処刑!メガレッド 第16話
「おい、メガレッド!瞬様がお呼びだ!」
翌日。
独房でぼんやりとしているメガレッド・健太のもとへ、あの覆面の男が現れた。相変わらず、目だけがギラギラと輝いている。そして、その目線は健太のペニスへと注がれていた。健太はその視線に気付くと、
「…どッ、どこ見てんだよッ、変態ッ!!」
と怒鳴り、顔を真っ赤にしてその股間を手で覆った。
「…フッ!!」
男は鼻で笑うとツカツカと健太へ近付き、ガシッと健太の腕を掴んだ。
「…痛ッ!!」
その腕の力の強いこと。するとその男は健太をグイッと引き寄せた。
「…あ…」
フワリと体が浮くようになる健太。そんな健太の腰をガッシリと掴むと、その男は、
「…いいなァ…!!…今すぐ、ここで犯してやりたいくらいだ…!!」
と言いながら、はぁはぁと呼吸を荒くした。そんな男の息遣いに、
「…ッッッッ!!!!」
と、健太は背筋が凍る思いがした。
「…フッ!!」
その男が悪戯っぽくニヤリとすると、
「後でその体、たっぷりと遊んでやるよ!!」
と言い、健太の尻をパチンと叩いた。
(…この声…)
牢獄の扉が開かれ、健太はネジレジアの戦闘兵・クネクネに連れられて行く。
(…あの声…、…確かにどこかで聞いた気がするんだけど…)
瞬のもとへ連れて行かれる間、健太はその声の主を懸命に探し出していた。
「よう、健太ぁ!」
健太が連れて行かれたところには瞬がいた。その目が少しだけ見開かれたかと思うと、
「風邪引くぜ、健太ぁ?」
と言いながら、その口元を不気味に歪めた。そんな瞬の逞しい体の下、ガッシリとした下半身の付け根では瞬の男としての象徴であるペニスがメガブルーのスーツの中で大きく、太く、臍へ向かって真っ直ぐに伸びていた。
「…て…め…え…ッッッッ!!!!」
両手を後ろ手に縛られ、おまけに全裸と言う何とも情けない姿で瞬を睨み付ける健太。それはつまり、瞬に自身の男としての象徴であるペニスを曝け出していることを意味していた。そして、そのペニスは勢いをなくし、だらんと垂れ下がっていたのだ。
「しょうがねぇなァ…!」
瞬は苦笑すると、
「これ、着けなよ」
と言って何かを放り投げた。
「…デ、…デジ…タイザー?」
それを見た途端、健太の顔色が変わった。
「…お前、…何か企んでやがるのか…!?」
キッと瞬を睨み付ける健太。だが、その視線はきょときょとと忙しなく動いている。すると瞬は、
「べっつにぃ?」
と言うと、
「何にも企んでいないさ。ただ、お前の素っ裸と言うか、お前の汚ねぇものをいつまでも見ていたくねぇだけだし?…それよりも、お前の雄姿をしっかり見せてくれよ!!」
と言った。
「…」
健太は何も言わない。そして目の前に放り投げられたデジタイザーも取らないでいた。
「…く…ッ…!!」
健太は躊躇っていた。
(…オレは…。…オレは…!!)
この間、瞬にやられたことを思い返していた。そして、冷たい牢の中で、独りでしていたことも…。
(…これを…、…これを着たら…!!)
