災魔の誘惑 第18話
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
真っ暗闇な、誰も入っては来ないであろうと思われるほどに不気味な静けさを保っている空洞。その中に低い振動音が響き渡る。と同時に、
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言うやや高めの男性の絶叫。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!…ッ、…やッ、…止めて…ッ、…くれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
きらきらと輝く、鮮やかな緑色のスーツに包まれた男性。ゴーグリーン・巽ショウは今、その真っ暗闇な空洞に頭上から拘束され、ばたばたと両足を動かしていた。そのガッシリとした2本の足の付け根部分。ショウの男としての象徴であるペニスが息づく場所に、鈍色に光る棒状のものが宛がわれ、それが低い振動音を立てていた。
「…フフッ!!」
その低い振動音を立てるそれを持つ、全身真っ黒な生命体・インプス。その横にニヤニヤと笑いながら立つ醜悪な姿の女性・災魔獣ツタカズラ。
「ゴーグリーン。どうした?まさかお前、これをおチンポに当てられて感じてるのではあるまいな?」
「…う…う…う…う…!!」
ゴーグリーンのマスクが左右にブンブンと大きく揺れる。
(…か、…香さんが…ッ!!…あんなに清楚で可憐で、かわいい香さんが…!!…こんなに役になり切っている…!!)
ショウの記憶の中の災魔獣ツタカズラは、清楚可憐な女性・鹿鳴館香そのままだった。そんな彼女が、実は醜悪な姿の災魔獣であり、ショウの体に淫猥な刺激を与え続けているのは彼女ではなく、ショウにとってはザコにしか思えない災魔一族の戦闘兵・インプスだったと言うことには、ショウは全く気付いてはいなかったのだ。
「…っああ…ッ!!」
ショウの大きく勃起したペニスがビクビクと脈打つたびに、その振動がインプスの手に伝わって来る。
「…フフッ!!」
それを見ているツタカズラは低く笑うと、
「そんなに刺激が欲しいのか?」
と言うと、インプスに目配せする。
「…全く、…なんて淫乱で我が儘なヒーローなのだ?」
そう言うと、ツタカズラはショウの耳元へ顔を寄せ、
「へ・ん・た・い・さん!!」
と囁くように言った。その吐息に、
「うああああッッッッ!!!!」
とショウが声を上ずらせた。
その時、インプスの口がにゅっと突き出され、それがゴーグリーンの鮮やかな緑色のスーツ越しに浮き出た、ショウの右胸の突起に吸い付いた。その途端、
「んはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
とショウが声を上げ、体を仰け反らせる。
…チュッ!!…チュクチュク…ッ!!…チュウウウウッッッッ!!!!
タコのように突き出されたインプスの口の中にある細い舌が、蛇のようにショウの胸の突起の周りで蠢く。それが小刻みな、くすぐるような刺激を与えて行く。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!…クッ、…あ…ッ、…ああああッッッッ!!!!」
ショウの体がガクガクと痙攣し、両腕を拘束した鎖がジャラジャラと喧しい音を立てる。
「…ふ…ッ、…んく…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
ビクンッ、ビクンッ、とショウの体が大きく跳ね上がる。そして、それに合わせるかのように、ショウの大きく勃起したペニスもビクビクと脈打った。
その時だった。
…ジュクッ!!…ジュクジュクジュクジュク…ッッッッ!!!!
ショウの下半身から淫猥な音が聞こえた。
「…あら…?」
それに気付いたツタカズラはそう言うと、
「アハハハハ…ッッッッ!!!!」
と大声で笑い始めた。
「…ゴ、…ゴーグリーン…!!…や、…やはり、お前、…感じて…いたのではないか…!!」
「…う…あぁぁ…!!」
ショウは今、2つの意味で声を上げていた。
1つは、香と言う清楚可憐な女性の目の前で、ペニスを大きく勃起させ、その先端から淫猥な液体を溢れさせ、ゴーグリーンのスーツのその部分の光沢を失わせていると言う屈辱感。そして、もう1つは、清楚可憐な香と言う女性が、演技の上で清楚可憐とは思えないほど、サディスティックな言葉を自身に投げ掛けていることに対する興奮だった。
「…オレは…ッ、…オ、…オレ…は…ッ!!…べッ、…別にッ、感じてなんか…ッ、…いねえ…ッ!!(…ウソだ…!!…す、…すっげぇ、…き、…気持ち、…いい…ッ!!)」
するとツタカズラは、
「…ほう…」
と言ったかと思うと、インプスに再び目配せする。そして、
「…これでも、…感じていない、と言うのか…?」
と言ったかと思うと、インプスがショウのペニスに当てている棒状の道具のスイッチを更に押した。その途端、
ヴウウウウウウウウウウウウウウウウ…ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
と言う、さっきの低い振動音が高速になり、やや高めの音を立てた。それはつまり、ショウのペニスに更なる刺激が加わったことを意味し、
「…ッ!?…ぐ…あ…!?」
と体を硬直させたかと思うと、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫したのだ。と同時に、
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音がますます大きくなり、ショウのゴーグリーンのスーツの光沢を更に失わせて行く。
「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ショウは今、叫ぶと言うより、雄叫びを上げているような状態になっている。
「…ククク…!!…やはり、感じてしまっているようだな…!!」
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
ショウのペニスがビクビクと小刻みに脈打つ。それと同時に、下腹部から込み上げて来るじんじんとした疼きを、ショウは懸命に堪えていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ショウの体がガクガクと震え、両足がばたばたと動く。
「…ククク…!!…そろそろか…?」
ツタカズラがニヤリと笑い、インプスは手にした棒状のそれをショウのペニスに這わせるように動かす。
「…こ、…このままでは、…オ、…オレの…、…エネルギーが…!!」
「…フフッ!!」
その時、ツタカズラがインプスに目配せした。するとインプスは振動を続けていたその棒状のそれのスイッチを切ったのだ。
「…あ…?」
突然、快楽の刺激を止められたショウ。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
別の意味で体が大きく跳ね、
「…あ…、…ああああ…ッッッッ!!!!」
と声を上げたかと思うと、体をバタバタと暴れさせた。
「ンフフ…!!」
ツタカズラがニヤニヤと笑う。
「…もしかして、…イキそうだったのか…?」
「…だッ、…誰が…ッ!!(…イキたい…!!…香さんに…ッ、…イカされたい…ッ!!)」
演技上、強気な言葉を吐くしかないショウ。だが、その心の中にはおぞましいほどの感情が渦巻き、ショウを狂わせようとしているのだった。