処刑!メガレッドU 第33話
翌日。諸星学園高等学校――。
その日、全校生徒および教職員が校庭に無理矢理呼び出されていた。集められた人だかりの真正面には大きな十字架が立てられ、そこに学生服姿の健太の姿があった。
「…う、…うぅぅ…ッ!!」
意識が朦朧とし、自分の置かれている状況もよく分かっていないようだ。
「…ククク…!!」
そんな十字架の下には、やはり巧の姿があった。
誰だよ、あいつ、あんなヤツ、いたっけ、と言う学生達の声が聞こえて来る。そんな声も意に介さず、巧は、
「みんなッ、聞けッ!!」
と大声を上げた。その声はやはり高い声と低い声が入り混じっていた。
「これからこいつを、伊達健太を処刑するッ!!」
ざわざわとざわめく傍観者。巧はニヤリとすると、
「こいつは、お前らを邪電王国ネジレジアから守っているメガレンジャーの一人、メガレッドだ!その証拠に…」
と言い、健太の左腕に付いているデジタイザーのテンキーを操作した。
「3、3、5、Enter!」
英語での音声が鳴り響いたその瞬間、健太の体を光が包み込んだ。そして、光が消えた時、健太の体を光沢のある鮮やかな赤色のスーツが覆っていたのである。
途端に傍観者から歓声に似た驚きの声が上がった。
胸と肩の部分に白いライン、そして白いグローブとブーツ。それ以外は健太の体に密着するように纏わり付いた赤色のスーツ。その密着度合いは、健太の体のラインをクッキリと浮かび上がらせていた。
高校生らしい、中途半端に伸びた腕と足。だがしっかり鍛えているのか、二の腕と太腿の筋肉の付き具合は見ている者に妙な感情を抱かせるような、どこか艶めかしさが漂っていた。それから、真っ赤な上半身に程よく付いた腹筋が見え隠れしていた。
そして。
健太の逞しい2本の足の付け根。ふっくらとした膨らみの中に静かに息づく健太の男子としての象徴・ペニス。それが今、静かに佇まいを見せ、健太の2本の足の中心でふくよかな膨らみを作り出していた。
「…や、…止め…ろ…!!」
メガレッドにインストールさせられた健太の顔だけがそのまま残されている。
「…クックック…ッ!!」
巧は大笑いしたいのをグッと堪え、
「さぁ、良く見ておけッ!!ここからがメガレッドの処刑の始まりだッ!!」
と言うと、ポケットから何やら小さなリモコンを取り出した。
ピッ!!
と言う軽やかな音が聞こえた瞬間、
「うぐッ!?」
と言う呻き声を上げて、健太がビクンと体を跳ねらせた。
「…あ…あ…、…あぁぁ…ッ!!」
健太の大きく見開かれた目。その顔は真っ赤になり、体が十字架の上でブルブルと震えている。
ザワザワと言う音が聞こえ始めた時、傍観者から嬌声のような悲鳴が上がった。
「…ああ…ッ!!…く…ッ、…んんんん…ッッッッ!!!!」
健太の顔は真っ赤になり、懸命に歯を食い縛り、体を身悶えさせているのが分かった。
そして、健太の男としての象徴であるペニス。そこが、誰にも触られたりしていないのにザワザワと独りでに蠢いていた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
口を中途半端に開け、健太が喘ぎ始める。
「…みッ、…見るな…ッ!!…見ないでくれええええッッッッ!!!!」
健太が絶叫する。とその時、健太のペニスがメガレッドの光沢のある鮮やかな赤色のスーツの中でその存在感を現し始め、あっと言う間に大きく勃起したのだ。
「…う…あぁぁ…!!」
だが、健太のペニスは勃起するだけでは収まらなかった。
…グジュッ!!…グジュウウウウッッッッ!!!!
