災魔の誘惑 第27話
光沢のある鮮やかな赤色のゴーレッドのアンチハザードスーツ。だがこの時、マトイのがっしりとした2本の足の付け根部分だけはその光沢を失っていた。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
ドクン、ドクンと言う脈動に合わせるかのように蠢くマトイの大きく勃起したペニス。その先端、亀の頭のような形をくっきりと現したその部分から、てらてらと照り輝く淫猥な液体がアンチハザードスーツと言う厚い生地から染み出していた。
「…ククク…!!」
そんなマトイの目の前には、光沢のある鮮やかな緑色のゴーグリーンのアンチハザードスーツを纏ったショウが、目をギラギラさせながら立っていた。
「何だよぉ、マトイ兄ィ。オレがちょっと刺激してやっただけなのに、そんなに感じてたのかぁ?」
兄であるマトイを侮蔑するかのように言うショウ。
「無理もねぇよな!だってマトイ兄ィ、ご無沙汰だったんだろ?」
その時、ショウはおもむろに右手を伸ばすと、ゴーレッドのアンチハザードスーツの中で大きく勃起しているマトイのペニスをキュッと握った。その途端、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
とマトイが叫び声を上げ、体を仰け反らせた。そして、
グジュウウウウッッッッ!!!!
と言う淫猥な音と共に、マトイのそこからは再び、淫猥な液体が溢れ出したのだ。
「あぁあぁ、アニキもやっぱりただの変態さんだったかぁ…!」
ショウは、握ったマトイのペニスを何度か上下にゆるゆると動かす。そのたびにマトイのそこからは、
グジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ、淫猥な液体が気泡を伴いながら溢れ出していた。
「じゃあ、もっともっと、アニキを気持ち良くしてやるよッ!!」
ショウの目がカッと見開かれたその時だった。
「待って、ショウさん」
ショウの背後、マトイの前方で露出度の高い衣装を身に纏った香こと災魔獣ツタカズラが腕組みをし、ニヤニヤとしながら声を上げた。
「香さんッ!!」
瞬時にショウの鼻の下が伸びる。ツタカズラはゆっくりとショウに近付いて来ると、ちょっと眉をひそめ、
「…正直、…このままではインパクトに欠けるの…。素敵な作品を作り出すためには、ゴーレッドをもっと淫乱にしなくちゃ…!」
と言った。その言葉に、マトイはぎょっとした表情を浮かべ、
「…こ、…これ以上、何をする気だッ、クソババアッ!!」
と大声で怒鳴った。その時だった。
「だからッ、香さんのことをクソババア呼ばわりするなっつってんだろうがッ!!」
ショウが声を荒げたその時、
ドゴオオオオッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえた。
「…が…、…あ…ッ!!」
マトイの体はくの字に折れ曲がり、目は大きく見開かれている。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ぽかんと開かれた口からは涎が零れ落ち、顔には脂汗が浮き出ていた。
そんなマトイの2本の足の付け根部分に、ショウの右膝が減り込み、マトイの大きく勃起したペニスの下に息づく2つの球体が不自然な形で盛り上がっていたのである。
「…ぁぁぁぁ…!!」
マトイの体がブルブルと震え、呻き声を上げる。
「ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
鈍い独特の痛みが一気に押し寄せたのか、マトイがとうとう叫び声を上げた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
両手はツタカズラの蔦で拘束されているため、両足をバタバタとさせてその痛みの感覚を逸らすしか為す術がない。
「あはははははははは…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ショウは腹を抱え、笑い転げる。
「あらあら、大変なことになってしまいましたわね!」
ツタカズラは苦笑すると、ゆっくりとマトイに近付いた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
まだ独特の痛みが残っているのか、マトイが体を震わせ、呼吸を荒くしながら、それでもツタカズラを睨み付ける。
「…ンフフフ…!!」
ツタカズラは含み笑いをすると、
