大義名分 第16話
「…オッ、…オレの…ッ、…コンバットスーツが…!!」
灰色の無機質な台の上。大の字に拘束された自身の体。その体を守るように覆っていた銀色に輝くコンバットスーツ。
「…フフッ!!」
神官ポーが満足気に微笑む。
「あれだけのダメージを受けていたのですからね、あなたの体から奪い去ってしまうのは簡単なことでした」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
シャイダーの光沢のある銀色のコンバットスーツ。それは今、原型を留めないほどに粉々に砕け散り、沢村の体の周りで破片のようになってゴロゴロと転がっていた。
「…それにしても、さすがは宇宙刑事。随分と鍛え抜かれた体をしているのですね…」
「そッ、そんな目でオレを見るなッ!!」
思わず怒鳴る。ウットリとした、まるで恋する乙女のような視線を投げ掛けて来るポーにゾワゾワとした悪寒が体中を駆け抜け、吐き気を催す。
黒いアンダーウェアだけの姿になった沢村。その鍛え上げられた体に密着するかのように纏わり付いたそれは、沢村の体付きをクッキリと浮かび上がらせていた。ガッシリとした両腕、両脚。そして、熱い胸板。その胸板からは2つの突起がクッキリと浮かび上がっている。その下にはきれいに割れた腹筋がキラキラと輝いて見えるようだった。
そして。
沢村のガッシリとした2本の足の付け根部分。そこに息づく、沢村の男としての象徴・ペニス。それは未だに大きく勃起したまま、その姿をクッキリと浮かび上がらせ、淫猥な液体を放出した後染みが未だに残っていた。
その時だった。
「…ボーイ?」
ポーが驚いて声を上げる。
「…シャイ…、…ダー…」
まるで何かに操られるかのようにボーイがふらふらとした足取りで沢村のもとへやって来ると、その体の上に伸し掛かったのだ。
「なッ、何をするッ!?」
当然、沢村も驚いて声を上げる。だがボーイは無言のまま、沢村の体を妖しく撫で続ける。
「…ん…ッ!!…んく…ッ!!」
ボーイの細くしなやかな指が沢村の体を振れるか触れないかの微妙なタッチで刺激する。そのたびに、沢村の体にはゾクゾクとした感覚が押し寄せ、思わず呻き声を上げ、体をビクッ、ビクッ、と跳ねらせる。
「…シャイダーの体…、…凄く…、…硬い…!!…筋肉隆々で、本当にカッコいい…!!」
「…や…ッ、…やめ…ッ!!…何を…、…言ってるんだ…ッ!!」
その時だった。
「あッ!!」
突然、体中にビリビリとした感覚が駆け抜け、沢村は目をカッと見開き、体をビクリと跳ね上げた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
沢村の2本の足の付け根に息づく未だに大きく勃起したままのペニスを、ボーイの右手が包み込んでいたのだ。
「…シャイダーのチンポ…、…大きい…。…凄く硬いし、…凄く熱い…!!」
「んあッ!?んあッ!?ああッ!!ああッ!!」
ボーイの手が沢村のペニスを握り、ゆるゆるとした刺激を加えて行く。
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
水分を含んだ黒いアンダーウェアが擦れ合い、淫猥な音が聞こえて来るのと同時に、あの独特の臭いが鼻を掠めて行く。
「…止めろ…ッ!!…もう…ッ、…止めて…ッ、…くれ…ッ!!」
その時だった。
「…シャイダーのチンポ…、…欲しい…!!」
「…な…ッ!?」
ボーイがそう言ったかと思うと、沢村の体をゆっくりと滑り降りるようにし、その股の間に寝そべるようにした。目の前には沢村のペニスがあり、ビクビクと脈打っている。
「止めろッ!!いったい、何をする気だッ!?」
ボーイの手によって持ち上げられたアンダーウェア。それに釣られるように、沢村のペニスが大きく持ち上がり、ビクンッ、ビクンッ、と脈打ち続けている。するとボーイは、
「言っただろう?シャイダーのチンポが欲しいって…!!」
と言うと、その生地に手にしていたダガーを宛がったのだ。
「止めろッ!!止めろッ!!止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
思わず体を捩らせる。すると、
「おいおい、宇宙刑事さんよぉ。そんなに暴れると、大事なところにダガーが突き刺さるぜ?」
と、ダンがニヤニヤしながら言った。
「黙って大人しく、されるがままになっておけよ!!」
「黙れッ!!そんなことされて、たまるもんかッ!!」
だが、そんな沢村のお構いなしに、ボーイはダガーの先端の尖ったところをそのアンダーウェアに突き刺す。そして、あっと言う間にその生地に食い込ませたダガーを動かした。その瞬間、
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえ、
ビイイイイイイイインンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う音と共に、沢村の大きく勃起したままのペニスがアンダーウェアから解放されて飛び出して来たのだ。
「「「「「おおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!!」」」」」
ジン、ダイ、ブン、ダン、ボーイが一斉に声を上げ、
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!??」
と、沢村は声を上ずらせて悲鳴を上げた。
「…やッ、…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!見るなああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
顔中がかあっと熱くなって行く。その目にはうっすらと涙が滲んでいた。
「…凄い…!!」
目をキラキラと輝かせ、ウットリとした表情でそれを見つめるボーイ。
「…シャイダーのチンポ…、…やっぱり、大人のチンポだ…!!」
そう言いながら、ボーイは沢村の剥き出しになったペニスをゆっくりと包み込む。
「…硬い…。…太い…。…熱い…。…先端はきれいな形をしてる…。…それに、きれいな色をしてるんだね…。…フフッ、やっぱり、経験がないみたいだね…!!」
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
一番聞きたくないことを言われ、グサグサと突き刺さる。するとポーまでもが、
「シャイダーは戦士としては一流だったとしても、男としては一流ではない、と言ったところでしょうか…!!」
と、沢村を揶揄するように言う。そして、
「さぁ、ボーイ。シャイダーのエネルギーを奪っておやりなさい!!」
と言ったのだ。
「なッ、何を…ッ!?」
「あむッ!!」
「んあッ!?」
驚いて頭を起こしたその刹那、沢村は自身のペニスにぬめっとした生温かい感覚を覚えていた。
…ジュッ!!…ジュブッ!!
「…あ…ッ!!…ああ…ッ!!」
ビクンッ、ビクンッ、と沢村の体が跳ねる。
「…や…ッ、…止め…」
ジュブジュブッッッッ!!!!ジュブジュブジュブジュブッッッッ!!!!
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
未だに大きく勃起したままのペニス。そこにボーイの柔らかい唇がゆっくりとスライドを繰り返す。時折、その舌がペニスの先端部分をチロチロと舐めたり、つんつんと突いたり、時に強くグリグリと刺激する。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
ボーイはリズミカルに、一心不乱に頭を上下に動かし、沢村のペニスを刺激し続ける。その刺激に沢村は、
「んああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
と悲鳴を上げ続ける。
「…も…ッ、…もう…ッ!!…止めて…ッ、…くれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
今の沢村は、ただ体を仰け反らせ、叫ぶことしか出来ないでいた。