トモダチ 第11話
「…さぁ、…ハート…!」
ブレンがニコニコしながら、俺を見つめている。まるで、生まれ変わる前にされた恨みを全て晴らさんとするように。
「…あなたの手で、…進ノ介を絶頂へ導いて差し上げて下さい…!」
目の前には両手首を剛に、両足首をチェイスに押さえ付けられ、まな板の上の鯉の状態の進ノ介がいる。
「…や、…止めろ…!!」
顔を真っ赤にし、俺を怯えた目で見ている進ノ介。
進ノ介がそうなるのは無理もない。今の進ノ介はいつもの進ノ介ではなかったからだ。
全身全裸の進ノ介。しかも、進ノ介の2本の足の付け根の、進ノ介の男としての象徴であるペニスが大きく勃起し、ビクンビクンと脈打っていたのだ。そして、その周りには、俺達が進ノ介の部屋に飛び込む前に出した濃白色な淫猥な液体がべっとりとこびり付き、異臭を放っていた。
「…へッ!!」
突然、剛が声を上げた。
「進兄さんってば、ハートやブレン、チェイスに見られて興奮しちゃってるんじゃないの?」
「…かもしれんな…!」
今度はチェイスがぼそっと声を上げた。その顔がやけに真っ赤になっている。
「…こんな進ノ介、…見たことがない…!」
「…っなッ、何をバカなこと言ってんだよッ!?…おッ、俺はそんなんじゃねえッ!!」
頭をぶんぶんと左右に振り、何とかして剛とチェイスの束縛から逃れようと懸命になる進ノ介。だが、
「ああ、無理無理。進兄さん、何回オレにイカされたと思ってんの?何度もイカされて、体中の力が抜けちゃってるだろ?」
と剛がさらっと言う。その言葉に、
「んまッ!!そんなにたくさん出したのですか!?」
とブレンが耳聡く反応する。そして、
「やはり、進ノ介は淫猥で、お盛んで、どうしようもないおサルさんなんですね!」
と言うと、ヒャッヒャと相変わらずの笑い声を上げた。
「…ッ!!」
すると進ノ介は赤い顔を更に真っ赤にして、頭上にいる剛を睨み付けた。
「さぁ、ハート!」
「…あ、…ああ…」
ブレンの言葉に促されるように、俺は進ノ介の未だに勃起しているペニスを静かに握った。
グチュッ!!
俺がそれを握った途端、淫猥な音と同時に進ノ介のペニスから更に淫猥な液体が溢れ出し、淫猥な音を立てた。そして、
「んああああッッッッ!!!!」
と進ノ介が声を上げ、体を仰け反らせた。
本来ならこの時、俺は剛、チェイス、そしてブレンを止めなければならなかった。まるでいじめのようなこの雰囲気。正々堂々を好む俺としては正直、生理的に好かなかった。だが、この時は、俺の心の中に別のおぞましい思いがあり、それが勝っていたのも事実だった。
「…硬いな…」
そう言いながら俺は、進ノ介のペニスを握っている右手をゆっくりと上下し始めた。
…グチュッ!!…グチュッ!!
俺の手が上へ動くと、進ノ介のそれを覆っている包皮が真っ赤に腫れ上がっているペニスの先端まで覆い被さる。と同時に、ペニスの奥深くに残っていたであろう淫猥な液体が溢れ出し、ペニスの先端の鈴口が塞がり、開いた時にグチュッ、と言う淫猥な音を立てる。
「…長さも太さも、…申し分ないほど立派だ…!!」
「…はッ、…恥ずかしいこと、…っくッ!!…い、…言うな…ッ!!」
進ノ介が瞳を潤ませ、俺を睨み付けている。時折、艶めかしく喘ぎながら。
「何を恥ずかしがる必要がある?同じ男同士じゃないか?」
そう言うと、俺は進ノ介のペニスを上下する手の動きを少しずつ早め始めた。
…グチュッ!!…グチュグチュッッッッ!!!!…グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなって行き、
「…あッ!!…あッ!!…く…ッ、…ああ…ッ!!」
と進ノ介が身悶える。
「…やッ、…止め…ろ…ぉぉぉぉ…ッッッッ!!!!…止めて…くれ…ええええ…ッッッッ!!!!」
ブンブンと頭を左右に振り、必死に歯を食い縛る。だが、そこからは淫猥な唾が溢れ、進ノ介が確実に追い込まれているのが分かった。
「…スゲェなぁ、進兄さん…!」
剛が目を輝かせて言う。
「…前は敵だったハートに、進兄さんがやられてる…!…あはッ!まさに仮面ライダードライブの絶体絶命のピンチってやつだね!」
「…なッ、…何を訳の分かんねえこと、…言って…んだよ…ッ!!」
進ノ介が顔を真っ赤にして怒鳴り付ける。
その時、俺はそんな進ノ介のペニスを上下する手の動きを少しずつ早めて行った。
グチュグチュッ!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなるのに釣られるかのように、
「うあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
と、進ノ介の声も更に大きくなって行く。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
進ノ介のペニスの先端からは淫猥な音が相変わらず響き、そのたびに溢れ出した淫猥な液体がトロトロと零れ、俺の手を濡らして行く。
「…進ノ介…。…貴様、…どれだけ淫猥なのだ?…射精したばかりだと言うのに、まだまだ溢れて来るじゃないか…?」
思わずフッと笑ってしまった。その顔を見た進ノ介が、
「…ッ!?」
と言葉を詰まらせたかと思うと、顔を更に赤らめ、目をギュッと閉じてぷいっと横を向いてしまった。
「…何だ、…やはり恥ずかしいのか?」
その時だった。
「ううううううううんんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
背後でブレンの呻き声が聞こえた。そして、ドサッと言う音も。
「…ブッ、ブレンッ!?」
振り返った俺は思わず声を上げていた。
「あ〜あ〜。やっぱ、ブレンには刺激が強すぎたか?」
剛が苦笑する。
「…あは…、…あは…!!」
いやらしいくらいにだらしない目付きをし、ピクピクと体を痙攣させているブレン。そして、相変わらず大量の鼻血を噴き出させていた。
「さぁッ、ハートッ!!さっさとやっちまおうぜッ!!」
指揮官を失った俺達。だが、今度は剛が俺達のリーダーシップを取り始めた。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!頼むからッ、マジで止めてくれええええッッッッ!!!!」
進ノ介が渾身の力で暴れ始める。と、その時だった。
「進ノ介ッ!!おとなしくしてろッ!!」
低い怒鳴り声が聞こえたかと思った次の瞬間、進ノ介のペニスを握っている俺の手の下に、チェイスの右手が伸び、進ノ介のペニスの下に息づく2つの球体をギュウッと握ったのだ。
「んぐッ!?」
その衝撃に進ノ介の上半身が思わず起き上がる。そして、
「…あ…あ…あ…あ…!!」
と声を上げ、ブルブルと体を震わせていたかと思うと、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫を上げたのだった。