処刑!メガレッド 第8話
…コツ…、…コツ…。
扉が開き、静かに足音を響かせながら入って来た男。
顔を真っ黒な覆面で覆い、目だけを出している。
(…あの目…、…どこかで…)
何となくだが、健太はその男と以前、どこかで会ったことがあるような気がしていた。だが今、目の前にはメガブルーにインストールした瞬が自分に対して敵意剥き出しで立っている。更に、健太自身はそんな瞬に2本の足の間に息づく、自身のプライドとも言えるべきペニスを刺激され、勃起させられた上に強制的に射精までさせられた。その屈辱の方が勝り、冷静に物事を考える余裕を失っていた。
「…ククク…!!」
その男が低く笑った。覆面の間から見えている目はギラギラと輝いている。その風貌は健太よりも背が高く、腕や足の筋肉も健太のそれに比べて隆々としており、明らかに自分とはレベルが違う存在だと言うのは直感で分かった。
「なぁ、健太ぁ」
瞬がニヤニヤしながら健太を呼ぶ。そして、
「早く降伏しちゃえよ、健太ぁ。ここから先はマジでキツイぜえ?」
と言うと、その目をギラリと輝かせた。
「…だッ、…誰がッ!!…オレは、…オレはッ!!…てめえなんかにッ!!…ぜってえッ、降伏しねええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にして健太が怒鳴ったその時だった。瞬は一瞬、目を伏せたかと思うと、
「…ふう…!!」
と溜め息を吐き、健太の足元に置いていた椅子から立ち上がるとその椅子を持ち、健太と距離を置いた。
「…ッッッッ!!!?」
その瞬間、瞬の憎悪の感情が膨れ上がったような気がした。その時、瞬が目をギラリと光らせ、
「やれッ!!」
と言った。すると、その大男が健太のもとへやって来たかと思うと、健太の腹の上にどっかり腰を下ろした。その瞬間、
「ぐふッ!?」
と、健太は目を見開き、呻き声を上げ、大男が座った反動で体をV字に折り曲げた。
「…んな…ッ!!…な、…何…すんだよ…ッッッッ!!!!…どけよオオオオッッッッ!!!!」
健太は手足をバタバタと動かす。すると瞬が、
「…健太ぁ…。…ここからはマジで地獄だからなッ!?…覚悟するんだなッッッッ!!!!」
と言うと、健太の腹の上に座っている男に、
「健太を狂わせてやれ!!」
と耳元で囁いた。その時、その男の目がギラリと光ったかと思うと、
「覚悟しろよッ、健太ああああッッッッ!!!!」
その男が言った。
「…そッ、…その声…ッ!?」
健太が言いかけた時、その男の右手が後ろへ伸びたかと思うと、健太の2本の足の付け根部分に息づく、健太の男としての象徴であるペニスの下に息づく2つの球体を物凄い力で握ったのだ。
「うぐッ!?」
途端に襲って来る鈍い痛み。それに健太が目をカッと見開き、ビクンと体を跳ねらせる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
息が出来ない。じわじわと来る鈍い痛みが激痛に変わって行く。
「…ククク…!!」
その男はニヤニヤと笑っている。
「…健太ぁ…!!…お前のタマタマ、…オレが握り潰してやるからな…!!」
そう言うが早いか、その男は手に力を込め、2つの球体に徐々に圧力をかけて行く。
…ゴリッ!!…ゴキュッ!!
鈍い音と同時に、健太の2つの球体が不自然に歪む。
「…あッ!!…ぁぁぁぁ…!!」
目をカッと見開き、体をブルブルと震わせる健太。体がビクビクと跳ね上がったその途端、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫し始めた。
「痛ってええええええええええええええええええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ぐぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
健太が顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて首筋に血管を浮き立たせて絶叫する。
「降伏するか、健太ぁ?」
瞬が冷ややかに言う。だが健太は、
「…る…か…!!」
と、頭を左右にブルブルと振って何かを呟いた。
「あん?聞こえねぇよ、健太」
「…降伏…、…するか…よ…ッ!!」
その目がうっすらと開き、健太がニヤリと笑う。
「…こんなの…、…どうってこと…、…ねえッ!!」
その途端、健太の腹の上に座っている男が目をカッと見開いた。
「貴様ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ゴキュッ!!ゴキュゴキュッッッッ!!!!
健太の2つの球体は、その男が与えて来る圧力から逃げようと、不自然に形を変えて動き回る。それが、健太自身に強烈な痛みを与えていた。
「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
健太は体を仰け反らせて絶叫する。
「相変わらず生意気だなああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!本当に握り潰してやるからなああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太の2つの球体を握り締めている男の手に、より一層の力が込められた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「健太あッ!!降伏しろよオオオオッッッッ!!!!そうすれば楽になるんだぜッッッッ!!!?」
瞬が半ば苛立って言う。だが、健太は首を横に振り、
「…す…る…か…ッッッッ!!!!…オレはッ、…オレはああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!…絶対にッッッッッッッッ!!!!!!!!負けねエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫んでいた。
「貴様アアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!」
カッとなった大男が健太の2つの球体を本気で握り潰そうとしたその時だった。
「止めろッッッッ!!!!」
突然、瞬が叫び声を上げた。
「…ッッッッ!!!?」
健太は薄目を開く。
「…しゅ、…瞬…様…?」
健太の腹の上の大男は呆然と瞬を見ている。
「もういいッ!!健太を使い物にならなくしてしまったら面白くないしな!!」
瞬ははああああ、と大きな溜め息を吐くと、
「…それに、健太は俺のおもちゃだ…!!…いくらあなたでも、俺のモノを壊したらッ、絶対に許さねえからなッ!!」
と、最後には怒鳴っていた。
「…もッ、…申し訳ありません…。…瞬…様…!!」
その大男はしゅんとなると、健太の腹の上から立ち上がった。その代わりに、今度は瞬が健太の腹の上に腰を下ろした。
「…うぐ…ッ!!」
その大男の時とは違い、ゆっくりと腰掛けた瞬。その体重が掛かり、健太は呻く。
「…フッ…!!」
そんな健太を見て、瞬は笑った。
「…な…、…何…だよ…。…瞬…?」
健太は荒い息をしながらも瞬を睨み付ける。
「…さすがだよ、健太。…ますますお前をボロボロにしたくなったぜ!!」
瞬の目がギラリと光る。すると健太はニヤリと笑い、
「…してみろよ。…オレは…、…耐えて見せるぜ…ッ!!」
と言った。その時、瞬がふぅん、と頷いたかと思うと、
「…こんなことをされてもか?」
と言い、その腕が健太の体を這い始めた。