淫猥な音が聞こえ、健太のペニスの先端がある部分のスーツが光沢を失って行く。
「…うう…ッ!?」
健太の目が見開かれる。そして、
「…い、…痛…て…ぇ…ッ!!」
と声を上げた時、
…ブッ!!…ブツブツ…ッ!!
と言う、何かが切れるような音が聞こえたかと思うと、傍観者から悲鳴に似た声が上がった。
「うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太が目を大きく見開き、顔を真っ赤にして叫んだその時。
…ブッ!!…ビィィィィンンンン…!!
大きな音と同時に、メガレッドのスーツの股間部分が裂け、そこから大きく勃起した健太のペニスが物凄い勢いで飛び出した。
「アーッハッハッハッハ…ッッッッ!!!!」
巧が大声で笑い始める。そして、手元にあったリモコンのスイッチを切った。
「みんなッ、見てくれッ!!メガレッドはこんなにも淫猥だったのさ!!みんなに見られて勃起して、おまけにその先端部分がヌルヌルになっているようだ!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
何も言い返せない健太。その時、巧が健太に近寄ると、
「昨日、お前に打ち込んだ薬があったろう?あの中にナノウイルスを仕込ませておいたのさ!」
と耳打ちするように言った。
「…ナノ、…ウイルス…?」
荒い呼吸をしながら健太が巧に聞き返す。巧はコクンと頷くと、
「オレが作ったこのリモコンのスイッチを押せば、健太のチンポに集まっているナノウイルスが動き出し、お前のチンポを刺激する。当然、お前のチンポはその刺激で大きくなるよな?それがそのまま続いたら、どうなると思う?」
とニヤリとしながら言った。
「…ま…さ…か…ッ!?」
その途端、あまりの恐怖に健太の体がブルブルと震え、首が小刻みに左右に揺れた。
「…止めろ…!!」
懇願するような眼差しをしたところで、巧に通用するとは思えない。この先に待ち構える運命を、健太は少なからず覚悟した。
「…止めてくれ…!!」
「…フフフ…!!」
案の定、巧は低く笑うと、
「さぁッ、クライマックスショーの始まりだ!!」
と傍観者に向かって大声で言った。
ピッ!!
再び、あの軽やかな音が聞こえた瞬間、
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が健太のペニスから聞こえ始め、
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と言う健太の喘ぎ声が辺りに響き渡った。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太の悲鳴と共に、グジュグジュと言う淫猥な音も聞こえる。
「…ククク…ッ!!…さぁ、…健太ッ!!…お前の最も無様な姿を、…こいつらに見せてやれッ!!」
グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなって行く。
「止めろオオオオッッッッ!!!!たッ、頼むッ、巧イイイイッッッッ!!!!もうッ、止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その間にも健太は快楽にどんどん追い詰められて行く。下腹部から迫り来る疼きが健太のペニスにじんじんとした疼きをもたらす。
「…さぁ…。…さあ…ッ!!」
巧の目がギラリと光る。傍観者達は呆然としてその事の成り行きを見守る。
「…ふ…ああああッッッッ!!!!…だッ、…ダメだああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太は目を硬く閉じ、どうしようもない絶望感に苛まれながら覚悟を決める。そして、
「イクッ!!イクッ!!イクイクイクイクッッッッ!!!!くっそおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫した。その瞬間、健太の大きく勃起し、真っ赤に腫れ上がったペニスの先端がぶちゅっ、と言う音を立てて弾けたかと思うと、
ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
と言う物凄い音を立てて、健太のペニスの先端から淫猥な濃白色な液体が物凄い勢いで飛び出し、宙に弧を描き、ぼたぼたと地面に落ちた。
その途端、傍観者達はあるものは悲鳴に似た嬌声を上げ、あるものはどよめき、またあるものは呆然とし、またあるものはあまりの光景に思わず目を背けた。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を虚ろにした健太が荒々し呼吸をする。だが、やがて、
「…う…!!」
と言うと、全身を脱力し、その場で気を失った。