トモダチ 第23話(最終話)

 

「ひぃぃぃぃやああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 俺の真っ赤に腫れ上がったペニスの先端が弾け、そこから濃白色な、強烈な異臭を放つ塊が物凄い勢いで飛び出した。そしてそれは、俺のペニスに顔を近付けてあった進ノ介の顔にまともにぶち当たったのだ。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 熱いそれをまともに浴びて、進ノ介が狂ったように叫び続ける。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 俺はと言うと、初めて事を為し得たその快楽と解放感から、心地よい体の重みを感じていた。口元に笑みを浮かべて。

 そう。次の目的に移行するために…。

「…なッ、…何すんだよおおおおッッッッ!!!!

 その時、俺の腕は進ノ介の頭から離れていた。顔中、真っ白になった進ノ介。目をしょぼしょぼさせ、タオル、タオルと辺りを必死に窺う。そんなものはここには当然のことだが、ない。

「…進ノ介!」

 俺はやや低い声でそう言うと、進ノ介の体を背後から掴んだ。その途端、

「…ッ!?

 と、進ノ介が体をビクリとさせる。

「…ハ、…ハート…!?

 俺は無言のまま、進ノ介の体を持ち上げ始めた。

「なッ、何をする気だッ、ハートッ!?

 進ノ介が慌てふためいて声を上ずらせる。

「心配するな、進ノ介。お前に怪我をさせるようなことはしない」

 そう言いながら、俺はあっと言う間に進ノ介の体をベッドの上に横たえていた。

「…ハ…ート…?」

 進ノ介の顔中に飛び散った俺の淫猥な液体を少しだけ手で掬い取ると、進ノ介の目がうっすらと開いた。

「1回だけだ…」

 その時、俺は進ノ介の体を跨いで立ち上がっていた。

「…うああ…ッ!!

 進ノ介の顔が真っ赤になっている。

 無理もない。進ノ介の頭上にはぶらぶらと揺れている俺の大きく勃起したペニスがあった。そしてそれは先端から透明な、淫猥な液体を滴らせていたのだ。

「…この1回だけだ…。それで、全てが終わる…!」

 俺はその時、自分の心の中に、今まで考えたこともなかったような感覚が押し寄せて来ているのを感じ取っていた。おぞましい感覚。

(進ノ介に犯されたい!)

 ただ、それだけだった。

「…ま、…まさか…!?

 進ノ介も気付いたようだ。それに反応するかのように、仮面ライダードライブ・タイプトライドロンの真っ赤なライドウェアから飛び出した進ノ介のペニスが再び息を吹き返し、進ノ介の体と垂直になるように勃起したのだ。

「…う、…ウソだろッ!?…ハートッ!?

 体とは裏腹に、言葉では必死にこれから起こり得るであろうことを否定しようとする進ノ介。

「…ああ。…ウソじゃない…!」

 俺はゆっくりと進ノ介のペニスの上へしゃがみ込むようにし始めた。そして、俺の筋肉質な、がっしりとした双丘の奥の、菊の蕾が進ノ介のペニスの先端で突かれたその瞬間、

「んんッ!!

「…っあ…ッ!!

 と、俺と進ノ介が同時に声を上げた。

「…嫌だ…!!

 顔を真っ赤にした進ノ介が震える声で言う。

「…止めて…くれ…!!

「止めない!」

 進ノ介の顔をじっと見つめて、俺は言った。

「…俺も味わってみたいのだ。…お前と、剛が1つになった時の、その感覚をな…!」

「…あ…あ…あ…あ…!!

 進ノ介はただ声を上げることしか出来ない。俺はニッコリと微笑むと、

「進ノ介。俺達、トモダチ、だろう?」

 と言ってやる。進ノ介はこの言葉に弱いのだ。すると、進ノ介は案の定、

「…ッ!!

 と押し黙る。

「…行くぞ…?」

 俺はゆっくりと腰を静め始めた。

 その時、俺の手の中にあった進ノ介の大きく勃起したペニスは鋼鉄のように硬いまま、俺の内部への侵入を今か今かと待ち侘びている。そして、それに俺の菊の蕾がゆっくりと押し開かれて行く。

「…んんんん…ッッッッ!!!!

 ビリビリとした痛みが俺の体を貫く。

「…んん…ッ、…く…うう…ッ!!

 痛いなんてものではない。メリメリと体を裂かれるような、あまりの痛みに意識が遠退きそうになる。その間に、進ノ介は、

「…っあ…ッ!!…ああッ!!ああッ!!…く…ッ、…あ…、…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と顔を真っ赤にし、眉間に皺を寄せ、首筋に血管を浮き上がらせて絶叫している。

「…痛てええええッッッッ!!!!…痛てえんだよオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!ハートおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 痛いのはこっちだ!思わず、そう叫びそうになった。だが、俺は進ノ介と1つになりたい。その思いだけが俺を突き動かしていたのは言うまでもなかった。

 …ズッ、…ズブズブ…ッ!!…ズブズブズブズブ…ッッッッ!!!!

