秘密の契約と心の闇 第16話
トントン、トントン…。
リズミカルな音が静かな山間の小さな村に響き渡る。
村の外れの一角にある小さな小屋。埃とクモの巣だらけのそこは、今は異様な雰囲気に包まれていた。
「…あ…あ…あ…!!」
中央に置かれた大きな木製の作業台のようなテーブルの上に、光沢のある鮮やかな黄色の服を身に纏った男性が大の字に寝転がっている。ハリケンイエローにシノビチェンジしている尾藤吼太だ。その黄色の服、シノビスーツは彼のガッシリとした体に密着するかのように纏わり付き、彼の腕や脚、胸や腹部の肉付きをくっきりと浮かび上がらせていた。
「…はぁ…ッ!!…はぁ…ッ!!」
吼太の胸が大きく上下し、ハリケンイエローのマスクの中から荒い呼吸音が聞こえて来る。
「…ぁぁぁぁああああッッッッ!!!!」
突然、吼太は狂ったように声を上げ、手足をブルブルと大きく痙攣させた。
「フフッ!もう少し待ってよ、吼太さん。もう少しで処刑の準備が完了するんだからさ!」
吼太の頭元にいた、1人の黒装束の少年がニコニコしながら言い、手に持っている木槌でトントンと吼太が寝転んでいるテーブルを叩いていた。その木槌の下には吼太の手首があり、その手首を跨ぐように縄が敷かれ、その両端をサクヤが釘で打ち付けていたのだ。
「…サ…ッ、…サク…ヤ…様…ぁ…ッ!!」
頭をもブルブルと震わせ、吼太がサクヤと呼ばれたその少年を呼ぶ。
「…は…ッ、…早…く…ッ!!…オレ…を…ッ!!…オレ…をォォォッッッ!!!!」
ブルブルと体を震わせ、腰を小刻みに上下させる吼太。そのたびに、吼太の筋肉質な尻がテーブルの天板を打ち付け、ガタガタと音を立てる。
そんな吼太の2本の足の付け根。その中心に静かに息づくはずの吼太の男子としての象徴は、今や別の生き物であるかのように大きく勃起し、大きな山を作り上げていた。そして、小屋の窓から降り注ぐ日の光を浴びてキラキラと輝くハリケンイエローのシノビスーツにクッキリとその形を表していた。先端がしっかりと剥け、大人としての形を表したそれはいつもよりも一回りも二回りも大きくなっているように思え、腰のベルトを窮屈そうに持ち上げるまでになっていた。
「…よしッ!…出来たッ!」
暫くして、サクヤが嬉しそうに声を上げる。そして、
「さぁてと。吼太さぁん、どうしよっかぁ?」
とニヤニヤしながら吼太を見つめた。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
ブルブルと体を震わせ、ハリケンイエローのマスクがゆっくりとサクヤを見つめる。
「…うぅ…ッ、…あぁぁ…ッ!!」
もどかしそうな声を上げ、サクヤを見つめる吼太。ギラギラと野獣のように輝いていた、ハリケンイエローのマスクの中の吼太の瞳は、今や、お預けをされている犬のように切ない瞳をしていた。
「ねぇ、どうされたいの?」
サクヤの問いに、分かっているくせに、と言う視線を投げかける吼太。するとサクヤは、
「フフッ!」
と笑うと、持っていた木槌で吼太の大きく勃起している股間のそれの先端をトントンとリズミカルに叩き始めたのである。
「はうあッ!!」
突然の刺激に吼太の体が一瞬起き上がる。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
すると、サクヤの木槌のリズムに合わせるかのように吼太が声を上げ、体をビクンビクンと反応させる。
「吼太さんのここ、本当に固いんだね?木槌が跳ね返って来るよ!」
サクヤが驚いて言う。手首を軽く振るようにストン、ストンと木槌を下ろすサクヤ。だがその木槌が吼太のそれに当たって跳ね返った瞬間、一定方向ではなくあちらこちらへとバランス悪く跳ね返っていたのだ。
「フフッ!ずっとこのままでいようかなぁ?」
嬉しそうに言うサクヤ。だが、吼太は首を大きく左右に振ると、
「…おッ、…お願い…です…ッ!!…オレの、…オレの…ッ!!…チッ、…チンポ…を…ッ!!…チンポをぉぉぉッッッ!!!!」
そう言いながら再び腰を上下に激しく揺する吼太。
「おチンチンをどうされたいの、吼太さぁん?」
サクヤが顔を赤らめ、少し荒い息をして尋ねる。すると吼太は、
「…オレの…ッ、…チンポ…を…ッ、…扱いて…ッ、…下さい…ッ!!…オレをッ、…イカせてくれええええッッッッ!!!!」
と最後には絶叫していた。と、その時だった。
「あれ?あれあれあれぇッ!?」
不意にサクヤが素っ頓狂な声を上げた。
「吼太さぁん!おチンチンの先端が濡れてるよぉッ!?」
吼太の太く固い股間のそれの先端部分、ハリケンイエローの光沢のある鮮やかな黄色のシノビスーツが光沢を失っていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
体をブルブルと震わせ、首を大きく左右に振り続ける吼太。今の吼太は野獣のように狂っていたと言っても過言ではないだろう。とにかく、早く絶頂へ達したい、早く快楽へと導かれたい、その思いだけが、吼太を支配していたのだから。
「フフッ!吼太さんったら、本当に変態だねッ!!」
サクヤはそう言うと、吼太の頭元からゆっくりと移動し始め、股の間へ移動したのである。
「…はぁ…ッ!!…はぁ…ッ!!」
吼太の呼吸がますます荒くなって行く。
「…サ…、…サクヤ…、…様…ッ!!」
呼吸のたびに、ハリケンイエローのマスクのバイザー部分が白く曇る。
「フッフッフ…!!」
その時、サクヤが不意に笑ったかと思うと、吼太の両足首をしっかりと掴んだ。そして、自身の右足を吼太の股間へ捻じ込ませたのである。
「うあああッッッ!!!!」
次に何をされるか分かった吼太は思わず叫び声を上げる。するとサクヤは、
「うりゃッ!!」
と声を上げ、嬉しそうな顔をしながら右足を小刻みに動かし始めたのである。
「んあッ!?ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
体をビクビクと跳ねらせながら、吼太が絶叫する。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
その時、吼太がゆっくりと顔を上げ、
「…おッ、…お願いです、サクヤ様ッ!!…オッ、…オレのッ、…オレのッ、…チンポ…ッ!!…オレのチンポをオオオオッッッッ!!!!」
「…しょうがないなぁ…!」
サクヤはそう言って苦笑し、ゆっくりと起き上がると、
「じゃあ、お望み通りに…!」
と言い、ハリケンイエローのシノビスーツの股間部分を持ち上げた。そして、
「吼太さんのおチンチン、見せてもらうねッ!」
と言い、スーツの生地を左右へ思い切り引っ張ったのである。
ビッ!!ビィィィッッッ!!!!
と言う鈍い音と同時に、
「うああああああッッッッッッ!!!!!!」
と言う吼太の絶叫が響いた。そして、
グチュッ!!ビンッッッ!!!!
と言う音が聞こえたかのように、それまでシノビスーツの中で窮屈そうにしていた吼太の男子としての象徴が物凄い勢いで飛び出して来たのであった。