ヒーロー陵辱 第32話

 

 次の休みに、僕は淳市を再びあのホテルへと呼び出した。

 ピンポーン!

 チェックインした部屋の呼び鈴が鳴り、僕はドアを開ける。

「どもッ!!

 目をキラキラと輝かせ、ニコニコとしている淳市。

「入れよ」

「はいッ!!

 心なしか、鼻息が荒い。そんな淳市を見た時、

「…お前なぁ…」

 と苦笑してしまった。

「…ヘヘッ!!

 淳市のガッシリとした2本の足の付け根部分。鮮やかな青色のジーパンのそこに浮き出た大きな膨らみ。

「もう勃ってるのか?」

 尋ねながら、僕は淳市の熱いその部分を静かに撫でる。すると淳市は、

「…だって…。…オレ…、…もう…、…ガマン…、…出来なく…て…」

 と、虚ろな表情で僕を見下ろし、静かに抱き締めて来た。

「…淫乱な奴隷ヒーローだな…」

「…正樹…、…様…」

 お互いに顔を見合わせると、チュッ、と言うくすぐったい音を立ててキスをした。

「…じゃあ、今日もヒーローになってもらおうか」

 僕がそう言うと、淳市は、

「はいッ!!

 と、大きく頷いた。

「今日はこれだ」

 僕が戦隊ヒーローの全身タイツを渡した時、淳市は、

「…ブンブン…、…ジャー…?」

 と、呟くように言った。

「何だ、知ってたのか?」

 今、放送中のスーパー戦隊のキャラクターの全身タイツ。それを見た時、淳市は顔を赤らめて、

「そ、そりゃ、オレは正樹様のヒーローだから!!勉強しないと、と思って…」

 と、意味の分からない台詞を吐いた。

「何だ、そりゃ?」

 思わず吹き出してしまう。すると、淳市は、

「とッ、とにかくッ、着替えますッ!!

 と言うと、物凄い勢いで着ていた服を脱ぎ始める。しかも、僕に見せ付けるかのように真正面を向いたままで。それはつまり、淳市の茶褐色の筋肉質な肉体だけではなく、その美しい彫刻のような体付き、クッキリと割れた腹筋、厚い胸板にぷっくりと浮き出た2つの突起などを見せ付けることを意味していた。そして、何より、淳市のガッシリとした2本の足の付け根部分で大きく勃起したペニスを存分に堪能することが出来ることも意味していた。

「…よし…ッ!!

 着替え終わった時、淳市は肩幅よりやや広めに両足を広げ、俄かに体を仰け反らせた。そして、その体を大きく回し、

「ブーンッ、ブラックッ!!

 と叫びながら肩の位置で左腕を前へ、右腕を後ろへグッと引いた。

 右腕は黒、左腕は白。そして、左肩から右腰の方へメーターのようなメモリのデザイン。体の側面は濃いグレーの生地。それ以外は光沢のある鮮やかな白。ブンブラックの全身タイツを身に纏った淳市が僕の目の前に立っていた。

(…カッコいい…)

 まさに、見惚れていた。何より、淳市が上半身を大きく仰け反らせて体を回した時、そのガッシリとした2本の足の付け根部分に息づくペニスとその下に息づく2つの球体がググッと前へ押し出され、光沢のある鮮やかな白色の生地にクッキリと浮かび上がったのは本当に妙な感情を抱かせるのには十分だった。

「…淳市…」

「…正樹…、…様…」

 僕は思わず淳市に抱き付いていた。すると、淳市は僕を抱き締め返してくれた。

「…今日は…、…どうすればいいですか?」

 ベッドの上に押し倒し、両手首と両足首に拘束具を付ける。いつものことだと言わんばかりに、淳市は穏やかな笑みで僕を見つめている。

 ドクンッ!!ドクンッ!!

 反対に、僕の心臓は物凄い早鐘を打っていた。

「…今日は、お前に会わせたいヤツがいるんだよ…!!