インストールしてメガレッドに変身する。そうすることによってパワーだけでなく、感度も増幅される。そうなれば、瞬がどんなことをするのか、その行動も既に分かっていることだ。
(…そうなってしまうと、オレは…)
「おい、健太!」
気が付けば目の前に瞬がいた。
「うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
突然のことにビックリして声を上げる健太。
「どうしたんだよぉ、健太ぁ。インストールしろよ!!」
そして、ギラリと瞳を光らせると、
「俺らに処刑されるためになッ!!」
と言った。
「それとも何か?俺達と戦う時は全裸で戦うってか?そのチンチンをブラブラさせて?」
フンと鼻で笑い、健太を見下すように言ったかと思うと、無防備な健太のペニスをキュッと握った。
「んああああッッッッ!!!!」
情けない声で喘ぐ健太。その時、健太の中で何かが弾けた。
「…てッ、…てんめええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太はカッとなってすぐにデジタイザーを腕に巻いた。
そして、
「インストールッ!!」
と叫んだ。その瞬間、健太の体は眩しい光に包まれ、その光が消えた時、健太は再び光沢のある鮮やかな赤色のスーツに身を包んでいた。
「メガレッドッ!!」
ポーズを決めて構える健太。そのスーツは相変わらずの密着度だった。いや、前よりもピッチリと締め付けて来る。健太の腕や腹の筋肉、腕、足のゴツゴツ感までがくっきりとしている。
そして。
健太のガッシリとした2本の足の付け根部分。健太の男としての象徴であるペニス。それが今、何故か完全に勃起していたのだ。その先端の括れや血管の1つ1つまでもをクッキリと浮かび上がらせて。
(…し、しまった…ッッッッ!!!!)
気付いた時は既に遅かった。
「…ククク…!!」
瞬には分かっていたのだ。健太は頭よりも行動が先だと言うことを。そして、もう1つ。健太の感情。
(…な、…何だよ…ッ!?…この…気持ち…ッ!?)
スーツを身に着けた途端、体中が疼いて仕方がないのだ。
「…く…ッ、…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
ドクン、ドクン、と心臓が大きく高鳴り、それに伴って呼吸が大きくなる。何よりも、健太のペニスがビクッ、ビクッ、と脈打っていたのだ。
「(…こうなりゃ…、…自棄だ…ッッッッ!!!!)行くぞオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太は瞬に向かってパンチを繰り出した。
「おっとッ!!」
しかし、それよりも一瞬早く、瞬は健太の懐に潜り込んでいた。そして、素早く右手を伸ばすと、メガレッドの光沢のある鮮やかな赤色のスーツの中で大きく勃起している健太のペニスをキュッと握った。
「はああああッッッッ!!!?」
突然の刺激に健太は素っ頓狂な声を上げる。そして、腰をくの字に曲げた。
「…ククク…。…胴がガラガラだぜぇ、健太ぁ?」
「…野郎オオオオッッッッ!!!!」
健太は瞬を捕えようとした。しかし、それより一瞬だけ早く瞬が懐から離れたかと思うと、素早く健太の背後に回った。
「今度は背後がガラガラだぜええええッッッッ!!!!」
次の瞬間、健太に激痛と鈍痛が走った。
「はぅああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
健太の体がグインと伸び、硬直する。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
健太の2本の足の間から真っ白なグローブが見えている。後ろに回り込んだ瞬が健太の股間から腕を入れ、健太のペニスを後ろから鷲掴みにしていたのだ。
「ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!痛ってええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
声を上げるしか出来ない健太。
(…ヤ…バ…い…ッッッッ!!!!)
今ではペニスを触られると、体中から力が抜ける感覚に陥っている。それよりも、ちょっとでも触れられたら絶頂に達してしまいそうなほど、下腹部からじんじんとした疼きが湧き上がり始めていたのだ。
「…く…っそ…オオオオオオオオ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じてその刺激を懸命に堪える健太。そんな健太を見て瞬はニヤリと笑うと、
「地獄はまだまだこれからだぜええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と叫ぶと、健太をそのまま後ろへ引っ張り始めた。
「ひがああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
瞬が健太を後ろへ引っ張るたびにペニスが圧迫され、鈍痛が健太を襲う。そして、次の瞬間、
「そぉらよッ!!」
と瞬が言った瞬間、体がふわりと浮いた感覚がした。
「…あ…」
その瞬間、背中に凄まじい衝撃を感じた。
ダアアアアアアアアンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
健太は壁に投げ飛ばされ、激突する。
「…あ…、…が…!!」
あまりの衝撃に呼吸が出来なくなる。
「…う…、…うううう…ッッッッ!!!!」
次の瞬間、健太は足を投げ出してずるずると崩れ落ちた。