歪んだ友情 第17話(最終話)
「…ど、…どう…して…!?」
目の前、性格には背後で起こっていることが未だに理解出来ない、イエローライオンに変身したままの丈。
「…ず、…頭脳獣…ッ!?…いつの間に…!?」
目を見開き、信じられないと言った表情をしている。自分の後ろは壁だと思っていた。豪に四肢を拘束され、男としての象徴であるペニスを散々刺激され、何度射精しただろう。それなのに、倒れ込んだ自分と壁の間に頭脳獣が立っていたのだ。
「…プッ!!…ククク…!!」
目の前では豪が、目をギラギラさせて不気味に笑っている。そして、
「ひゃーっはっはっはっは…!!」
と下衆な笑い声を上げたのだ。
「そうさ!!その頭脳獣の名前はカメレオンヅノー。僕が作り上げた最高傑作さッ!!」
「…ど、…どう言うこと…だよ…ッ…!?」
何度も強制的に射精させられたせいで体に思うように力が入らず、立ち上がることすら出来ない。イエローライオンに変身したまま、光沢のある白いズボンは股間を引き裂かれ、どす黒いペニスを飛び出させている。それは少しずつ小さくなり始めていた。すると豪はフンと鼻で笑い、
「最初から僕は正常なんかじゃなかったんだよ!!ビアス様に認められたくて、ケンプやマゼンダに一泡吹かせたくて仕組んだことなのさ!!だが、それだけでは君達ライブマンに勝てるわけがない。どうしたものかと思っていたところに、上手い具合に君が飛び込んで来てくれたってことだよ!!」
と言った。
「…オレを、…騙した…のか…?」
丈は相変わらず呆然として豪を見上げている。すると、豪はフンと笑って、
「…別に騙したわけじゃないよ…!」
と言うと、丈の目の前でゆっくりと腰を下ろす。そして、呆然としている丈の両頬を両手で挟み込むと、
「…丈に、…僕の傍にずっといて欲しいと言う気持ちは変わらないよ。…だって、僕は丈を愛しているんだもの…!!」
と言い、顔を近付け、丈にそっと口付けた。
「…ん…ッ!?」
突然のことが丈を現実に引き戻す。そして、
「…ん…ッ、…んんんん…ッッッッ!!!!」
と言う呻き声が聞こえたかと思うと、丈の両腕が豪の両肩を掴む。そして次の瞬間、豪は丈に思い切り突き飛ばされ、後ろへひっくり返った。
「…丈…?」
驚いて声を上げる豪。だが、その口元には不気味な笑みが浮かんでいる。
「…おめえってやつは…!!…おめえってやつはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
怒りにブルブルと震える丈。何とかして立ち上がろうと懸命に踏ん張る。
その時だった。
「グオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
丈と豪の間にカメレオンヅノーが入り込んだかと思うと、そのゴツゴツとした右腕が大きく動いた。そして、
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
と言う鈍い音共に、丈の体が吹き飛んでいた。
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
丈はその衝撃で飛ばされ、ドサッと音を立てて地面に倒れ込んだ。
その時、カメレオンヅノーの指先が光り、無数の針のように変化した。そして次の瞬間、それらが放たれ、丈の体に突き刺さり始めたのだ。
ドスッ!!ドスドスドスドスッッッッ!!!!
「ぐぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
丈の悲鳴が辺りに響き渡り、丈は痛みで顔を歪める。
「ひゃーっはっはっはっは…!!」
狂ったように笑い出す豪。
「…ご、…豪…ぉぉぉぉ…ッッッッ!!!!」
荒い息をしながら豪を睨み付ける丈。だが、その目の奥には明らかに怯えの色が見え隠れしていた。
「…ククク…!!」
勝ち誇った笑みで丈を見下ろす豪。
「…このカメレオンヅノーは、カメレオンの特性である擬態と、忍者のように身を隠す特性を備えているんだ。君が拘束されていたと思っていた壁は、本当はカメレオンヅノーの体の中だったってわけだよ!!」
「…ッ!!」
丈は必死に体を起こそうとする。だが、度重なる射精のたびに体力を奪われたせいもあり、なかなか起き上がることが出来ない。
「さぁ、丈ッッッッ!!!!今度こそッ、本当に僕だけのものになってもらうよッ!!…やれッ、カメレオンヅノオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
豪が大声を上げた。
その瞬間、カメレオンヅノーの体中が光ったかと思うと、丈の体に突き刺さっている針までもが妖しく光り始めたのだ。
「んなッ!?…な、…何だ…ッ!!」
その妖しい光が丈の体をも包み込み、体が熱くなって行く。
ドクンッ!!ドクンッ!!
不意に心臓が大きく高鳴り、
「はうッ!?」
と、丈は悶絶し始めた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
おぞましい感情がざわざわと丈の感情を支配し始める。体が何だかもぞもぞとした感覚に包まれ、まともな思考能力を奪う。
「…あ…、…うぁぁぁぁ…!!」
丈の目が虚ろになり、口は半開きになり、その端から涎が溢れ始める。と同時に、丈のペニスが再びムクムクと頭をもたげ始めたのだ。
「さぁ、丈ッ!!今度こそ、完全に僕のものになるんだッッッッ!!!!」
「…ぁぁぁぁ…。…ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
丈が次第に叫び声を大きくし、ガクリと地面に仰向けにひっくり返った。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
懸命におぞましい感情に耐えようと、必死にもがいている姿が光の中に見える。仰向けになり、腰をガクガクと上下に振る。そのたびに、その中心に屹立した丈のペニスがビクン、ビクンと大きく揺れる。そして、
「ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!…イッ、…イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!」
と叫んだかと思うと、
「イックウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、体を弓なりにした。その瞬間だった。
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!
