おにぃさんの性教育 第11話

 

「…もっと、…気持ち良くしてやろうか?」

 鮫島が至近距離でニヤニヤと笑っている。その瞳の奥にぐるぐると渦巻くおぞましい感情を見た途端、

「…な、…何…するんだよ…!?

 と、豹は声を震わせ、再びえぐえぐとしゃくり始めた。すると鮫島は、

「別に泣くことはないだろう?」

 と言いながら左腕を豹の首の下へ通すと、豹の右横に添い寝するように寝そべり、体を密着させた。

「…お…、…お願いだよ、鮫島ぁ…。…酷いこと…、…しないで…!!

「お前なぁ…」

 思わず苦笑してしまう。ちょっといやらしいことをしただけなのに、こんなに怯えるなんて…。

「…お前…、…本当にこう言うことに対しての免疫がないんだな…!!

「そッ、それは仕方がないだろうッ!?…だッ、…だってオレ、…ど…、…童貞…なんだもん…」

「自分で言うか、普通?」

 鮫島がそう言うと、豹は再び目を潤ませ始めた。

「けど、それは今日までの話だ!!

 突然、鮫島が大声でそう言った。その言葉に、

「…ひょ…?」

 と、豹はきょとんとした表情を浮かべる。すると鮫島は再び意地悪い笑みを浮かべて、

「お前の童貞は今日で卒業だ、と言ったのさ!!

 と言うと、豹のペニスを再びギュッと握ったのだ。

「んあッ!?

 その刺激に思わず目を見開き、豹は体をビクリと跳ねらせる。

「…行くぞ?」

 鮫島の右手がゆっくりと上下に動き始めると、

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

 と言う淫猥な音が聞こえ始めた。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 ビリビリとした快楽の電流が豹の体に流れ、豹は体を仰け反らせる。

「…さ…ッ、…さめ…、…じ…ま…ぁ…!!

 だが、その瞳は虚ろになり、はぁはぁと荒い呼吸をしている。

「…気持ちいいか?」

 鮫島が尋ねると、

「…う…、…ん…」

 と、豹はコクンと頷いた。

「…もっと気持ち良くなりたいか?」

「…う…、…ん…」

 豹も何だかんだ言いながらもやはり男だ。快楽の波には抗えない。鮫島はニッコリと微笑むと少しだけ体をずらした。そして、バルパンサーの光沢のある鮮やな黄色のスーツに浮き出ている両胸の2つの突起のうち、右胸の突起に吸い付いた。

 チュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!

 くすぐったい音が聞こえたその瞬間、

「んんんんああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と言う豹の悲鳴に似た甲高い叫び声が響き渡った。

 チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!

 鮫島の舌が豹の右胸の突起を転がす。そのたびに豹は、

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!

 と叫び続け、真っ赤になった顔をぶんぶんと左右に振り続ける。

 チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!

「ひああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 豹の体に夥しいほどの快楽の電流が流れる。

「…さッ、…さッ、…鮫島ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ドクドクと込み上げて来る下腹部の疼き。それが一気にペニスを上って来たように思える。

「…でッ、…出ちゃう…ッ!!…出ちゃううううううううう…ッッッッッッッッ!!!!!!!!

「出したいか?」

「うんッ!!うんッ!!

 はぁはぁと荒い呼吸をし、目からポロポロと涙を零す。無我夢中で頷く豹。そんな豹を見て、鮫島はちょっとだけ苦笑すると、

「…しょうがないなぁ…」

 と言い、豹のペニスを刺激する右手の動きを更に速めた。そして、右胸の突起を刺激する舌の動きをも速めたのだ。

 グジュグジュグジュグジュッッッッ!!!!グジュグジュグジュグジュッッッッ 

「ひぃぎぃやああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 上から下から責め上げられ、豹は体を弓なりにし、絶叫する。

「…でッ、…出ちゃう…ッ!!…出ちゃうううううううううううううううううッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 鮫島の右手に豹のペニスがビクビクと脈打つ感覚がしたその瞬間、

「んひゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と、豹が声を上ずらせて叫んだ。と同時に、

 ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

 と言う物凄い音が聞こえ、豹のペニスから再び濃白色な強烈な臭いを放つ淫猥な液体の塊が飛び出し、パルパンサーの黄色のスーツを汚した。そして更に、一部は豹の体を飛び越え、ベッドのヘッドボードや布団、果ては床にまで飛び散ったのだった。

 

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 今、豹はベッドの上で文字通り、大の字になっている。

「気持ち良かったか、豹?」

 鮫島が尋ねると、豹はじっと鮫島の顔を見つめていたが、俄かに顔を真っ赤にし、

「ひょひょおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!??

 と言う素っ頓狂な声を上げた。そして、布団で顔を隠すようにしたのだ。

「な、何だよ、豹オッ!?

 予想通り、と言えば、予想通りなのかもしれない。だが、こうもあからさまにされると腹が立つ。

「だだだ、だってッ!!だってええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!

「冷静になってオレにやられたことが恥ずかしいのか?」

 鮫島が尋ねると、豹は布団に顔を隠したまま、ガクガクと首を縦に振った。

「でも、気持ち良くなりたいんだろ?」

 鮫島が再び尋ねると、同じように布団に顔を隠したまま、ガクガクと首を縦に振る。

「…だったらさ…」

 頭隠して尻隠さずとはこのことだ。バルパンサーの光沢のある鮮やかな黄色のスーツに包まれた豹のぷりんとした双丘が鮫島の目の前にある。鮫島はそんな豹の双丘に手を伸ばすと、それをゆっくりと撫で始めた。その途端、

「んあッ!?

 と豹がビクリと体を跳ねらせ、布団から顔を出した。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 真っ赤な顔の豹。そんな豹を優しく見つめる鮫島。

「…だったらさ…」

「…ひょ?」

 鮫島が豹を再び仰向けにさせると、その部分に手を掛けた。

「…もっと我慢しなきゃなあ…ッ!!

 そう言った時だった。鮫島が豹のスーツのその部分を思い切り左右に引っ張ったのだ。

 …ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!

 鈍い音が聞こえた時、豹は自身のペニスにひんやりとした風を感じたのだった。

 

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