トモダチ 第16話
体を重ねている進ノ介の心臓がドクン、ドクンとやけに早く鼓動を打っている。
「…おいおい、進ノ介…!」
フッと苦笑すると、俺は優しく進ノ介の顔を見つめた。
「何もそんなに緊張することないだろう?」
「…だッ、…だって…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を潤ませている進ノ介。
「…フッ!」
思わず笑っていた。そして、ゆっくりと進ノ介の頭を撫でてやる。
「…本当にかわいいな、進ノ介は…」
俺はそう言うと、
「…本当に不思議な感覚だ…」
と言った。
「え?」
その言葉に進ノ介が思わず聞き返して来る。
「…この俺が、…機械生命体であるこの俺が、人間らしい行動を取ることになるとはな…!…それに…」
そう言うと俺は進ノ介の顔をじっと見つめた。
「…ついこの間まで敵同士だったのに、…今ではこうしてトモダチとして一緒にいられる…」
俺の脳裏には1人の女の子の姿があった。
「…メディック…」
その名前を思わず呟いた。
「…ハート…、…お前…」
「ああ、すまない!」
恥ずかしさを隠すように、俺はやや大きめの声を上げた。
「今のは聞かなかったことにしてくれ…!」
そう言うと俺は、進ノ介の首元へゆっくりと顔を埋めた。その瞬間、
「んあッ!?」
と進ノ介が声を上げ、体をピクリと跳ねらせる。
…チュッ!!…チュッ!!
優しく食むように、俺は進ノ介の首筋に口付けをする。チュッ、チュッと言うくすぐったい音が埃臭い部屋に響く。
「…あッ!!…あ…ッ!!」
進ノ介は顔を真っ赤にし、ピクピクと体を痙攣させる。と、その時だった。
「…ん?」
俺は、自分自身の下半身に硬いものがぶつかるのを感じ取り、思わず顔をその方向へ向けた。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
心なしか、進ノ介が震えている。
進ノ介のスラックス。2本の足の付け根部分。進ノ介の男としての象徴が豊かな膨らみを形成し、スラックスのその部分を大きく押し上げていた。よく見るとそれはビクビクと脈打っているのが分かった。
「おいおい、進ノ介」
苦笑しながら俺はそこを優しく右手で包み込む。その瞬間、
「んッ!!」
と進ノ介は声を上げて、体をビクンと跳ねらせた。
「…フフッ!」
俺は笑うと、進ノ介の大きく勃起しているペニスをやわやわと揉み始める。
「…んッ!!…んく…ッ!!…んん…ッ!!」
進ノ介は顔を真っ赤にして、艶めかしく身悶える。
「フフッ!感じてるのか、進ノ介?」
俺は進ノ介の耳元で囁くように言うと、再び進ノ介の首元を食み始めた。その途端、
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
と進ノ介が大声で喘ぐ。そして、両腕をもぞもぞと動かしたかと思うと、
「…へッ、…変…身…ッ!!」
と叫んだかと思うと、進ノ介の体が輝き始めた。
「…おお…」
何度も見たことのある進ノ介の、仮面ライダードライブ・タイプトライドロンに変身した姿。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
頭の先からつま先まで、全て真っ赤になっている。まぁ、顔は別の意味でだが。つまり、普段は進ノ介の心臓や呼吸器系の器官を守るためにあるはずの胸の部分の装甲が、今は付けられていなかった。そして、顔も普段はマスクがあるはずなのに、今はそれもなかった。
「いやらしい姿だな、進ノ介…!」
何となく嬉しい。俺が、進ノ介の体の上に覆い被さる俺が苦しくないようにと言う配慮なのか、今の進ノ介は光沢のある真っ赤な生地に真っ白なラインが入ったライドウェアだけの姿だった。
進ノ介の体の輪郭をくっきり表すかのようにぴっちりとその体に密着したライドウェアは、当然のことながら進ノ介のペニスの形をもクッキリと浮かび上がらせていた。そして、その先端が湿り気を帯び、よく見れば、てらてらと光る淫猥な液体が溢れ出していた。
「…何と艶めかしい姿なのだ、進ノ介…?」
俺はそう言うと、進ノ介の筋肉質な胸元にぷっくりと浮き出た2つの突起をキュッと摘まんでみた。その途端、
「んはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と進ノ介が悲鳴に似た声を上げる。
「…フフフ…!!」
俺は低く笑いながら、その2つの突起を捻ったり抓ったりする。そのたびに進ノ介は、
「あッ!!あッ!!ああッ!!ああッ!!」
と短い喘ぎ声を上げ、体をビクビクと跳ねらせる。
「…凄いな、…進ノ介…!」
いつの間にか、俺の顔も上気しているのが分かった。そして、呼吸が荒くなっているのも。
その時、俺はゆっくりと起き上がり、両手を伸ばし、ぐったりとベッドに横たわっている進ノ介の両腕を掴んだかと思うと、グイッと引っ張り上げた。
「…え?」
突然のことにきょとんとしている進ノ介。それでも顔は真っ赤になったままで。そして、
「…ハ、…ハート…?」
と俺を見上げている。
「まだまだ終わらないぞ、進ノ介!」
俺はそう言ったかと思うと、進ノ介の背後に回り、進ノ介を後ろから抱きすくめるようにした。そして、両手を進ノ介の前へ持って行き、進ノ介の両胸の2つの突起を再びクリクリとくすぐるように刺激し始めたのだ。その途端、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と進ノ介が掠れた喘ぎ声を上げ、体を硬直させた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
進ノ介の両胸の突起の周りで、俺の指が小刻みに動く。それらをひっかくようにしてみたり、弾いてみたり、くすぐるようにしてみたり。それに突起の周りをクルクルと回ってみたり。
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
進ノ介が悲鳴を上げ続け、
「…やッ、…止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と体をビクビクと跳ねらせた。
「…フフフ…!!」
俺は確実に興奮していた。今まで敵だった仮面ライダードライブの進ノ介が、俺の腕の中で悶えているのだから。まるで、進ノ介を俺が支配しているような、そんな感覚に襲われていた。それと同時に、
「止めるわけはないだろう、進ノ介?お前だってよがっているじゃないか…!」
と言いながら、俺は進ノ介の仮面ライダードライブ・タイプトライドロンの真っ赤なスーツの中で一際大きく膨らんでいる進ノ介のペニスを見つめていた。