新帝国の奴隷 第19話
プチン、と言う何かが切れるような音が聞こえたような気がした。
グリーンツー・高杉真吾の目の前に立っていたジューノイド・メッツラーの右手が輝き、緑色のドロドロとした不気味な物体へと形を変えていた。そして、それは真吾の股間部分に当てられたと思った瞬間、シュッと言う音が聞こえるほど素早く動き、光沢のある鮮やかな緑色のバイオスーツの中へと入り込んだのである。
「…クククク…!!」
メッツラーが低い声で笑っている。
「…あ…あ…あ…!!」
心なしか、真吾の声が震えている。
真吾の声が震えているのには2つの理由があった。1つは、精神的な震え。自らプリンスとなった蔭山秀一に対してショックを受け、挙句の果てにはその秀一によって陵辱され、プライドも何もかもをズタズタにされ、ジューノイドのサイゴーンとメッツラーに秀一の目の前で甚振られ、次に何をされるのかと言う恐怖を覚えていた。
そして、もう1つは物理的な震え。秀一の前の前で陵辱された名残り。グリーンツーのバイオスーツの中で勃起させられ、自身のペニスの形、大きさをクッキリと浮かび上がらせてしまった。そして、そこを散々弄られ、秀一にも、あまつさえ、メカクローンにも射精させられ、グリーンツーの鮮やかな緑のバイオスーツの股間部分がぐしょぐしょに濡れていた。それがこの鉄格子の中で冷え、風邪を引くのではないかと言うほどになっていたのである。そして、そんなところへメッツラーの緑色の不気味な物体を投入されたのである。今、真吾の股間部分は丸く不自然に膨らんでいた。その丸みを帯びた物体の中に、真吾のペニスは小さくなりを潜めていた。
「まずはお前のそこをきれいにしてやろう」
そう言ったメッツラーの目が光った。その時だった。
「…う…あぁ…」
真吾が間抜けな声を出した。
「フフッ!暖かいだろう?お前の濡れたそこを綺麗にしてやっているのだよ」
メッツラーが何度も頷く。
「…あぁ…」
やがて、その暖かさが消えた時、グリーンツーのバイオスーツは光沢のある鮮やかな緑色を取り戻していた。
「さぁ、極楽気分はここまでだ!」
大声でメッツラーが言ったその瞬間だった。
グチュッ!!グチュグチュ…ッ!!
「…うっ!?…ああッ!!…ああッ!!…んああああッッッッ!!!!」
真吾の股間をすっぽりと覆っていたその物体が突然、もぞもぞと動き始めたのである。
「あああああッッッッッ!!!!」
その動きが真吾のペニスとその下の丸い物体をくすぐるように動き、真吾の体から一気に力が抜け、真吾は膝をガクリと落とした。
「んなッ!?…なッ、…何だ…ッ、…これ…ッ!?」
真吾が思わずその部分を手で押さえ込もうとする。だが、そうはさせまいと、その物体が動きを更に加速させたのである。
「ああああああッッッッッッ!!!!」
その物体は時には激しく、時には優しく真吾のペニスと丸い物体を揉み込む。そのたびに真吾の一番感じる部分がくすぐられたり、激しく揉み込まれたり、独特の刺激が真吾を襲う。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
そうこうしているうちに、真吾のペニスが再び熱を持ち始め、クッキリとその姿を現した。
「やッ、止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええッッッッ!!!!」
真吾の手が、股間の動きに合わせてブルブルと震える。
グチュグチュッ!!グチュグチュグチュ…!!
真吾のペニスを包み込んでいる物体の動く淫猥な音が大きくなる。
「…メッツラー…」
いつの間にか、メッツラーの横に秀一が立っていた。
「真吾さんの恥ずかしい部分がよく見えないよ。体を押さえ付け、地面の上に磔にするんだ!」
「それなら、私にお任せを!」
不意に声が聞こえ、目の前にジューノイド・サイゴーンがスゥッと姿を現した。そして、
「サイゴーンッ、不動念力ッ!!」
と声を上げた。
「うぐっ!?…あ、…あぁ…ッ!!」
次の瞬間、不意に真吾の体がビクリとなり、ゆっくりと地面の上で大の字になり始めたのである。
グチュグチュグチュグチュッ!!グチュグチュグチュグチュッ!!
大の字になり、身動きの取れない真吾。だが、股間だけはもぞもぞと動きを繰り返している。
「ハハッ!!真吾さん、物凄くエッチだよ?」
秀一の目が子供のようにキラキラと輝き、その動きをじっと見つめている。
「ううッ、うあああああッッッッッ!!!!」
次第に、真吾の腰が浮き上がり始めた。
「…そろそろかな…」
秀一がメッツラーに目配せする。
「ははッ!」
メッツラーがそう言った瞬間、再び目が光った。
真吾の股間を覆っている緑色の物体。それがポウッと輝き始めたと同時に、
グチュグチュグチュグチュグチュ…!!グチュグチュグチュグチュグチュ…!!
と言う音が今までにないほど、大きくなった。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
真吾の野太い声が絶叫へ変わった。その時だった。
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッ!!
と言う鈍い音と同時に真吾の腰が小刻みにビクビクと震えた。
「…フフフ…!!」
秀一が満足そうに鼻で笑った。そして、
「…やれ!」
とメッツラーに目配せをする。
「はッ!」
メッツラーの目が三度、光った。その時だった。
グジュッ!!
と言う音と共に、真吾のグリーンツーのバイオスーツの股間部分が盛り上がり、そこから、シュッと言う音が聞こえそうなほどの勢いで透明な物体がメッツラーの手の中に吸い込まれた。
「…う…あ…あ…!!」
何度目の射精だろう。真吾の意識は混濁し始めていた。
「…へぇぇ…!」
透明な物体の中に、真っ白いものが浮いている。
「あれだけ何度も射精させられているのに、まだまだ元気だね、真吾さん!」
秀一が声を上げる。
「…う…あ…あ…!!」
真吾が、何かを言いたそうに顔を上げる。
「フハハハ!まんまと騙されたな、高杉!」
メッツラーが勝ち誇ったように笑う。
「あの暖かいものは、私の右腕の緑色の物体が熱によって透明に変化したのだよ。そして、お前が何度も吐き出したエネルギーを、バイオスーツに付着しているものまで吸い取っただけのこと。まさか、暖かくなって本当に綺麗にしてもらえたとは思ってはおるまいな?」
「…う…」
その言葉を聞いた途端、真吾の体が力なく崩れ落ちた。
「サイゴーン、不動念力を解け!」
秀一がそう言うと、
「いえ、既に解いております」
とサイゴーンが言った。
「…そうか…」
秀一はニヤリとすると、
「…そろそろ限界が近いってことかな…」
と言った。その目はギラギラと輝いていた。