丈のペニスが天を向いて真っ直ぐに勃ったかと思うと先端が膨らみ、そこから大量の精液が噴水のごとく飛び出したのだ。
「ひゃーっはっはっはっは…!!カメレオンヅノーのその針には、君の全身の性感帯を刺激する特殊な液体が塗り込んであるんだよッ!!とどめだッ、丈オオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
豪が高らかに笑う声が丈の耳を劈く。
「…ご、…豪…オオオオオオオオ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
丈が豪を見つめる。だが、その時、
「…ううッ、…うがああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!…まッ、…また…ッ…!!…イクッ!!イクッ!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と丈が再び叫び、腰をグンと浮かせた。と同時に、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!
と大量の精液が再び放たれた。
「…た、…助け…て…くれ…ッ!!…ご…う…ッ!!」
どのくらいの時間が経っただろう。その光が消えた時、そこからは体を大きく弓なりにし、ブルブルと体を震わせる丈が現れた。
「…ククク…!!」
豪は笑っている。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
顔を真っ赤にし、目をカッと見開いている。その口元からは涎が溢れた痕。弓なりになった体をブルブルと震わせ、大きく勃起したままのペニスは先端を真っ赤に腫れ上がらせ、吐き出した淫猥な液体でてらてらと照り輝いている。そして、
「…うう…ッ!!」
と呻いたかと思うと、丈の体から力が抜け、床に大の字に伸びた。
「ひゃーっはっはっはっは…!!」
完全に勝利を確信した豪が狂ったように笑い始める。そして、天井を仰いだ。
「ビアス様ッ、ご覧下さいッ!!…大原丈を、…イエローライオンを倒しました!!…次は丈のコピー頭脳獣を作り出し、ライブマンのもとへ送り込み、奴らを内部から分裂させてご覧に入れますッ!!」
豪が歓喜に満ち溢れた声を上げるのを、丈はボンヤリとしながら聞いていた。
「…さぁ、…丈…!!」
クルリと振り返る豪。その手には、丈が放った精液を納めた試験管が握られていた。その中には、丈の精液がなみなみと入っている。
「…これを使って、頭脳獣ジョウヅノーを作り上げるよ。…正常じゃなくなるのは、丈の方だッ!!よく見てるんだなッッッッ!!!!」
そう言った瞬間、カメレオンヅノーが頭脳獣の元となる脳を持って来た。そこへ丈の精液をトロトロとかける豪。
「…止めろ…ッ!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!豪オオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
体を何とかして起こそうとしながら、絶叫する丈。
「カオスファントムエネルギーッ、照射ッッッッ!!!!」
豪はそう言うと、近くにあった装置のスイッチを押した。と同時に、眩しい光がそれを包み込み、次の瞬間、人型に姿を変えたのだ。
「…オレが…、…2人…!?」
丈が呆然となる。そこには丈そっくりの男が立っていたのだ。
「これは丈の精液、言わば丈の遺伝子から作り上げた頭脳獣。丈の全ての情報を持っているんだ。だから行動パターンも本物と同じだし、ライブマンに絶対に怪しまれることはない!!これで憎きライブマンもおしまいさッ!!」
そう言って高らかに笑う豪。
「…う…!!」
その瞬間、丈の体から力が抜け、床に伸びた。
「さぁ、行けッ!!カメレオンヅノーッ!!ジョウヅノーッ!!」
豪がそう言うと、2体は豪のラボを出て行った。
「…さてと…」
豪はそう言うと、引き出しから注射器を取り出した。そこには透明な液体が入っていた。
「…酷いことをしてごめんね、丈…」
豪はそう言うと、気絶している丈の顔に自身の顔を近付け、静かに口付けた。
「…丈。…君には永遠に僕の傍にいてもらうよ。…僕だけを守るイエローライオンになるんだ…!!」
そう言いながら、豪は丈の腕に持っていた注射器を刺し込み、液体を注入した。次の瞬間、丈の体が妖しく光った。と同時に、丈のスーツの股間部分が元通りになった。
「…起きてよ、丈」
豪はそう言うと、丈のスーツの股間部分を優しく包み込んだ。そして、優しく上下を始めたのである。
「…ん…ッ、…ああ…ッ!!」
丈が時々、体をピクピクと反応させ、ゆっくりと目を開いた。そして、
「…豪…」
と、豪を認めるとニッコリと微笑んだ。
「また元気になったね、丈のここ!!」
嬉しそうに丈のペニスを握る豪。
「…あぁ。…かわいい豪が触るからな!!」
丈はそう言うとゆっくりと起き上がった。すると、豪は立ち上がり、
「立ってよ、丈」
と言った。それに釣られるかのように、丈もゆっくりと起き上がる。
「…やっぱり丈はカッコいいよね!!」
そう言うと豪は、ゆっくりと丈に近付き、丈の胸に顔を埋めた。
「…豪…」
丈が豪を優しく抱き締め、その頭を静かに撫でる。その時、豪は丈のペニスをスーツ越しに優しく握る。
「んッ!!」
丈がピクリと反応する。
「…丈。…今夜は僕を愛してよ…!!」
顔を赤らめて言う豪。すると丈はニッコリと微笑み、
「…かしこまりました…!!」
と言った。そして、豪を膝下から掬うように抱き上げ、ラボを出た。
2人は、地下室の奥へとその姿を消したのだった。
歪んだ友情 完