新帝国の奴隷 第13話

 

 …チュッ…、…クチュ…!!

 その場の雰囲気に似つかわしくない、くすぐったい音が心地よく響く。

「…ん、…んは…!!…ふ…!!

 そして、低い声での吐息が入り混じる。

 グリーンツー・高杉真吾。今、真吾はプリンスになった蔭山秀一に口付けをされていた。

(…な…、…ん…で…!?

 正直、真吾は戸惑っていた。自分よりも6つも年下の秀一。さほど経験もないはずの秀一の口付けが、真吾を心地よい感覚へと誘っていた。それよりも、その口付けを心地よいと感じてしまう自分に戸惑う。

「…ん、…んん…ッ!!

 真吾が時折、体をピクン、ピクンと反応させる。グリーンツーに変身した状態で、両手両足は立ったまま大の字に広げられている。そんな身動きの取れない真吾の目の前に秀一が立ち、その右手は真吾の股間を優しく愛撫していた。

「…フフ…!…真吾さん。真吾さんのここ、凄く固いよ…!」

 嬉しそうに言う秀一。

「…あぁ…!!

 その声に背筋がゾクゾクとし、真吾が声を上げる。同時に、真吾のペニスがビクビクと脈打った。

「…さぁ、…もっと…!」

 秀一はそう言うと、再び真吾に口付けた。

 …クチュッ…!!…クチュクチュ…!!

 淫猥な音が再び響き渡る。やがて。

「…はぁ…、…はぁ…!!

 秀一の唇が離れると、真吾は荒い息をして立っていた。顔を赤らめ、虚ろな視線をしている。

「あまりの気持ちよさに感じちゃったのかい?」

 秀一が妖しい笑みを浮かべ、真吾に言う。

「…う…、…あぁ…!!

 真吾がそう呻いた時だった。

「うわあ!真吾さん!」

 秀一が歓声を上げる。

「真吾さんのここ、また濡れちゃってるよぉ!!

 真吾のグリーンツーのバイオスーツ。そのスーツの中で真吾のペニスが臍へ向かって真っ直ぐに伸び、その存在感を表している。でっぷりとしたそのペニスの先端、しっかりとくびれたその部分が光沢を失い、てらてらと輝く粘着質な液体が後から後から溢れ出していた。

「勿体無い!」

 秀一はそう言うと真吾の股の前でしゃがみ込み、スーツごと真吾のペニスをグイッと自身の方向へ引っ張った。

「うぐ…ッ!?

 真吾がしかめ面をする。

「アハッ!痛かった?でも真吾さん、こんなにいやらしい液体を溢れさせていたら、体に毒だよ?」

 そう言いながら秀一の顔が真吾のペニスに近付いて行く。

「…やめ…るん…だ…!…秀一…君…!」

 真吾の途切れ途切れの声が、秀一の頭の上から降り注ぐ。

「僕が吸い出してあげるよ!」

 秀一の舌が口の中から出て来た。そして、真吾のペニスの先端を、ゆっくりとスーツの上から舐め始めたのである。

「…っあ!!…ああ…ッ!!…あぁ…ッ!!

 スーツ越しに先端部分を刺激され、真吾が低い声で吐息を漏らす。

「フフッ!気持ちいいでしょう、真吾さん?」

 秀一が少しずつ舐める範囲を広げて行く。先端から茎の部分へ、そして、その茎の下にふてぶてしく息づくものへ。

「ああッ!!ああッ!!ああッ!!

 スーツと秀一の舌が擦れ合い、ざわざわと音を立てる。同時に、真吾の嬌声が大きくなって行く。

「もっときれいにしなきゃ!」

 秀一がそう言った途端、真吾の体に、今までに感じたことのなかった感覚が駆け巡った。

「…あ…あ…あ…!!

 恐る恐る自身のペニスを見下ろす。

「…あ、…ああ!!…ああああッッッッ!!!!

 そこには、真吾のペニスをスーツごと口の奥まで咥え込む秀一の姿があった。

 …ジュッ!!…ジュル…ッ!!…ジュルジュルジュル…!!

 淫猥な音を立てて、秀一が真吾のそれを刺激する。

「…ん…、…んん…ッ!!

 秀一の頭が前後に動き、確実に真吾を快感へと誘う。

「…もうッ、…止めてくれええええッッッッ!!!!

 じんじんとした疼きが真吾を襲い始める。秀一の口の中に含まれている真吾のペニスがビクビクと脈打つ。と、その時だった。

「…そろそろかな?」

 不意に秀一が真吾のペニスを口から出した。

「んあッ!?ああッ!!ああッ!!

 あまりに突然のことに、真吾が声を上げる。

「僕の口に出させてもらえると思った?」

 秀一が立ち上がり、真吾に声をかける。

「…う…、…あぁ…!!

 その秀一の目を見た瞬間、真吾の顔から血の気が引く。秀一の目はギラギラと妖しく輝いていたのだ。

「バカめ!オレの口で出させるわけはないだろう!!…やれッ!!サイゴーンッ!!

 秀一が再びサイゴーンを呼ぶ。

「行くぞッ、グリーンツーッ!!

 ロボット然の冷たい銀色のジューノイド・サイゴーンが手にしていたステッキを振った。

「あッ!?

 その瞬間、真吾の右手が動き、秀一の唾液で濡れ光る自身のペニスをスーツごと握っていたのだ。

「さぁッ!!グリーンツーのオナニーショーだッ!!

 秀一がそう言った瞬間、

「うッ!?あッ!!あッ!!ああッ!!ああッ!!あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!

 と真吾の喘ぎ声が響き渡る。同時に、

 グチュッ!!グチュグチュッ!!グチュグチュグチュグチュッ!!

 と言う淫猥な音までも。真吾の右手が勝手に動き、自身の大きく勃起したペニスを物凄い勢いで上下していたのだ。

「さぁッ!!出せッ!!お前の恥ずかしい姿をオレの目の前に晒すのだッ!!

 秀一がニヤニヤと笑いながら言う。

「…や、…止めろ…ッ!!…止めろおおおおッッッッ!!!!

 顔を真っ赤にした真吾が叫ぶ。

 グチュグチュグチュッ!!グチュグチュグチュグチュ…!!

 淫猥な音がますます大きくなって行く。真吾の下腹部がじんじんと疼き、何かが込み上げて来る感覚がする。そして。

「ああああッッッッ!!!!!!出るッ!!…出るッ!!…出るううううッッッッ!!!!くっそおおおおおおッッッッッッ!!!!!!

 真吾が大声で絶叫したその瞬間だった。

 ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッ!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!

 真吾のペニスの先端が大きく弾け、その先端から真吾の精液が、スーツを突き破らん勢いで飛び出して来た。

 ボタッ!!ビチャッ!!

 そして、それらは地面に勢い良く叩き付けられ、淫猥な音を立てた。

「…う…!」

 次の瞬間、真吾の体を束縛していたサイゴーンの呪縛が解け、真吾はそのまま目の前へ倒れ込んだ。

 

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