「せっかくのあなたの大きくて大事なものが、今ので小さくなっちゃったじゃない?でも、あなたが悪いんですのよ?あなたが黙って快楽を受け入れないから…!」
と言った。
「…じょ、…冗談…じゃない…!!…お前らに恥辱行為を受けるくらいなら、…俺を殺しやがれええええッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にして怒鳴るマトイ。だが、ツタカズラは、
「…フン…!!」
と鼻で笑うと、
「あなたを殺してしまったら、せっかくの映像作品が台無しになってしまうわ!」
と言った。
「その通りです、ゴーレッド」
その時、呪士ピエールが暗闇からスゥッと姿を現し、あまりに突然のことに、
「うおッ!?」
とマトイが再び声を上げた。
「…いいですか?あなたは我々災魔一族の大切な商品なのです」
黒い丸眼鏡をクイッと上げるピエール。
「…あなたが弟であるゴーグリーンに陵辱される…。…いえ、言い換えれば、我々災魔一族の憎き敵であるゴーゴーファイブのリーダーとも言うべきゴーレッドが、その仲間であり、弟であるゴーグリーンに陵辱されるのです。しかも、ゴーグリーンは私達の軍門に下っている」
その瞬間、ピエールの目がギラリと光り、ニタァと不気味な笑みを浮かべた。
「…これ以上に快感なものはありませんがね!!」
「…ふッ、…ふざけんなああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
マトイが顔を真っ赤にし、目を血走らせて怒鳴ったその時だった。
フウウウウ…ッッッッ!!!!
ツタカズラが目を細め、妖艶な表情を浮かべて口を窄め、前へ突き出した。その瞬間、ピンク色のもやが溢れ出し、マトイの体を覆うようにしたのだ。
「…な…ッ!!」
しまった、と思った時にはもう遅かった。
ドクンッ!!
大きな心臓の音が聞こえた途端、
「うぐ…ッ!?」
と言う声を上げ、マトイは体を大きく硬直させ、その場に硬直した。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
顔を真っ赤にし、玉粒のような汗が零れ落ちる。体が燃えるように熱い。そして、体の奥底から今まで感じたことのないような感覚が、マトイの体を逆流するように上って来ているのも分かった。
「…ククク…!!」
ピエールが低く笑うと、
「カメラ。もっと近くに寄って…!」
と言った。その言葉に促されるように、カメラを持ったインプスがゆっくりとマトイのペニスが浮き出た部分を映し出す。
「ゴーレッドのペニスが出現する瞬間を捉えるのです」
「…や…め…ろ…!!」
マトイが恐怖で顔を歪ませる。
そんなマトイの2本の足の付け根部分。光沢のある鮮やかな赤色のゴーレッドのアンチハザードスーツに包まれたマトイのペニス。ショウに蹴り上げられた衝撃で萎んでいたそれがムクムクと大きく勃起し始めた。
「…うううう…ッッッッ!!!!」
それは普段の大きさを超えても大きく勃起して行く。
「…痛…て…え…ッ!!」
密着するように体に纏い付いたアンチハザードスーツの中で、それが止まることを知らないかのように更に大きく勃起して行く。
「…痛て…ぇ…ッ!!…痛てえ…ッ!!」
マトイがブルブルと震え始める。そして、
「…痛てえ…ッ!!…痛てええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、とうとう絶叫し始めたのだ。
「痛てええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!痛てえんだよオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
…ブッ!!
その時、その場にいた誰もが鈍い音を聞いた。
「…い…や…だ…!!」
マトイの目に涙が滲む。
「…ククク…!!」
ピエールは低く笑う。
…ブッ!!…ブツッ!!…ブツブツ…ッッッッ!!!!
ゴーレッドのアンチハザードスーツの股間部分の縫い目が千切れて行く。
「…止めろ…ッ!!」
マトイの目に涙が滲む。
ブツブツッッッッ!!!!
「…止めろ…!!」
ブツッ!!
「止ぁめぇろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ブツッッッッッッッッ!!!!!!!!
最後の糸が千切れた途端、
ビイイイイイイイインンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音と共に、マトイの大きく勃起したペニスがピエール、ツタカズラ、そしてショウの目の前に突き出されたのだった。