アカニンジャー消滅! 第5話
「…キミのエネルギー、…全て貰い受けるとしよう…!」
目の前にいるマーブロの目がギラギラと妖しく光り、なみなみならぬ殺気を漂わせている。
(…ヤベ…!)
アカニンジャーにシュリケン変化した天晴は忍者一番刀を構える。
「さっきからずっと気になっていたんだよ、アカニンジャー」
そう言うとマーブロはスッと右手を上げた。
「キミのそこ、すんごくイイネエエエエッッッッ!!!!」
「…は?」
突然、理解出来ないことを言われてきょとんとする天晴。するとマーブロは、今度は自分のある部分を指さした。2本の足の付け根、体の中心部分に存在するもの。
「キミのここ、すんごく大きいんだね!触り心地良さそう…♥」
「んなッ!?」
思わず自分のを見やる天晴だったが、アカニンジャーのマスクの中ですぐに顔を真っ赤にしたかと思うと、
「…へッ、…変なこと言うなッ!!…気持ち悪りぃッ!!」
と言いながら自身のそこを思わず両手で隠した。
と、その時だった。
ブンッ!!
何度も聞いたあの唸り音。鋭利な刃物のような形になったどす黒い弾丸が3本、目の前に迫っていた。
「ぐッ!?」
何とか咄嗟の動きでそれを受け止める天晴。
バシュウウウウッッッッ!!!!
忍者一番刀で押さえ込んでいるものの、その威力はとてつもなく、後ろへ吹き飛ばされそうになる。
「じゃあ、もう一発!」
その時、マーブロの冷たい声が響いた。そして、
ブンッ!!
と言う重低音が再び聞こえ、マーブロが左腕を下から上へ振り上げた。そしてそこから3本の、鋭利な刃物のようになったどす黒い弾丸が飛び出し、忍者一番刀で抵抗を試みている天晴にまともにぶち当たったのだ。
ズガアアアアアアアアンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!ドオオオオオオオオンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
激しい衝撃音と共に天晴のアカニンジャーのスーツから激しい火花が飛び散り、
「ぐあッ!?ああッ!!ああッ!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う天晴の悲鳴が辺りに響き渡った。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
しゅうしゅうと煙を上げるアカニンジャーの光沢のある鮮やかな赤色のスーツ。マスクの中で、天晴の目が少しだけ閉じられる。
「…う…!」
体がぐらりと前のめりになる。そして、ドサッと言う音を立てて天晴は地面に前のめりに突っ伏した。
「あらら、もう終わりぃ?」
マーブロは軽くスキップをしながら天晴に近寄ると、
「まだ終わってもらっちゃあ、面白くないんだけどぉ?」
と言うと、
「よいっしょ、…っと!」
と言いながら、天晴の体を揺するようにして仰向けにした。
「ん〜、イイネイイネイイネエエエエッッッッ!!!!」
キラキラと輝く赤と黒の光沢のあるアカニンジャーのスーツ。その輝きは、天晴の呼吸に合わせて動く胸の部分でより一層、際立って見えた。マーブロは天晴の横にしゃがみ込むと、
「ん〜、堪んないねぇ!アカニンジャーのここ!」
と、天晴の2本の足の付け根、天晴の男としての象徴であるペニスが作り出すふくよかな膨らみに右手を伸ばした。
「…やッ、…止め…ろ…ォォォォ…ッッッッ!!!!」
自身のそこを触ろうとして来るマーブロの右手を阻むように、膝を折り曲げ、両手で必死に覆い隠す。
「…ちょッ、…ちょっとッ!!…手ぇ、退けろッ!!足退けろッ!!」
マーブロがやや焦りの表情を浮かべて言う。それに対し、天晴は、
「…だッ、…誰がッ、…退けるかッ!!」
と必死に応戦する。
「ああッ、もうッ!!」
突然、マーブロが大声を上げたかと思うと、天晴の右腕を掴み、グイッと引っ張り上げたのだ。
「…え?」
物凄い力で引っ張り上げられ、天晴の両足が宙に浮いたのが分かった。
呆然としていた。いくらスポーツ選手の力を奪ったとは言え、いとも簡単に天晴自身を引っ張り上げるような力があるなんて。そう思った矢先、天晴は自身の背中に激痛を感じた。
「…ぐ…あ…あぁ…!!」
カラカラと軽快な音を立てるマーブロの頭に取り付いた電球のようなものが自分の真横に見える。
「…ぁぁぁ…!!」
目の前には青々とした空。ギリギリ、ミシミシと言う体中が軋む音が聞こえたような気がした。
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
掠れ声で絶叫する。
「…け、…結構、…重いんだね、…アカニンジャー…!!」
ヨロヨロとしながらマーブロが言う。まるでマーブロの肩と背中の上に、マフラーのように巻かれている天晴。そしてその体の捻り具合で、天晴の2本の足の付け根のふくよかな膨らみが更にクッキリと浮かび上がった。
「ぐうわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
天晴の絶叫は止まらない。
「痛てええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
背骨折りのプロレス技・タワーブリッジを受け、天晴の意識が遠退く。
だがその時、天晴は股間にちくちくとしたものが当たっているのに気付き、それで現実に戻された。
「…い、…痛てえ…ッ!!」
小さく呻くように言う。
マーブロの左腕の鋭い爪が、天晴の男としての象徴をつんつんと突くようにしていたのだ。
「ごめんよ、アカニンジャー。ボクはいろんなスポーツの中で、プロレスや柔道のような、体を密着させるものが好きなんだよねエエエエッッッッ!!!!」
嬉しそうに言うマーブロ。だが、
「それにしてもキミの声はうるさ過ぎる。耳障りだ!」
と言った途端、
「おおおおりゃああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と叫びながら高速でその場でクルクルと回り始めたのだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
天晴の雄叫びも同時に響く。そして、
ドオオオオオオオオンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う物凄い地響きを立てて、天晴の体がマーブロから投げ飛ばされ、地面に半分埋まるようにして減り込んだのだった。
「…う…あ…、…あぁぁ…!!」
目から火花が飛び散った感覚がし、
「…うう…ッ!!」
と言う声を上げて、天晴の体から力が抜けた。