青と緑のイニシアティブ 第4話
「交渉成立ですね!!」
礼音の目がギラリと妖しく光り、口元には妖しげな笑みを浮かべる。
「…いいだろう…」
対するドーラ=ゴラムも満足気に頷いた。
「…で?…どうすればいい?」
ドーラが礼音に尋ねる。すると礼音は、
「次の戦いで倒した怪人を巨大化させて下さい。そして、猛攻を僕達に加えて下さい。そうなった場合、僕達は巨大ロボを召喚します」
「…きょ、…巨大ロボ…だと…!?」
ドーラの目が思わず見開く。だが、礼音は笑って、
「大丈夫ですよ。僕達の戦闘能力はまだまだそんなに高くない。巨大化した誰かが僕達の巨大ロボを倒すのは容易いことだと思います」
と言った。
「おッ、おいッ、礼音ッ!!い、いいのかよッ、敵にベラベラと自分達の情報を流しちまって…!?」
智が言う。だが礼音は、
「構いませんよ。こうすることで、僕達の命と、この世界を守れるのなら」
と、どこ吹く風の様子だ。
「大ダメージを負った僕達はバラバラに吹き飛ばされます。そうしたら、あなた方はピンクアースとイエローサンを攫って行って下さい。そして、後は好きになさって下さい」
「…彼女達の…、…優性遺伝子を奪い取る…、…と…?」
「ええ。そして、もう1人の優性遺伝子も…」
「…え?」
「…もう1人の…、…優性遺伝子…?」
智とドーラが一斉に礼音の方を見る。すると、礼音はゴホンと咳払いをし、
「失礼。つい、口を滑らせてしまいましたね…」
と言うと、
「今のは忘れて下さい。僕達にも少しぐらい、楽しみを下さい」
と言った。その言葉で何かピンと来たのか、ドーラはフン、と鼻で笑うと、
「好きにすればいい。2人分の優性遺伝子だけでも十分だが、もう1人、精神力の強い男の優性遺伝子があれば、更に強大な力を持ったゴルデネメシス様を復活させることが出来るがな」
と言った。
「では、そう言うことで…」
そう言って礼音が踵を返したその時だった。
「待て」
不意にドーラが声を上げた。
「…何です?」
礼音はニヤリとする。反対に、智はぎょっとした表情を浮かべた。
「…お前達の遺伝子は普通のものなのか?」
「…試してみます?」
そう言った時だった。
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
突然、智の悲鳴が耳を劈いた。
「なッ、何すんだよッ!?はッ、離せよッ!?」
光沢のある鮮やかな青色のスーツに包まれた智。そのガッシリとした筋肉質な体が大の字に広げられ、多くのシャルダーに捕らえられている。
「…ふ…ッ、…振り解け…、…ない…ッ!!」
顔を真っ赤にし、懸命に両腕と両脚に力を込める智。だが、その屈強な体がビクリとも動かない。
「当たり前だ。ここにいたシャルダー達はお前達が私を倒しに来るのではないかと、用心して集めた精鋭達だ。つまり、シャルダーの中でも最も力が強い者達がいると言うことだ」
ドーラはニヤニヤとしながら智に近付いて行く。
「…なッ、…何をする気だよ…ッ!?」
その時、智はちらりと視線を動かし、目を大きく見開いた。
「おッ、おいッ、礼音ッ!!お前は何で捕まってねえんだよッ!?」
「僕ですか?」
礼音はニヤリと笑う。すると、ドーラが1枚の紙切れを取り出した。
「そッ、それはッ!?」
智がまさか、と言う表情で礼音を見る。すると、礼音はニヤリと笑って、
「その通りです。あなたのデータを書き忘れてしまいました」
と言ったのだ。
「…なッ、…何だとおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!??」
「それに、たまにはいいのではないのですか、他の男のテクニックを味わっても…?」
「礼音ンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、礼音に怒鳴り付ける智。
「はっはっはっは…!!」
ドーラが不意に笑う。
「グリーンジュピター。君はなかなかの策士のようだねぇ」
「お褒めの言葉をどうも」
「おいッ、礼音ンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「ドーラは百戦錬磨の男。男だろうと、女だろうと、そのテクニックでたくさんのエネルギーを奪って来たそうですよ?」
「…ウソだろ…!?」
「…ククク…!!」
その頃になると、ドーラは智の目の前に立っていた。
「…止めろ…!!」
智の目が涙で滲んでいる。だが、ドーラは優しく微笑むと、
「心配するな、ブルーマーキュリー。私が欲しいのはお前のエネルギーだ。それ以外のことには、一切、興味ない」
と言うと、右手をそっと伸ばす。そして、大きく広げられている智のガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、智の男としての象徴であるペニスとその下に息づく2つの球体を優しく包み込んだ。その刺激に、
「…あ…ッ!?」
と、智は目をカッと見開き、体をビクリと跳ねらせた。
「…ほう…」
「…あ…ッ、…く…ッ!!」
ドーラの右手がゆっくりと動く。その刺激をその部分が甘受し、智は声を上げる。
「…お前のここは、普段からこんなに大きいのか…?」
「…い…、…言うな…ッ!!」
ドーラは右手を優しく動かし、智のその部分を愛撫し続ける。そのゴツゴツとした指先が智のガッシリとした2本の足の付け根部分奥深くへ入って行くと、
「…お…ッ、…おおおお…ッッッッ!!!!」
と、智は声を上げて爪先立ちをする。反対に、ドーラの右手がその部分を這い上がり、智のペニスの裏筋を優しく撫で上げ、きれいなフォルムを形成している先端部分をクリクリとくすぐるように刺激すると、
「ああッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
と体を仰け反らせて叫ぶ。
「…もッ、…もうッ、止めてくれええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「あ〜あ〜。智ぅ、いつものように喘がないと、ダメじゃないですかぁ…」
礼音がやって来ると、ドーラの横に立つ。すると、智は、
「れッ、礼音ッ!?お、お前ッ、オレをどうする気だああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!????」
と、今にも泣きそうな表情で声を荒げた。
「心配いりませんよ、智。ドーラはお前の命まで奪おうとはしませんから」
その言葉に、ドーラは静かに頷く。心なしか、顔が赤らんでいるようにも見える。
「ただ、たまには他の男の味もどうかなと思って…」
「…嫌だ…!!」
智は声を震わせ、
「…たッ、…頼むッ、礼音ッ!!…もう、…止めさせて…、…くれ…!!」
と言った。
「せっかくだから、ここでも気持ち良くなっちゃって下さい」
そう言った礼音が両手を伸ばし、智の筋肉質な胸板にぷっくりと浮き出た2つの突起をキュッと摘んだ。その途端、
「ふああああッッッッ!!!?」
と、智は素っ頓狂な声を上げたかと思うと、体をビクリと跳ねらせた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ドクンッ!!ドクンッ!!
ビリビリとした電流が体中を駆け抜ける。それと同時に、智の男としての象徴が熱を帯び始めたのだった。