力、絶体絶命! 第12話
…ビクンッ、…ビクン…ッ!!
レッドターボのスーツを引き裂かれて飛び出した力の男としての象徴・ペニス。真っ赤に腫れ上がった先端。太く、それなりの長さがある。その茎の部分には血管が浮き出て血流が見えるほどだ。そして、その根元には黒いふさふさとした茂みがあり、そこへ濃白色な強烈な臭いを放つ淫猥な液体が、その茂みを覆うようにベットリと付いていた。また、その淫猥な液体は未だにペニスの先端部分の鈴口から溢れ出し、トロトロと滴り落ちていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
呆然とその光景を見つめる力。体と垂直に勃起しているそれは今、万里小路の目の前で力の心臓の鼓動に合わせるかのようにビクンッ、ビクンッ、と静かに脈打っていた。
「…ほう…」
万里小路が力を馬鹿にするかのように、フンと鼻で笑う。
「…野球部のエースだと言うのに…、…それなりに使い込んでいるんだな…。お前のチンポ、先端は真っ赤であっても側面はそれなりに黒ずんでいる。…クク…ッ、…せいぜい、右手がお友達ってとこか?」
「みッ、見るなああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
力は思わず怒鳴っていた。顔を真っ赤にし、目は涙で潤む。
「…く…っそ…オオオオオオオオ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
何故、こんなことになってしまったのか…。
万里小路と言うどうしようもないほどに性格が悪い生徒会長。ただでさえ、権力を振り翳す男に野球部の予算の大幅カットを迫られた。
それだけじゃない。力が暴魔百族と戦い、この世界を守るヒーロー・ターボレンジャーのレッドターボだと言うことも知られてしまっていた。いや、ターボレンジャーであることを知られているのは力だけではなく、ブラックターボの大地、ブルーターボの洋平、イエローターボの俊介、そして、ピンクターボのはるなもそうだ。そして、彼らがターボレンジャーであることは例え、何があっても知られてはならない事実だったのだ。
「…もう…ッ!!」
野球部の存続を約束し、力がレッドターボであることを誰にも言わないことを条件に、力はその体を弄ばれた。男が、男に性的な刺激を与えられ、情けなくも力はペニスを勃起させていた。そして、それを徹底的に刺激され、為す術もなく、射精して果てていた。
「…も…ッ、…もう…ッ!!」
頭の中がぐちゃぐちゃになり、狂いそうになる。
「…もう…ッ、…止めて…ッ、…くれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
唯一動かせる頭を左右にぶんぶんと振る。硬く閉じられた両目からは涙が零れ落ちた。今、力のペニスは万里小路の目の前でその痴態を晒していた。
「泣くことはないじゃないか、リュウ」
万里小路が不思議そうに力を見つめている。
「…お前はこれから、もっともっと気持ち良くなるんだ…。…体がとろけそうになるくらいに、な…」
そう言った時、万里小路は力のペニスを優しく右手で包み込んでいた。
グジュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!
万里小路が少しだけ強く握ったせいだろうか、力のペニスが淫猥な音を立て、先端の鈴口からはトロトロと淫猥な液体を溢れさせ続けた。
そんなことよりも。
「…う…ッ、…うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、力は絶叫していた。
「…さッ、…触るなああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
自身のプライドとも言えるべきペニスを直接握られている。しかも、男に、だ。ゾワゾワとした感覚が力の体を駆け巡る。
「…ほう…」
その時、万里小路はウットリとした表情で力のペニスを見つめていた。
「…ひ…ッ!!」
その表情に、力は思わず引き攣った声を上げた。
まるで恋をする乙女のような万里小路の表情。その表情に、正直に言えば、恐怖と不気味さを覚えていた。
「…止めろ…!!」
その瞬間、力の中では嫌な予感が渦巻いていた。
「…力ぃ…。…お前のチンポ、…随分と硬いんだな…。…それだけじゃなく、何て手頃な大きさなんだ…!!」
そのウットリとした眼差しのまま、その顔を力のペニスへ近付けて行く。
「…止めろ…ッ!!…止めろ…ッ!!」
力の声が自然と震えて来る。いや、震えているのはその体もだった。
「…止めろ…っつってんだろ…ッ!!」
思わず暴力的な言葉遣いをしていた。
何とかして両手両足を拘束している拘束具を取りたい。だが、そうはさせまいと言うかのように、もがけばもがくほど、その拘束具は拘束を強くしているようにも思えた。
(…レッドターボに…、…変身しているのに…ッ!!)
射精させられ、体が重いせいか、四肢の拘束は決して外れることがなかった。
「…たッ、…頼む…ッ、…から…ッ!!…もうッ、…止めてくれ…!!」
「止めない」
冷たい声が聞こえた時、
「…あむ…ッ!!」
と言う万里小路の声を聞いたような気がした。
「…あ…!!」
力は目をカッと見開き、体をビクンと跳ねらせる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
見たくない、見るもおぞましい光景が目の前に広がっていた。
光沢を失った赤いスーツを引き裂かれて飛び出した力の男としての象徴・ペニス。それが根元を残し、すっぽりと万里小路の口の中に消えていた。
「…ンフ…!!」
万里小路が笑ったかと思うと、その頭がゆっくりと上下に動き始める。
…ジュボ…ッ!!…ジュボ…ッ!!
ぬめぬめとした動きが力のペニスの茎を通して伝わって来る。
「…ぁぁぁぁ…」
久しぶりに味わう感覚。いや、正直に言えば、初めてかもしれない。その感覚があっと言う間に力の体を支配する。
…ジュボッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
「…ぁぁぁぁ…。…ぁぁぁぁ…」
万里小路の頭の動きに合わせるかのようにして、力が声を上げる。声を上げる、と言うより、喘いでいた。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…ぁぁぁぁああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
体の奥底に、落ち着きを取り戻しつつあった淫猥な感覚が再び込み上げて来る。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じ、頭を左右にぶんぶんと振る。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…も…ッ、…もう…ッ!!」
力のペニスはドクドクと大きく脈打ち続ける。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…もう…ッ、…止めて…ッ、…くれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、力の腰が万里小路の頭の動きに合わせるかのように上下に激しく動き、双丘が台をガタガタと打ち付ける音が響いていた。
(…オレ…、…何で…!?)
気が付いた時には、力は腰を上下に動かしていた。
(…オレ…、…万里小路が与えて来る刺激に、…気持ちいい…って…、…思って…る…!?)
考えられないおぞましい感覚が、力を支配しようとしていた。