 やがて、俺の菊の蕾の必死の抵抗を押し退けるかのように、進ノ介のペニスは俺の体内に入り込んだ。

「…ッ!!…はぁ…ッ、…は…ぁ…ッ!!

 全てが入り、俺の尻と進ノ介の腹部が触れ合う。

「…は、…入った…な…?」

 俺がニッコリとして言うと、進ノ介は、

「…あ…、…あああ…!!

 と声を漏らす。

「…動く…ぞ…?」

 そう言うと俺は、ゆっくりと腰を上下に振り始めた。

 …ズッ、…ズチュ…。…ズチュ…。

 進ノ介のペニスから溢れ出る淫猥な液体が潤滑剤になっているのか、それとも、未だに痛みを伴う俺の尻の菊の蕾が裂け、そこから血が流れているのか、俺の体と進ノ介のペニスとが淫猥な音を立てる。

「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!

「…ハ、…ハー…ト…?」

 進ノ介が驚いて声を上げるのも無理はない。

 俺も不思議な感覚がしていた。長い髪を振り乱し、淫らに喘いでいる俺。しかも、女性のように声を上ずらせ、進ノ介のペニスが与えて来る刺激を貪っている。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 その時だった。

 ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!

「…し、…進…ノ介…!?

 俺の真下で横たわっている進ノ介。その瞳がギラギラと輝き、俺の腰の動きに合わせるかのように、進ノ介の腰が上下に動いている。

「…フフッ!!

 進ノ介が笑った。そして、ゆっくりと体を起こし始めたのだ。

「…進…ノ…介…?」

 全てを理解したかのように、俺の体が今度はゆっくりとベッドに横たわる。もちろん、俺の尻の菊の蕾と進ノ介の鋼鉄のように硬いペニスは繋がったままで。その瞬間、ゾクゾクとした感覚が俺に押し寄せ、

「…ああ…、…あああ…!!

 と、俺は思わず声を上げていた。進ノ介は俺の両足を持ち上げ、膝立ちになる。そして、

「…行くぜ?」

 と、目をギラギラと光らせたその瞬間、物凄い勢いで腰を前後に振り始めたのだ。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 野獣のように咆える進ノ介。

「ふああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 進ノ介に犯されている。そう思っただけで、俺は我を忘れて叫び続けた。

 ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!

 淫猥な音はますます大きくなって行く。

「進ノ介ッ!!…進ノ介ええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!

 無我夢中で叫んでいた。

「…イ、…イクぞ、…ハート!!…お前の中で、…イクぞおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!!

 顔を真っ赤にし、切ない瞳をしている進ノ介が叫んだ。俺は大きく何度も頷きながら、

「ああ!!お前の手で、俺を犯してくれッ!!お前はッ、俺の最高のトモダチだッ!!

 と叫んだ。その瞬間だった。

「イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と進ノ介が叫び、俺の体の内部を突く腰の動きが最も激しくなった。そして、グンと大きな衝撃が俺の体を突いたその瞬間、

 ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!

 と言う物凄い音を立てて、俺の体内に熱いものが迸ったのが分かった。

「ひがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 狂ったように叫んだ。そして、

「イクッ!!イックウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言った瞬間、

 ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!

 と、俺のペニスから再び、大量の濃白色な液体が溢れ出したのだった。

 

「行くぞッ、ハートッ!!

 今日も犯罪者の逮捕に走り回っている俺達。

「ああ!任せておけ!」

 進ノ介と物凄い勢いで現場に飛び込んで行き、罪を犯す者達を捕らえる。

 あれから数日が経った。進ノ介と体を重ねたのはそれっきりで、それ以来は全くない。

 進ノ介には剛と言う相棒であり、大切な人がいる。そんな2人の関係を裂くことは出来ない。あれが、一時の気の迷いだったのか、それとも興味本位だったのかは分からない。

 だが、俺にとって進ノ介は、いや、進ノ介も剛も、2人と一緒にいる警視庁特状課のみんなも、大事な大事な「トモダチ」であることには変わりはない。

(…メディック…)

 時々、空を見上げて、自分の中で大事な存在だったメディックを想う。

(…俺は、…こうやってみんなと仲良くなってるよ…。…お前にもらった、…この命でな…)

 雲の合間に、メディックの顔が浮かんだ。

「…ハート様と、…皆様の、…永遠の友情を信じます…」

 純白の女神が、静かに微笑んでいたように思えた。

 

トモダチ 完