 そう言うと、僕は浴室の扉を開けた。そこから姿を現した者を見た途端、淳市は目を大きく見開き、体を凍り付かせた。

「…よッ、…芳将さんッ!?

「…よう…」

 静かに言う芳将。その目はギラギラと輝き、口元にはニヤニヤと不気味な笑みが浮かんでいる。そして、その体は、右腕は赤、左腕は白。そして、左肩から右腰の方へメーターのようなメモリのデザイン。体の側面は濃いグレーの生地。それ以外は光沢のある鮮やかな白。淳市が着ているブンブラックと色違いの、ブンレッドの全身タイツを身に纏っていた。

「…どッ、…どう言う…こと…!?

「そう言うことさ」

 僕はニヤニヤしながら淳市に向かって言う。

「芳将も僕の奴隷ヒーローってことさ。ただし、芳将は僕に完全に洗脳されたヒーロー。よくあるだろう?同じ戦隊ヒーローの中で闇堕ちするヤツが。芳将は闇堕ちしたヒーローってことさ…!!

「…ま…、…さか…。…まさか…!?

 俄かに淳市の顔が真っ赤になる。すると、芳将はニヤリと笑い、

「そう言うことだ、淳市…!!

 と言ったかと思うと、芳将は淳市が拘束されているベッドの上に飛び乗った。そして、広げられている淳市の両足首をガッシリと掴むと、その根元の方へ向かって右足を捻じ込ませた。

「んあッ!?

 突然の刺激に淳市が素っ頓狂な声を上げ、ビクリと体を跳ねらせた。

「…食らえッ!!

 芳将の右足がカクカクと小刻みな刺激を与え始める。その途端、

「んあッ!?んあッ!?ああッ!?ああッ!?

 と、淳市が体をガクガクと跳ねらせながら、短い喘ぎ声を上げ始めた。

「オラオラオラオラッッッッ!!!!

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 芳将の右足が激しく動く。それに合わせるかのように、淳市が身に纏っているブンブラックの全身タイツが波打つ。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて頭を左右にぶんぶんと振る。

「…やッ、…止めろ…ッ!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

「さあ、淳市!!正樹様にお前のエネルギーを一滴残らず差し出すのだ!!

「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ブンレッドの芳将が、ブンブラックの淳市を責め上げる。ブンブンジャーで闇堕ちがあったとしたら、こんな構図も面白いと思っていたことを、僕の奴隷ヒーローの2人が実現してくれている。それだけで、僕は本当に満足だった。

「…ま…ッ、…正樹…さん…ッ!!

 目を潤ませ、はぁはぁと苦しそうな呼吸をしながら、淳市が僕を睨み付けた。

「…よ…ッ、…芳将さんに…ッ、…何をしたああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!????

「別に?お前と同じさ。あの媚薬で思考能力を奪い、後は芳将の心の中にあるおぞましい闇の感情を引き出してやった。それだけのことさ」

「…く…っそ…オオオオオオオオオオオオオオオオ…ッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 強烈な電気アンマを食らい、何も出来ない淳市。

「…よ…ッ、…芳将さん…ッ!!…止めて…ッ、…下さい…ッ!!

「止めるわけないだろう?お前はオレにも玩具にされるんだよ…!!

「…何…、…言って…」

 その時、芳将は淳市のガッシリとした両足の根元部分を刺激していた右足を少しずつ淳市の体の方へ動かして行く。そして、その部分で大きな山を作り出している淳市のペニスを右足で包み込むようにしたかと思うと、激しく前後に動かし始めたのだ。

「うぐわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 強烈な電気アンマが淳市のペニスに直接かけられる。

「…やッ、…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ビクビクと痙攣を繰り返す淳市。だが、その体の跳ね上がり方が徐々に弱くなって行っていることに、僕は気付いていた。

 

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