機械の奴隷 第20話
…ズチュッ!!…ズチュッ!!…ズチュズチュズチュズチュ…ッッッッ!!!!
夢なのか現実なのか、よく分からない感覚の中、昌平はそんな音を聞いていた。それと同時に腹の奥底から湧き上がって来るような、不快な感覚。何かが口の中を這い回っている、そうも思えた。
「…ッッッッ!!!!!!??」
それがはっきりして来た途端、昌平の意識は一気に覚醒した。
「…ん…ッ!?…んんんん…ッッッッ!!!!!!??」
口の中を這い回る硬いもの。それがゴツッ、ゴツッ、と喉の奥にぶつかり、思わずえづきそうになる。
「…んぐ…ッ!!…んぐうううう…ッッッッ!!!!」
腹の奥底から湧き上がって来る不快な感覚に、思わず呻き声と同時に涙が零れる。
(…な…ん…だ…ッ!?)
そう思い、両手を動かそうとしたその時だった。
「…ッッッッ!!!!!!??」
両手が動かない。
(…なッ、…何だとおおおお…ッッッッ!!!!!!??)
両手がベッドの上に手首のところで縛り付けられているのか、動かすことが出来ないのが分かった。それだけではなく、両足も足首のところで縛り付けられ、更に大股を広げられているのが分かった。その間も、
ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!ズチュズチュズチュズチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音は聞こえ続け、昌平の口の中に何かが出入りを繰り返す。
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
何とかして口の中にあるものを出そうと、唯一動かせる頭だけを懸命に左右に振る。その時、
グジュッ!!ジュボッ!!
と言う音がして、昌平の口の中を這い回るものが飛び出した。
「…がは…ッ!!…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を潤ませて目の前にいる者を睨み付ける。
「…だッ、…誰だああああ…ッッッッ!!??」
だがその者はギラギラと光る瞳を昌平に向けたまま、無言で立っている。だが、ウィィィィン、ウィィィィンと言う音と共に、カタカタと言うモーター音も聞こえる。
「…機…械…?」
その瞬間、昌平は目をカッと見開き、
「…ま…さ…か…!?」
と言った。青緑色を基調とした機械。その表情が見え隠れし、昌平の記憶の中にあるそれが繋がって行く。
「…まさか…ッ!!…バラノイアの罠かああああッッッッ!!??」
そう叫んだ時だった。その機械生命体が右手をスゥッと伸ばすと、大きく広げられている昌平のガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、昌平の男としての象徴であるペニスをオーグリーンのスーツ越しに包み込んだ。その途端、
「あッ!!」
と、昌平が体をピクリと跳ねらせる。そして、みるみるうちに顔が真っ赤になったかと思うと、
「…どッ、…どこを触ってんだッ、変態ッ!!」
と怒鳴った。だが、目の前の機械生命体は相変わらず無言のまま、昌平のペニスを優しく撫で続ける。そのゴツゴツとした手の刺激に、
「…あッ!!…ああ…ッ!!…ん…ああ…ッ!!」
と、喘いでしまう。
「…んん…ッ!!…や…ッ、…止め…ろ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
体を捻らせ、懸命にその刺激から逃れようと試みる。だが、手首と足首を拘束したそれが昌平の抵抗を邪魔し、昌平のペニスへ確実に刺激を与えて来る。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
そのうち、そこがじわじわと熱くなって行くのが分かった。そして、昌平のペニスが充血し始め、むくむくと頭をもたげ始めたのだ。
「…止めろ…!!」
ビクン、ビクンと昌平のペニスが脈打つ。そして、オーグリーンの光沢のある鮮やかな緑色のスーツの中でその存在をクッキリと現した。するとその機械生命体の目がギラリと光り、昌平のペニスを静かに握り直した。そして、ゆっくりと上下に刺激し始めたのだ。
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
その刺激がビリビリとした電流になり、昌平の体を駆け巡った時、昌平は体をくねくねとさせながら悶え始めた。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その快楽の電流は昌平を一気に押し流した。
(…どッ、…どうして…ッ!?)
戸惑いの方が大きかった。
(…オレ…!!)
ドクンッ!!ドクンッ!!
心臓が大きく高鳴っている。
(…オレは…)
はぁはぁと呼吸が荒くなり、その刺激を甘受している自分がいるのが分かった。いつの間にか、体をくねらせることもしなくなり、ただ、目の前の機械生命体のされるがままになっていた。
(…オレは…、…この刺激を…、…待っていた…のか…?)
その時だった。
ドクンッ!!
…クチュッ!!…クチュクチュ…ッ!!…クチュクチュクチュクチュ…ッッッッ!!!!
「…あ…あ…あ…あ…!!」
何が起こったのか、昌平には分かっていた。
オーグリーンのスーツの中で大きく勃起したペニスをゆるゆると上下に刺激されていた時、体の奥底から湧き上がって来る淫猥な感覚が尿道を伝って込み上げて来ていた。それが、心臓が大きく高鳴ったことで綺麗な形を作っている先端の鈴口から溢れ出したのだ。
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなって行く。
「…止めろ…!!」
声が震える。だがその言葉とは裏腹な感情が、昌平の思考能力を支配しようとしていた。
(…早く…!!)
ドクンッ!!ドクンッ!!
(…早く、…あの…、…あの強烈な刺激を…ッ!!)
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
(…早くッ!!…オレにあの快楽を…ッ!!)
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュグチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
オーグリーンのスーツのその部分が光沢をどんどん失って行く。
「…ああああ…!!」
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、間抜けな声を上げる昌平。
(…早く…ッ!!…早くッ、…オレにあの刺激をオオオオッッッッ!!!!)
その時、目の前の機械生命体の目がギラリと光ったように思えた。その途端、
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音を立て、昌平のペニスがさっきよりも小刻みに、高速に上下に刺激され始めたのだ。
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
これには昌平も頭を持ち上げ、大声で叫んだ。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、ドクドクと言う感覚が昌平のペニスを上がって来るのが分かった。
「…オッ、…オレを…ッ!!」
虚ろになった昌平の瞳は、どこを見ているのかも分からないほどになっている。
「…オレを…ッ!!…イカせてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
腰をガクガクと上下に動かしながら、昌平は狂ったように叫んでいた。