歪んだ友情Ⅱ 第10話
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドププププププッッッッッッ!!!!!!
鈍い音が、イエローライオンに変身している大原丈の足元から聞こえる。その音と同時に、何かがビクビクと蠢く脈動が、丈の足を伝って分かった。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
丈の足の下で、ブラックバイソンに変身した鉄也が何度も何度も体を跳ね上げる。
丈の右足が鉄也の股間を踏み付け、小刻みに刺激した。その刺激に耐えかね、鉄也が射精して果てたのだ。
「…ククク…!!」
丈が低く笑い声を上げ、
「…鉄也よぉ。…おめぇ、…本当は変態なんじゃねぇの?」
と揶揄を投げ掛ける。だが鉄也は、
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と荒い呼吸をするだけで、丈の言葉にピクリとも反応しない。
「…まぁ、いいや…!!」
そう言うと、丈はゆっくりと足を上げる。
「うっわぁ~!」
その光景を見た瞬間、丈が声を上げた。
「鉄也ぁッ!!おめぇの汚ねぇ液体がオレの足の裏についたじゃねぇかよッ!!」
そう言った丈は片足飛びで鉄也から離れると近くにあった家具に足を擦り付け、淫猥な液体を拭い始めた。
「…あ…、…あぁぁ…!!」
丈の動きをゆっくりと目で追っていた鉄也が呻く。丈が塗り付けた鉄也の精液のせいで、部屋の中に淫猥な臭気が立ち込め始める。
「…それにしてもさぁ…!!」
暫くすると丈は鉄也のもとへ歩み寄り、ゆっくりとしゃがみ込んだ。
「…鉄也のこれ、…きれいなピンク色をしてやがる…!!」
光沢のある鮮やかな白色のズボン。その股間部分が鉄也の精液でぐっしょりと濡れ、光沢を失い、スーツにピッタリと張り付いたようになった鉄也のペニスが、未だにドクンドクンと脈打っていた。その先端部分、鮮やかな括れを現わした鉄也のそれがスーツから透けて淫猥に見えていたのである。
「…なぁ、鉄也ってば!!」
そう言った丈が鉄也のペニスを再びギュッと握った。その途端、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と鉄也が目をカッと見開き、叫び声を上げた。
「あはッ!!鉄也のコイツ、まだビクビクしてらぁ!!」
丈の手に、鉄也のペニスの脈動が伝わる。
「取り敢えず、コイツをきれいにしねぇとな!!」
そう言った丈が手に隠し持っていたものを見た瞬間、鉄也は、
「…う…、…あぁぁ…!!」
と声を上げ、小さく首を左右に振った。
それは、装置と言った方がいいかもしれなかった。黒く細いゴム管の先端がキャップのような形をしており、そこにはリモコンが付いていた。そして、もう片方の先端には試験管が取り付けられていたのだ。
「…や、…め…て…、…下…さい…!!」
その目からは涙が零れる。だが丈はにんまりと笑い、
「何言ってんだよ、鉄也ぁ?この液体は豪様へ捧げるんだぜ?ありがたく思わねぇとダメだろう?」
と言うと、それを鉄也のペニスへ近付けた。
ズボッ!!
と言う威勢の良い音がした途端、
「…う、…うあああ…ッッッ!!!!」
と鉄也が声を上げる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
鉄也の顔に怯えの色が見える。スーツ越しのペニスの先端に付けられた黒く細いゴム管。その先には冷たく光るガラスの試験管と、丈の手にはリモコンが握られていたからだ。
「…じゃあ、…行くぜ?」
そう言った丈が静かにリモコンのスイッチを入れた。その時だった。
ウィィィンンン…。
と言う、モーターが動き始める音がしたと思った次の瞬間、
ズボボボボ…ッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえ始め、
「んんッ!?ああッ!?ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う鉄也の絶叫が耳を劈いた。
「ひがああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!うぅぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
目をカッと見開いた鉄也の顔が真っ赤になり、首筋には血管が浮き出ている。
「…じょッ、…丈さああああんんんんッッッッ!!!!…とッ、…止めて…くれええええッッッッ!!!!」
射精直後のペニスの先端を更に、いつもよりも強い力で刺激され、鉄也の体を苦痛以外の何物でもないものが襲っているに違いない。だが、丈は、
「そうかそうかぁ!そんなに気持ちいいのかぁ!!」
と鉄也の言葉に聞く耳を持たない。
「オレも最初、豪様にそれを付けられた時はもんのすげぇ、快感でさぁ!!オレも物凄く叫んじまったぜ!!」
丈は今、スイッチを止めるどころか、鉄也の体に覆い被さるようにし、鉄也の抵抗をガッチリと押さえ込んでいたのである。
「ひぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そうこうしていると、鉄也が突然、腰をグンと突き上げた。
ドビュッ!!ドビュッ!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
鈍い音が再び聞こえたかと思った途端、試験管の中へ濃白色な液体が物凄い勢いで吸い込まれて行ったのである。
「おおおおッッッッ!!!!すげええええッッッッ!!!!」
丈の目がキラキラと輝く。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
鉄也は相変わらず絶叫し続ける。だが丈は、相変わらずリモコンのスイッチを止めようとはしない。
「…もッ、…もうッ!!…止めてくれええええッッッッ!!!!」
鉄也が泣き叫ぶ。
「…壊れるッ!!…オレの、…オレの、…チンポが…ッ!!…壊れるううううッッッッ!!!!…ひぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
無意識だったのだろうが、鉄也の右手が、上に覆い被さっている丈の肩をぐっと掴んでいた。
「…しょうがねぇなぁ…!!」
そう言うと、丈はリモコンのスイッチを切った。
静寂が辺りを包み込んだ瞬間、
「…ッ!?…ぐ…ッ!!…うう…ッ!!」
と鉄也の呻き声が聞こえ、丈が鉄也の体から起き上がると、エビのように背中を丸め、股間を手で覆い、ぐったりとなった。
「おい、鉄也!正面向かねぇと、試験管が取れねぇだろ?」
丈がそう言って、鉄也のペニスに装着されている黒いゴムを取ろうとしたその時だった。
…ビッ!!…ビィィィッッッ!!!!
何度も聞き慣れたような、鈍い音が丈の耳に聞こえた。その瞬間、丈が大声で笑い始めたのだ。
「…てッ、…鉄…也…ッ!!…お前の、…チンポ、…丸見えだぜ…ッ!!」
ぐったりと仰向けに横たわった鉄也。そのスーツの股間部分が引き裂かれ、そこから鉄也のペニスが飛び出していたのだった。