヒロムの秘門を犯し、ニヤニヤと笑っている。普段から釣り上がっている目は更に釣り上がり、野獣のようにギラギラと輝いていた。そして、僅かながら息を荒くしている。リュウジは今、暴走していた。

「もう少しムードを出して行こうぜぇ?」

 リュウジがヒロムの頭を抱き寄せ、顔と顔をくっ付ける。そして、上に乗っているヒロムの体を揺するように、自身の腰を何度か突き上げた。

「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!

 その振動に合わせるかのように、ヒロムが声を上げる。

「いい声で鳴くなぁ、ヒロムは!」

 リュウジは嬉しそうに言うと、

「じゃあ、ご褒美だ」

 と言い、ヒロムの胸の、淡いピンクの突起にそっと口付けた。

 チュッ!!

 と言うくすぐったい音が聞こえた瞬間、

「んああああッッッッ!!!!

 と言うヒロムの悲鳴が響き渡る。

「おやおや、ヒロムちゃんったら、ここも感じちゃうんだ?」

 ますます面白がってリュウジがヒロムの胸を責め立てる。

 …チュッ!!…チュルッ!!…クチュッ…!!

 淫猥な音を立てながら、リュウジがヒロムの胸の突起を舐め回す。舌全体を使ってネットリと舐め上げたり、舌先で突起を突くようにしたり、時には頭を振りながらくすぐるようにしたり。そのたびに、ヒロムが嬌声を上げる。

「フフッ!淫乱だなぁ、ヒロムは!」

 揶揄するように言うリュウジ。

「…ッ!!

 するとヒロムは、何かを言いたそうにリュウジを見つめた。いや、見つめたと言うより、睨み付けていた。

「…そんな顔で睨み付けたって、怖くも何ともないぜ、ヒロムぅ?」

 ヒロムの表情に、やや呆れ顔でリュウジが言う。

 ヒロムの表情。顔は真っ赤になり、目は潤み、涙が零れていた。そして、体は小さく小刻みに震えていたのである。

「…お願い…です…!!

 ブルブルと震える手で、リュウジの両肩を掴むヒロム。

「…こんなの、…こんなのないッ!!…リュウジさんッ、…元に、…戻って下さいッ!!

 無駄かもしれないと分かってはいても、必死に訴えかけるヒロム。

「…ヒロム…」

 一瞬、リュウジの表情が和らいだ。いつもの穏やかな瞳が見え隠れする。そしてリュウジは、ヒロムの両肩に自身の手をかけた。

「リュウジさん?」

 ヒロムの顔に安堵が窺えた。とその時だった。

「だったら、さっさと犯されろ、ヒロムッ!!

 野獣のような瞳が再びリュウジに宿ったと思った瞬間、リュウジが自身の腰を激しく突き上げ始めたのである。

「なッ!?…あッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!

 ヒロムに再び激痛が襲う。十分に慣らされもしないまま、いきなり太く硬いものを突き刺された秘門は大きく裂け、更にそれが何度も出し入れされることで酷く出血をしていた。

「オラッ!!もっともっとだぁッ!!オレは、まだ全然気持ちよくなんねぇぞぉッ!!

 リュウジが激しく腰を突き上げる。ヒロムの秘門が出血しているのを無視するかのように、いや、更に痛め付けるかのように腰を何度も何度も上下する。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!

 リュウジに両肩を押さえ付けられているため、ヒロムは逃げたくても逃げられない。押さえ付けられているために、逆にリュウジの突き上げをまともに受け止める。

「オラオラぁッ!!オレをもっと気持ちよくしろよッ、ヒロムぅッ!!

 次の瞬間、リュウジはヒロムの唇に噛み付くように、自身の唇を押し当てていた。

「…んッ!!…んんん…ッッッ!!!!

 ヒロムの苦しそうな息遣いが聞こえる。

 …クチュクチュッ!!…クチュクチュクチュ…!!

 中途半端に開かれたヒロムの口の中を蹂躙するかのように、リュウジが真っ赤な舌をヌメヌメと動かす。

「…オラ、…ヒロムッ!!…お前も、…舌を絡めろよッ!!

 ヒロムの口の中を蹂躙しながら、器用に言うリュウジ。その左手がスゥッとヒロムの胸元を下りて行き、スーツの裂け目から見えている突起をくすぐるように刺激し始めた。

「んああああッッッッ!!!!

 ビクビクと体を跳ねらせるヒロム。

「うるせえよ、ヒロムッ!!

 ヒロムの口の中で、リュウジが舌を激しく動かす。

 …チュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…チュッ!!

 するとどうだろう。ヒロムの舌がおずおずと動き、リュウジの舌を追いかけるかのように動き始めたのである。

 …チュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…チュルッ!!

 淫猥なハーモニーが響き渡る。

「…ふ…、…んん…ッ!!

「…ん…、…んふ…ッ!!

 2人の吐息が漏れる。

 やがて、2人の顔が静かに離れ、リュウジがゆっくりと地面に横たわった。そして、ヒロムの両手をしっかりと握った。

「…」

 顔を真っ赤にし、潤んだ瞳でリュウジを見つめるヒロム。

「…今度はお前自身が動いて、オレを気持ちよくしろよ…!!

「…クッ…!!

 ヒロムは観念したかの目をギュッと閉じ、秘門に突き刺さっているリュウジのペニスを刺激するかのように、ゆっくりと体を上下に動かし始めた。

 

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