アカニンジャー消滅! 第6話
「…う…、…あぁぁ…!!」
土中に半分体を減り込ませた状態の天晴。はぁはぁと荒い呼吸の合間に呻き声を上げた。
「…がは…ッ!!」
背中が痛い。呼吸をするだけで背骨がミシミシと軋むような音を立てる。
「ん〜、イイネイイネイイネエエエエッッッッ!!!!」
その横でマーブロが嬉しそうに声を上げる。そして、
「じゃあ、もう1つ、プロレス技をかけてもいいかな?」
と言ったかと思うと、アカニンジャーの光沢のある鮮やかな赤色のスーツに包まれた、天晴のがっしりとした両足首を持ち、ひょいっと持ち上げたのだ。
「…こ、…今度は、…何をする気だああああッッッッ!!!!!!??」
散々なことをされて来た。いろいろなダメージで体が思うように動かせない。今、天晴に出来ることと言えば、声を上げることくらいだろうか。
マーブロはフフンと笑うと、
「今度はねぇ、こうするんだよぉッ!!」
と言ったかと思うと、天晴の両足の間に右足を捩じ込ませた。
「…や、…止めろ…!!」
ふるふるとアカニンジャーのマスクが左右に動く。
「フフッ!食らいなさいッ!!」
その瞬間、天晴の股の間に捩じ込まれたマーブロの右足が小刻みに動き始めた。
「うおッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
くすぐったいような感覚が天晴のそこを刺激する。
「…やッ、…止めろ…おおおおッッッッ!!!!…止めて…、…くれええええッッッッ!!!!」
悲鳴を上げる天晴を無視するかのように、
「イイネイイネイイネエエエエッッッッ!!!!キミのその喘ぎ声、本当に興奮するよッ!!」
とマーブロが言ったかと思うと、天晴の股の間を刺激している右足が徐々に上の方、天晴の男としての象徴であるペニスの方へ向って移動し始めたのだ。
「…うぐッ!?」
その瞬間、くすぐったさから鈍い痛みへと刺激が変化し、天晴が思わず呻いた。それを耳ざとく聞き付けたマーブロが、
「あれ?痛かった?痛かったぁ?」
と天晴を馬鹿にするかのように聞いたかと思うと、
「じゃあ、もっと痛くなってね!」
と言った。次の瞬間、
ゴキッ!!ゴキュゴキュッッッッ!!!!
と言う何とも鈍い音が聞こえ、
「うおッ!?ああッ!?ああッ!!」
と天晴の体がビクンビクンと物凄い勢いで跳ね上がり、体がV字に折れ曲がった。と同時に、マーブロが天晴の両足をぱっと離した。その瞬間、支えを失った天晴の両足はドサッと言う音を立てて地面に落ちた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
体が弓なりになっている天晴が、まるで芋虫のようにもぞもぞと動く。少しずつ体が折れ曲がり始め、その場に蹲る。そして、
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と再び絶叫し、膨らみを増した股間を両手で覆ったのである。
「あ〜らら、やっぱり痛かったかぁ…」
そうは言うものの、鼻でフンと笑うマーブロ。その時、マーブロの体が光ったかと思うと、人間のような姿に戻っていた。グレーの軍服のようなものを身に纏い、頭にはシルクハットのような、やや高めの帽子を被っている。文明開化を想起させるような、丸メガネの奥の瞳がギラリと光り、勝ち誇った笑みを浮かべている。帽子から少しだけはみ出した前髪を赤く染め、職人を思わせるような革製の茶色のエプロンのようなものを身に付けていた。
「…はぐ…ッ!!…ううう…ッ!!」
天晴は相変わらず股間を押さえ、その場に蹲ってしまっている。そんな天晴にお構いなしに、マーブロはゆっくりと天晴に近付くと、
「フフッ!どうだい、ボクのプロレス技は?」
と言いながらしゃがみ込んだ。
「…お…ま…え…ぇぇぇ…ッッッッ!!!!」
呻くように言う天晴に驚いたのか、
「おやおや!まだまだそんな元気があるんだねぇ!」
とマーブロは言ったかと思うと、
「よいっしょ、…っと!」
と言いながら、再び天晴の体を揺するようにして仰向けにした。
「ぐはッ!!」
その動きに合わせるかのように、天晴の体が仰向けになる。
「…ん〜、イイネイイネイイネエエエエッッッッ!!!!」
その時、マーブロは天晴の、股間を覆っている手を退けると、嬌声を上げた。
「ボクに大事なところを刺激されて、少し大きくなったんじゃない?」
「…な…って…、…ねぇ…よ…!!」
はぁはぁと大きく呼吸をしながら、天晴が答える。
「そお?」
その時、マーブロがおもむろに右手を伸ばしたかと思うと、天晴の2本の足の付け根にある膨らみをキュッと握った。
「はうッ!!」
天晴が声を上げて体をビクリと跳ねらせる。その瞬間、マーブロの目が輝き、
「イイネイイネイイネエエエエッッッッ!!!!」
と何度も聞いた嬌声を上げた。
「やっぱり大きいよ、アカニンジャー!キミのここ、他の誰よりも大きいし、重量もありそうだ!やっぱりキミはボクの最高の手下になるニンジャだ!」
と大声で言うと、天晴のそこを何度か揉みしだき始めたのだ。
「…うぐ…ッ!!…ぐ…うう…ッ!!」
ペニスとその下に息づく2つの球体を揉み込まれるたびに、天晴を鈍い痛みが襲う。
「…い、…痛て…ぇ…!」
天晴が呻くように言うと、
「あら、痛かった?ごめんねぇ!」
とマーブロがニヤニヤと笑いながら言った。だが、天晴のそこを揉み込む手を止めようとはしない。
「…ぐ…、…ううう…ッッッッ!!!!」
鈍い痛みが天晴の感覚を支配しようとする。
「…く…っそ…おおおお…ッッッッ!!!!」
アカニンジャーの黒いグローブがギリギリと音を立てて握られる。懸命に堪えたくても、呻き声がどうしても出てしまう。
その時だった。
「…しょうがないなぁ…!」
突然、マーブロが声を上げたかと思うと、それまで天晴のそこを揉み込んでいた手を離すと、今度はそこの上に静かに手のひらを載せた。
「…んく…ッ!!」
その柔らかな刺激だけでも、ピクリと体を反応させる天晴。
「フフッ!アカニンジャー。キミはよっぽど、女性に飢えているんだね!」
突然、突拍子もないことを言い出すマーブロ。
「…は?」
また無愛想な反応が出た。
「だって、ボクがキミのここに手をこうやって置いただけで、キミは感じてしまっているんだもの!」
「…べッ、…別にッ、…か、…感じてなんか…いねえ…ッ!!」
口では威勢のいいことを言う天晴。だが、天晴のペニスは確実に本能の赴くままにピクピクと脈打っていた。そんな天晴の心を見透かしているのか、マーブロはニヤリと笑うと、
「ボクがいぃっぱい気持ち良くしてあげるよ!」
と言ったのだった。