秘密の契約と心の闇 第13話

 

 光沢のある鮮やかな黄色のシノビスーツ。ハリケンイエローにシノビチェンジした尾藤吼太。そんな吼太の股下から見えている小さな手。

 今、吼太の体の一部が暴走し、鮮やかな黄色のシノビスーツにこんもりとした山を作り出していたところがあった。吼太の2本の足の付け根、吼太の男子としての象徴である股間のそれが大きく勃起し、臍へ向かって真っ直ぐに伸びていたのである。そして、そんな吼太のそれを握り締めているもう1つの小さな手。

「…ッ!!…く…ッ…!!…ああ…ッ!!

 吼太が艶めかしい声を上げる。天井から吊るされた縄に両手を後ろ手に縛られ、身動き取れない吼太。ハリケンイエローのマスクが苦しそうにゆっくりと動く。

「フフッ!!

 そんな吼太の目の前には、中学生くらいと思われる男の子が立っていた。

「吼太さん…。…凄くいやらしいね…!!

 そう言う男の子・サクヤの両手には、吼太の股間がしっかりと握られていた。左手は吼太の股下に突っ込み、ふてぶてしくどっしりとしている吼太の2つの球体を握り、やわやわと収縮運動を繰り返す。時には強く握り締め、吼太に鈍い痛みを与える。右手は吼太の大きく勃起したそれを握り締め、小刻みな上下運動を、時には激しく繰り返す。それぞれの強弱のバランスに、吼太のそこは少しずつ追い詰められていた。

「…や、…止めろ…ぉ…ッ!!

 吼太が声を絞り出すように言う。

「フフッ!!

 するとサクヤは、吼太の股間への愛撫をしながら、ゆっくりと顔を近付ける。

「吼太さぁん。こうやっていじめられて喜んじゃうんだよね?」

「…そ、…そんなこと…ッ!!…ああああッッッッ!!!!

 突然、吼太が叫び声を上げ、ハリケンイエローのマスクが天井を見上げた。

「ほぉらぁ。こうやってちょっと手を激しく動かしただけで、物凄く感じているみたいだけど?」

 サクヤの右手の上下運動が、今までより少しだけ速くなっている。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 吼太の膝がガクガクと震える。

「ねぇ、吼太さん。気持ち良いんでしょ?」

「…ッ!!

 サクヤの問い掛けに言葉を詰まらせる吼太。

「ねぇッ、どうなんだよッ!?

 サクヤはニヤニヤしながら、右手の上下運動の動きを更に速くした。

「ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 吼太がその刺激から逃れようと、懸命に体を動かす。しかし、本気で逃れようとする様子は全く見られなかったのだ。

「止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!

 吼太が声を大きくする。

 その時だった。サクヤが吼太の股間全体を握る両手を離したのである。

「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!

 吼太が身を捩らせて身悶えする。腰をくねくねとさせたり、足をバタバタと動かしてみたり。

「フフッ!!吼太さんったら、凄くいやらしいよ!!

 サクヤは嬉しそうにそう言うと、吼太に抱き付くようにぴったりとくっついた。

「…サ、…サクヤ…様…?」

「ねぇ、本当は気持ち良かったんでしょ?感じちゃったんでしょ?」

「…ッ!!

 サクヤの顔がほんのり紅潮している。その顔にぞくぞくとした感覚を覚える吼太。

「…あ、…あぁ…!!

 吼太は呻くように言い、体をもじもじとさせていたが、やがて、

「…き、…もち、…いい…」

 と小さな声で言った。

「え?聞こえないよッ!!

 するとサクヤは、再び吼太の勃起し続ける股間を握り、激しく上下し始めた。

「うぐわああああッッッッ!!!!

 突然の刺激に、吼太が叫び声を大きくする。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 ハリケンイエローのマスクがガクガクと大きく動き、膝がガクガクと震えるたびに逞しい太腿がブルブルと揺れる。

「どうなんだよッ、吼太さぁん!!気持ち良いんだろッ!?

 サクヤの手の動きが更に激しくなる。

「ああああああッッッッッッ!!!!!!

 吼太の叫び声がますます大きくなって行く。

「ほらッ、ちゃんと言えよッ!!

「…いッ、…言いますッ!!…言いますから…ッ!!

「じゃあ、このまま言ってよ!」

 すると、吼太に一瞬の間があったが、

「…気持ち良いです…ッ!!…サクヤ様に刺激されて…ッ、…凄く気持ち良いですッ!!

 と叫ぶように言った。と、その時だった。

 ジュクッ!!

 突然、淫猥な音が聞こえた。

「…え?」

 サクヤが驚いて、吼太のそこを上下していた手を止める。

「…ッ!?…あ…ッ!!…ああ…ッ!!

 吼太はまたもや刺激を止められ、体をくねらせて身悶えする。

「…こ、…吼太…さん…!」

 呆然としているサクヤの視線の先。

 ハリケンイエローのシノビスーツの中でクッキリとその存在を現している吼太の股間。その先端部分が光沢を失っていた。それだけではない。光沢を失っているだけではなく、淫猥にキラキラと輝く粘着質な液体が滲み出ていたのである。

「…あ…、…あぁ…!!

 吼太もその部分を呆然と見ている。

「…フフ…ッ!!

 その時、不意にサクヤが笑い始めた。

「…ッ!!

 吼太は思わず目を逸らす。

「…こ、…吼太…さぁん…!!

 ニヤニヤしながら吼太を見つめるサクヤ。

「…や、…やっぱり、…感じてたんだね!!

 そう言うと、サクヤは再び吼太の勃起し続ける股間を握った。

「んああああッッッッ!!!!

 再び凄まじい電流が体中に流れ、吼太は叫び声を上げ、天井を見上げた。

「…フフフ…!」

 ゆっくりとサクヤの顔が吼太のそれに近付いて行く。

「…ま、…まさ…か…!?

 吼太の声が震え始める。そして、

「…止めろ…!!

 と言った。その言葉が耳に入らないのか、サクヤはますます顔を吼太のそこへ近付けて行く。

「…止めろぉ…ッ!!

 サクヤの口がゆっくりと開き、ハリケンイエローの光沢のあるシノビスーツの一部が口の中に消えようとする。

「止めろオオオオッッッッ!!!!

 吼太が叫んだと同時に、吼太のそこはサクヤの口の中へスッポリと含まれていた。

 

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