どっちもどっち 第5話

 

 …キュ…ッ!!…キュッ、…キュルルルル…ッ!!

 生地が擦れ合うような音と同時に、

「…んッ!!…んあ…ッ!!…あ、…あぁ…ッ!!

 と言う艶かしい声が響く。

「ほぉら。…どうだぁ、アキラぁ?」

 ベッドの上で、ブラックマスクにオーラチェンジしたケンタがもぞもぞと蠢いている。ケンタのスーツは光沢のある黒で、そのガッシリとした体つきをクッキリと浮き立たせているだけではなく、ぷりんとした尻が持ち上がり、淫猥さを余慶に引き立たせていた。

「…も、…もう…ッ!!…ヤダ…ぁ…ッ!!

 ケンタの体の下から、ヒクヒクとしゃくり上げる声が聞こえる。と同時に、荒い息遣いも。時折見える、青い色。ブルーマスクにオーラチェンジしたアキラが巨漢のケンタに伸し掛かられ、身動きが取れないでいた。

「決めたぜ!!今日はお前の身体検査をしてやるよッ!!

 そう言うとケンタは体を起こした。そして、アキラの体をしっかりと抱きかかえたのである。

「…あ…」

 アキラが声を上げたのも束の間、ケンタは器用にアキラを反転させると、自身は胡坐をかき、その足の上にちょこんとアキラを座らせた。

「…ケ、…ケン…タ…!?

 アキラの表情が恐怖に引き攣る。

「…ククク…!!

 アキラの右の耳元で、ケンタが不気味に笑う。

「たぁっぷり狂わせてやるからな!!ア・キ・ラ・ちゃんッッッッ!!!!

 そう言うとケンタは、アキラの右耳を唇でそっと食んだ。その瞬間、

「ひぃっ!!

 と、アキラが肩をすくめる。そんなアキラにはお構いなしに、ケンタはアキラの耳を執拗に舐め続ける。

 クチュッ!!クチュクチュッ!!!!キュッ!!キュッ!!

「ひああああッッッッ!!!!

 アキラの耳元で、淫猥な音が響き渡り、アキラの体中に鳥肌が立つ。

「…やッ、…止めて…ッ!!…ケンタ…ぁ…ッ!!…気持ち、…悪い…ッ!!…ふああああッッッッ!!!!

 アキラが体を動かそうとするが、これまた無駄な抵抗である。ケンタにガッチリと抱えられ、また身動きが取れなくなっていた。と同時に、アキラは自身の尻の窪みに何かが当たっているのを感じていた。それが何か分かった途端、アキラは顔を真っ赤にし、

「うぅわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と叫んでいた。

「…ちょッ、…ちょっと…ッ、…ケッ、…ケンタああああッッッッ!!!!

「フフッ!!バレちゃあ、しょうがねえよなァッ!?

 ケンタはニヤニヤ笑いながらそう言うと、

「かわいいアキラちゃんのお尻に、オレのをぶち込んでやりたいなぁッ!!

 と言うと、大きく勃起した自身のペニスをアキラの尻に押し付け、腰を上下に動かした。それはつまり、それがアキラの双丘の窪みにグイグイと押し当てられることを意味し、

「うぎゃああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と、アキラは悲鳴を上げていた。

「…やッ、やだ…ッ!!…ケッ、…ケンタああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 アキラがそう叫んでも、ケンタの腰の動きが止まることはなかった。そして、そのままアキラの耳元を舐め続ける。

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 淫猥な音がアキラの耳を襲い、

「ひいいいいッッッッ!!!!あッ!!あッ!!ああああッッッッ!!!!

 と叫び続ける。ケンタの舌の動きが与えるゾクゾクとした感覚が全身を襲い、それに伴って少しずつ体から力が抜けて行くのが分かった。

「…さぁって…!!…次はここかなあ?」

 ケンタがそう言った時、アキラをまるごとガッチリ抱え込んでいる両腕がゆっくりとアキラの胸の方へ動き始めた。そして、アキラの両胸の2つの突起をキュッと摘んだ。その途端、

「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と、アキラが悲鳴を上げ、上半身をグインと仰け反らせた。

「あはッ!!やぁっぱり、アキラはここが感じやすいんだなぁッ!!

 ケンタが面白そうに、アキラの胸の突起を弄り回す。ぷっくりと浮き出たアキラの両胸の小さな突起をクリクリとくすぐるように刺激したり、その周りをゆっくりと撫でたかと思えば、また同じように小刻みに刺激を加える。かと思えば、キュッと摘んだりを延々と繰り返す。

「…んひゃッ!!…あ…あ…あ…あ…!!…ああッ!!ああッ!!…んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 アキラは顔を真っ赤にし、目尻に涙を溜めて悲鳴を上げ続ける。

「…もッ、…もうッ、…やだああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 くすぐったいのか、気持ち良いのか分からないような感覚。今までに感じたことのないその感覚がアキラを襲う。

(…ヤバ…い…ッ!!

 その時、アキラは感じていた。

 自身の2本の足の付け根。そこに息づく、アキラの男としての象徴であるペニス。それが熱を帯び、少しずつ、いや、急速にムクムクと頭をもたげ始めているのを。

 その時だった。

「…さぁって…と!!

 ケンタがニヤリとする。

「…ッッッッ!!??

 その顔にアキラは顔を真っ青にする。ニヤニヤと不気味に笑うケンタ。今まで見たことがないほどに、ケンタは意地悪い目付きをしていた。

「覚悟はいいかい、アキラちゃん?」

「…え…?」

 アキラが体を震わせる。

「…ココは…、…どうなってるかなぁ?」

 ケンタの手がゆっくりとアキラの体を撫でながら下へ下りて行く。まるで焦らすように。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 ブラックマスクの真っ白なグローブに包まれた右手が下りて行くその場所には、こんもりとした山が出来上がっている。

「…ヤ…、…ヤダ…ッ!!…お、…お願い…ッ!!…そこだけは…ッ!!

 その手の動きを追いながら、アキラが声を震わせる。両腕もガッチリと抱え込まれているため、ケンタの右手を掴むことも、抵抗することも出来ないでいる。

「…ククク…!!

 ケンタの右手がゆっくりとアキラの体を下りて行き、その部分へ辿り着くとアキラのそれを静かに包み込み、キュッと握り締めたのである。その途端、強烈な刺激が体をビリビリと流れ、

「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と、アキラは大声を上げ、体を大きく仰け反らせたのだった。

 

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